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"母の命日と550万円の披露宴" 第2話

やがて勝は、ジムでった22歳の女性の話になると急に表るくした。

「肌も若くてさ。やっぱり若い子はいいよな。楓も昔はかわいかったのに、もう35歳だろ。女の賞期限はいよな」

私は箸を止め、彼の顔を見た。

「それは、どういう

は悪びれず、サラダへ箸を伸ばした。

「事実を言っただけだ。男が求めるのは、仕事のできるおばさんじゃなく、癒やしてくれるかわいい奥さんなんだよ」

事が終わると、勝は皿を残したまま再びソファへ戻った。

私は1器を洗い、ダイニングテーブルに計簿とレシートを広げた。

取りは20代の頃からほとんど増えず、営業成績が振るわないにはインセンティブもなかった。

も、彼が把握している収支だけなら余裕はない。

方、私には基本のほかに勤続当、技能当、役員秘業務を代する当があり、実際の収入は勝きく回っていた。

それが現実だった。

私は勝に、本当の与額を見せたことがなかった。

結婚したばかりの頃、収入の話になった、彼は表くした。

「嫁のほうが稼いでいるなんて、俺のプライドが許さない」

それ以来、私は般職だから料はがらないと偽り、差額を将来のために貯蓄していた。

会社の交流会で会った頃の勝は、営業部のエースだった。

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彼は私の気配りを褒め、のこもった目で結婚を申し込んだ。

「君のように支えてくれる女性が理なんだ」

入籍、彼が求めていたのは敬いう相ではなく、文句を言わず世話をする無料の政婦だったと分かった。

私は卓の数字を見つめながら、自分の価値を隠してまで夫のさな自尊を守る活に疑問を覚えた。

その夜、隣で眠る勝の顔を見ながら、いつから憧れが劣等に変わったのかと考えた。

それでも、この庭を壊す決断はできなかった。

週末の朝、義母の美子から話がかかってきた。

私が応答すると、美子は挨拶もなく予定を決めた。

「今、2で顔をしなさい。伝いがあるからめに来てね」

話はに切れた。

私は隣で寝ている勝の肩を揺らした。

「起きて。お義母さんが来いって」

は布団へ顔を埋め、面倒そうにうなった。

「またかよ」

それでも、母親へ逆らうという選択肢を彼は持っていなかった。

の義実へ着くと、派柄のエプロンを着た美子が玄関をけた。

美子は私の顔をなめるように見て、元をゆがめた。

「楓さん、また目尻のしわが増えたんじゃない」

私はを隠し、静かにげた。

「乾燥しているからでしょうか」

美子は私の肩をたたき、い声で笑った。

「おばさんの言い訳ね。男はいつでも若い肌が好きなんだから、を抜いちゃ駄目よ」

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リビングから、義妹のが駆けしてきた。

26歳のは翌に結婚を控え、幸せの絶頂にいるようだった。

は私を見つけると、わざとらしく目を丸くした。

「お姉さんもいたの。くて気づかなかった」

私が黙っていると、は顔をづけた。

「今、何歳だっけ」

私はの目を見て答えた。

「35歳よ」

は肩をすくめ、私の腹へ線を落とした。

「崖っぷちじゃん。く子供を作らないと、産は危ないんでしょう」

美子は止めるふりをしながら、楽しそうにを挟んだ。

、本当のことでも骨に言っては駄目よ。楓さんは齢に敏なお頃なんだから」

緒に笑い、私を守ろうとはしなかった。

彼はませているつもりなのか、私へ軽くを振った。

「2とも言い過ぎだって。楓がかわいそうだろ」

美子は笑いを収めると、私だけを台所へ連れていった。

流し台にはのついた里芋と根が積まれていた。

美子は野菜を指さし、当然のように命じた。

「全部、ごしらえをしておいて。掃除と庭のむしりもお願いね」

私はの支度をした2を見て、わず聞き返した。

「おかけになるんですか」

美子は鏡を見るような仕をして、私を見ろした。

とエステよ。今さらあなたがっても、そのしわは消えないでしょう。なんだから、若いの分まで働きなさい」

2ていくと、私はゲームを始めた勝へ声をかけた。

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