"9年間消えた娘と「お姫様の部屋」" 第13話
の警官が、バールをにそれに続いた。
エリコは階段の番で両を握りしめ、森田の報告の声が響くのを祈るように待った。
数分、から声が聞こえた。
「クリアだ。奥さん、りてきていいぞ」
エリコは震えるで階段をりた。
の作業は、エリコの古い記憶にある通りの姿を保っていた。
コンクリートの壁沿いには、修平が用していた巨な作業台が置かれている。
壁掛けのボードには、ノコギリやハンマーなどの具がと並べられていた。
スチール棚には、様々なサイズのネジや釘の箱が、几帳面なラベル付きで然と置かれている。
部の隅には、排の管に繋がれた洗濯と乾燥が設置されていた。
全てが完璧に清掃され、頓されている。
「夫は……昔からとても几帳面なんです」
エリコの声が、コンクリートの壁にしだけ反響した。
「ここでよく、休に具や物を作っていました。完全に使われていないわけじゃありません」
森田は銃をろし、く頷いた。
しかし、彼の表は依然として険しいままだった。
「徹底に全て調べろ。どこかに必ず、あの映像の部へ続く隠し扉があるはずだ」
森田の号令で、警官たちが部に散し、あらゆる壁や隅を叩いて調べ始めた。
彼らは壁の表面を拳で叩いて空洞の音を探り、コンクリートのに自然な傷跡がないかを確認していく。
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しかし、怪しい所は見つからない。
エリコはその景を見つめながら、本物での主との会話をいした。
防音材。分いベニヤ板。リフォームの資材。
「警部補……」
エリコは森田にづき、震える声で言った。
「修平は最、何かの作業のために量の資材を買っていたそうです。防音材などを」
森田は目をらせた。
「このの、正確な図面はありますか?」
エリコは首を横に振った。
「何も見ていません。修平なら保管所をっているはずですが……」
エリコは言葉を濁した。
狂気に支配された修平が、警察の捜索に素直に協力するはずなど絶対にない。
20分のが、ただ無に経過したが、成果は全くなかった。
警官たちは汗だくになり、焦りのを浮かべ始めている。
エリコは居てもっても居られず、自らにいつくばって作業台のを覗き込んだ。
もし修平が娘を隠したのだとしたら、素には絶対に分からないよう、の腕で巧妙にやっているはずだ。
彼女は線を巡らせ、隅にある巨な洗濯のへと目を向けた。
との狭い隙を覗き込むように、に頬をつけるほどを傾ける。
すると、コンクリートの黒いとは違う、いプラスチックのような何かの端が、微かにを反射しているのが見えた。
「警部補!」
彼女は声で呼んだ。
「この洗濯のに、何かあります!」
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森田との警官がすぐに駆け寄ってきた。
彼らは力をわせ、い洗濯と乾燥を持ちげ、壁から引に引きした。
械が退かされたには、量の埃をかぶった枚のディスクがぽつんと落ちていた。
松尾が急いで持ちろうとして、落としていったもののつに違いない。
森田がをかがめ、それを拾いげる。
袋で埃を払うと、ラベルにはこうかれていた。
『お姫様の部 ボリューム331』
「警部補、壁を見ろ!」
警官のが、械のろにあった壁を指差して叫んだ。
械によって隠されていた壁の部に、目を凝らさないと分からないほどのわずかな違があった。
膏ボードの縦の継ぎ目が、壁の模様にわせて非常に巧妙に偽装されているのだ。
森田がその継ぎ目に沿って指をわせると、い位置にさな隠しラッチが見つかった。
「バールを貸せ」
森田は警官から鉄のバールを受け取り、ラッチの隙にく差し込んだ。
そして、体をかけて力任せにこじける。
バキィッという属が弾ける鋭い音と共に、頑丈なロックがついにれた。
偽装された壁の部が、々しい音をてて内側へといた。
その奥には、が通れるほどの狭い通が、い暗へと真っ直ぐに伸びていた。
通の井には、けばけばしいピンクのイルミネーションライトがわされている。
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