"娘夫婦に貸した愛車を「名義変更して」と言われた日" 第4話
美咲はさく頷いた。
「陽斗が学へがったら返済を始める約束だった。今すぐ全額返せと言うつもりはない。ただし、これ以曖昧にはしない。今に返済計画を作って持ってこい」
すると美咲は、議そうに私を見た。
「何言ってるの?」
「何がだ」
「返済なら、もう始めてるでしょう」
今度は私が黙る番だった。
「のから毎5万円。最初はまだ陽斗が入学だったけど、しずつ始めようって拓也と決めたの。もう半以払ってる」
私は昨確認した座をいした。5万円どころか、5000円の入さえない。
「どこへ払った」
「お父さんの座に決まってるでしょう。拓也が毎振り込んでる」
「俺の座には1円も入っていない」
美咲の表から、りが消えた。
を取り戻したその朝、問題は420万円のでは終わらなかった。
私たち3のには、いつのにかしないはずの「返済」が、すでに半以続いていた。
美咲はそのでスマートフォンを取りし、計簿アプリをいた。10から毎25に「父返済」と記録された5万円の支があり、計は30万円になっている。私は自分の通帳の入履歴を見せ、同じ期にそれらしい振込がないことを確認させた。
「拓也に聞く」
「今すぐ責めるな。まず何が起きているのか確認しろ」
私がそう言うと、美咲は満そうな顔をした。
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しかしの件でになった直だったからこそ、私は同じ失敗を繰り返したくなかった。族のの問題は、鳴れば事実が増えるわけではない。
美咲によると、5万円は共同座から直接私へ振り込んでいたわけではなかった。毎、宅ローンや活費を除いたのから5万円を拓也の座へ移し、拓也が私へ送することになっていたという。振込数料をまとめるため数か分を度に送ることもあると説され、それ以確認していなかった。
「どうしてそんな面倒なやり方にした」
「拓也が、お父さんに直接連絡して返済額を相談するって言ったから。私も任せてた」
「俺は度も相談されていない」
美咲は何も言わなくなった。
私はで自宅へ戻り、そのの午、央モータースへ向いた。担当のは話で話した男性で、事を聞くとくをげた。所者本の確認をせず話をめた点について謝罪し、申込30万円についても確認してくれた。
そこで、もうつ分かったことがあった。
30万円は美咲夫婦の共同座から支払われたものではなかった。申込者は拓也だが、入に使われたクレジットカードは別名義だった。
「瀬美咲様のお名ではありません。こちらは……瀬拓也様のお母様、子様のお名になっています」
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私はわず聞き返した。
拓也の母、子とはに1、2度顔をわせる程度だった。7、美咲夫婦がマンションを買う際、向こうのからまとまった援助はできないと聞いていた。そのため私が1000万円を貸した経緯がある。
「お母さんもの購入をっていたんですか」
「先、ご緒に来されています。取り額がいうちに続きをめたいとお話しされていました」
そのの夕方、美咲から話があった。
拓也は30万円の返済について、「まだ振り込んでいなかった」と認めたという。半分をまとめて送るつもりだった、仕事が忙しく忘れていた、それだけだと説したらしい。
「30万円は残っているのか」
「それを聞いたら、今すぐはないって」
「何に使った」
「会社の付きいとか、急な支払いがなったって言ってる。でも来のボーナスで戻せるって」
私はそれだけなら、夫婦の銭管理の問題として彼ら自に理させるつもりだった。しかし販売で聞いた子の名を伝えると、美咲は完全に黙った。
「お義母さんが?」
「ああ。を見に来て、30万円も払っている」
「私、そんな話聞いてない」
話の向こうで、美咲の呼吸が速くなった。
そしてその夜11過ぎ、美咲が1で私のへ来た。顔は悪く、には古いファイルを抱えていた。
「お父さん。1000万円を貸してくれたの契約、まだ持ってる?」
私は机から自分の控えをした。
美咲も同じ契約をいた。2枚を並べた瞬、私たちはほぼ同に異変に気づいた。
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