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"娘夫婦に貸した愛車を「名義変更して」と言われた日" 第9話

私も無理に呼ぼうとはしなかった。謝罪というものは、言葉よりそののを見る方が分かりやすい。

2か目も5万円は期に振り込まれた。

3か目も同じだった。

美咲によれば、拓也は与が入ると最初に返済分を共同座へ移すようになったという。子への返済は3万円から始め、計に余裕がただけ増額することにしたらしい。

ライフリンクについても、ようやく理がんだ。

会社そのものは法に倒産していなかったが、実質な事業は止まっていた。拓也は弁護士へ相談し、資をすべて取り戻すことは難しいと説を受けた。それでも契約内容と会社の資産状況を確認し、わずかな清算が戻る能性を追うことにした。

私はその話へをさなかった。

失った500万円を私が補えば、彼らの計はすぐ楽になる。

しかし、それをすれば何が起きるかは分かっていた。

1000万円を貸したも、を貸したも、私は「困っている族を助ける」つもりだった。その援助自体が悪かったとはわない。けれど助ける側が境界を決めなければ、受け取る側ので援助はしずつ「最初からあるもの」に変わっていく。

3かぶりに拓也が私のへ来たのは、片桐のを過ぎた頃だった。

「お義父さん。し話していいですか」

以より痩せたように見えた。

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私は居へ通した。

「のこと、本当にすみませんでした」

「その話なら聞いた」

「でも、ちゃんと言えてなかったので」

拓也は、販売へ持ち込んだ点では、本気で私が断るとはっていなかったと認めた。

「美咲の父親だから、最終にはいいって言ってくれるとってました。もししられても、陽斗のためだって言えば納得してもらえるって」

「陽斗を理由にすれば通るとったのか」

「はい」

私は黙って聞いた。

「それが番まずかったとってます。お義父さんのなのに、自分のではもう、どう説得するかだけ考えてました。許をもらえるかじゃなくて」

その言葉は、私がじていた違を正確に表していた。

「分かったなら、もういい」

私はそう言った。

だが、拓也はちがらなかった。

「もうつあります」

彼は鞄から封筒をした。

には、ライフリンクへの資に関する資料と、1枚の借用が入っていた。

借主は拓也。

貸主の欄には、私の妻――6にくなった佳代の名があった。

額は200万円。

私はそのを見たまま、しばらくけなかった。

借用の付は、佳代がくなる約8かだった。

その頃、妻はすでに入退院を繰り返していたが、識ははっきりしていた。計の管理は主に私がしていたものの、佳代自にも結婚から持っていた預があり、私は細かい残までは把握していなかった。

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「これは本物なのか」

私が尋ねると、拓也は頷いた。

「お義母さんから借りました」

私はわずちがった。

「なぜ今まで黙ってた」

「返せるとっていたからです」

200万円は、当拓也が転職した直、活費と宅ローンの支払いがなった際に借りたという。美咲には配をかけたくないから内緒にしてほしいと頼み、佳代も承した。

「母さんが、そんなことを……」

美咲もらなかった。

私は借用の署名を何度も見た。確かに佳代の字に見える。だが今度は、族だからという理由だけで信じることはしなかった。

妻の古い通帳を探した。

の続きに使った資料は箱にまとめて残してあった。該当する座を見ると、借用の付の翌に200万円が引きされている。

拓也の話は事実だった。

ただし、その200万円が何に使われたのかは別の問題だった。

「活費に使ったと言ったな」

「はい」

「証できるか」

拓也は目を伏せた。

その反応で、私はまた何かあると分かった。

結局200万円のうち、約120万円は宅ローンと活費に使われていた。しかし残り80万円は、拓也が以から抱えていたカードローンの返済に充てられていた。

美咲はそのカードローンのもらなかった。

結婚に作った借だった。

額は当初150万円ほどあり、結婚もしずつ返していたらしい。

佳代から借りたで残を減らし、その自分の料で完済した。

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