"「昔みたいに頼むよ」と元夫は言った" 第3話
施設に職員族向けの律割引制度はない。私は職員であって経営者でも所者でもない。隆弘は、私のを利用して母の介護と費用負担を減らそうとしていた。
「美紀さんはどうして主介護者になれないの?」
「妹は義父の介護がある。俺も張がい。おまえは介護の専だろ」
「専なら、無料で元姑を担当するの?」
「そういう言い方をするな。母さんが困ってるんだ」
婚にも同じことを言われた。交際相と暮らしたいが、澄の通院だけは続けてほしい。私は婚するなら介護も引き継がないと答えた。隆弘は「としてたい」と責めた。
に彼は交際相と再婚したが、3で婚したと聞いている。理由を尋ねるつもりはなかった。しかしとの面談で、隆弘は現暮らしで、仕事の都から澄を自宅へ迎えられないと話していた。
施設は、私を連絡先から完全に削除し、今の相談はを通すと告げた。隆弘は、私が個なみで母を追いそうとしていると声をげた。
「入居判定は私がしません。必条件を満たせば検討されます。ただし、私が族として補う提は認めません」
澄はそので、「真紀が担当しないなら別の施設にする」と言った。隆弘は母をなだめ、私へ目配せした。昔なら、を収めるため言だけ譲っただろう。
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私は何も言わなかった。
2、が澄の資資料を確認した。収入だけでは希望する個料にしりないが、預貯を取り崩せば数は支払える。自宅をすぐ売る必はなかった。
ところが通帳の写しには、毎15万円が《タカヒロ》名義へ送されていた。施設が使途を追及する権限はないが、今の支払い計画をてるため、本へ継続するを確認する必がある。
澄は「息子の宅ローンを伝っている」と答えた。隆弘は、母から借りているだけで、が売れたら返すと言った。しかし借用も返済記録もなかった。
翌、澄の自宅売却を担当するという産会社から、施設へ本確認の話が入った。澄は売却を承諾していない。が本へ確認すると、彼女は青ざめた。
産会社が持っていた媒介契約には、澄の署名があった。印鑑も押されている。ただし契約は、澄が入院で、利きを固定していただった。
は隆弘だけを悪者と決めず、澄本の希望を確認した。個の広さ、事、、通院、費用。澄はホテルのような部を望みながら、額料の内訳は息子が払うとっていた。
隆弘は母の預から払うつもりで、親子のでも説がずれていた。私は昔、澄が計をすべて把握しているとっていたが、夫の、融続きを隆弘へ任せるようになっていた。
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通帳の送は、最初の数回だけ澄が窓で続きし、そのは自振込になっていた。宅ローンを助ける期は2という約束だったが、5続いている。澄は止め方をらず、息子から必だと言われるままにしていた。
「私も、息子に頼られるのがうれしかったの」と澄は言った。搾取された被害者というだけではない。自分が必とされる形を、を渡すことで維持していた部分もあった。
隆弘の為を確認することと、澄が自分の選択を見直すことは同に必だった。私はその話を聞きながら、かつて世話を続けることで妻としての居所を守ろうとした自分をいした。
私は入居担当ではないを守りながら、個報と齢者虐待防止の責任者として事実を施設へ報告した。本のに反する財産処分の能性がある、施設だけで族を追及せず、域包括支援センターや必に応じて政・警察へ相談する。
澄は、売却そのものを完全に拒んでいるわけではなかった。いずれ管理できなくなれば放してもよいが、今すぐ売るとも、代を隆弘へ渡すとも言っていない。媒介契約の署名については、入院に保険の類だと言われ、何枚かいた記憶があると話した。
産会社は、隆弘が委任状と本確認類を持参し、話確認もったと説した。
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