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"母の命日と550万円の披露宴" 第3話

伝ってくれない。1では終わりそうにないの」

は菓子をへ入れ、こちらを見ずに答えた。

「台所も掃除も女の仕事だろ」

だらけの里芋をむきながら、私は父をくしたのことをした。

はまだ恋だった勝が、葬儀の配を助け、しみに沈む私を夜通し抱きしめてくれた。

彼は涙を拭う私のを握っていた。

「俺がいる。俺が楓の族になるから」

今、母は病にいた。

いへくたび、母は私のを握り、したように微笑んだ。

「勝さんのような優しいが旦様で、お母さんは本当にしたわ」

私は、夫が事をせず、義実で自分が政婦同然に扱われているとは言えなかった。

母のらぎを奪いたくなくて、私がすればよいと言い聞かせた。

3、美子たちが戻ったには、すき焼きの準備も、の掃除も、庭のむしりも終わっていた。

荒れたを押さえる私を、美子はややかに見た。

「野菜の切り方が雑ね。を取ると、何をしても雑になるのかしら」

事が始まると、私は自分の席もないまま、午9まで仕をさせられた。

美子は嫌でビールをみ、勝線を向けた。

「男は40歳を過ぎてからが本番よ。その頃、楓さんはもうおばあちゃんね。勝ちゃんが若い子へ目移りしても、本能だから仕方ないわ」

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は私を振り返り、楽しそうに笑った。

「お姉さん、捨てられないように頑張ってね」

私はを押し込み、く返した。

「そうですね。気をつけます」

は私をかばうような調を作ったが、その目は笑っていた。

「よせよ。俺は楓筋だって」

ようやく解放されると、私は帰りので窓のだけを見ていた。

私が笑って見ていたことが1番つらかったと告げると、勝はラジオの音量をげた。

彼は方を見たまま、私の訴えを退けた。

「俺がませたから、あの程度で済んだんだ。楓はプライドがすぎる」

な音楽が会話を遮り、私は目を閉じた。

族という理由だけで屈辱をみ込む活には、まだが見えなかった。

1週、私たちは再び義実のリビングに集まった。

テーブルには結婚式のパンフレットが散らばっていた。

は1冊をへ投げ、をとがらせた。

「どの式すぎる。こんなところで挙げたくない」

美子は予算表を見せ、娘をなだめた。

「予算があるんだから仕方ないでしょう」

もスマートフォンを見たまま同した。

「200万円に収めるしかない。の丈にわせろよ」

は、友が使った都内の級ホテルでなければ恥ずかしいと譲らなかった。

そのホテルはクリスタルのシャンデリアやのバージンロードを備え、最でも500万円はかかる所だった。

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私は騒ぎを静めようとして、パンフレットへを伸ばした。

「そこなら、何とかなるかもしれないわ」

3線が、斉に私へ集まった。

は信じられないという顔で聞き返した。

「お姉さん、何を言っているの」

私は、そのホテルが勤務先の関連会社だと説した。

さらに、勤続10で直3事評価が連続Sランクの社員だけが、涯に1度使えるプラチナ優待について話した。

基本プランは8割引きになり、いくつかのオプションも免除される制度だった。

を乗りし、目を輝かせた。

「8割引き。本当なの」

美子は疑うように私を見た。

般事務のあなたに、そんな権限があるの」

私はさず、翌に確認すると答えた。

会社の専用端末から申請すると、画面には承認の2文字が表示された。

の勤務と評価が、私にその権利を与えていた。

これでしは義族もおとなしくなるかもしれないと、私は予約を確定した。

週末、私たちは級ホテルのブライダルサロンを訪れた。

支配の桜井さんは、全員を迎えると丁寧にげた。

「お待ちしておりました。この度はおめでとうございます」

桜井さんは以、本社の秘に勤務し、私の仕事をく評価してくれていただった。

私は急な依頼への対応に謝し、彼へげた。

「無理を申しげて、すみません」

桜井さんは穏やかに首を振った。

「楓さんのお願いなら、最優先で対応いたします」

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