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"「少しくらい困ればいい」母をSAに置き去りにした夫の本当の狙い" 第3話

旅の本当の目

「これは誰がいたの」

私が申込を卓へ置くと、雅はようやく旅の目を認めた。母を施設へ入れるための面談を受けさせたが、本が署名を拒んだという。私へ話せば反対するとい、直哉と先に準備したらしい。

「おは母親のことになると静さを失う。から通院の送り迎え、買い物、役所の続き、全部うちがやってきただろ。俺たちにも活がある」

実際に世話をしてきたのはほとんど私だった。雅はに度、母のへ米を運び、直哉は頼まれただけ球を替えた。それでも親戚のでは、雅が「義母を支えている」と話し、私は訂正しなかった。夫の面子を守ることが庭を円滑にすると信じていたからだ。

直哉は、施設に入れば全員が楽になると言った。額費用は母のでほぼ賄え、りない分は族で分担する。そう説しながら、彼は私と目をわせない。青いファイルには費用試算表もあり、母の額だけでなく預残まで正確に記されていた。

母は通帳を私にも見せたがらないだった。なぜ雅が残をっているのか尋ねると、「活費の管理を任されている」と答えた。そんな話を母から聞いたことはない。私はそので母の通帳記帳を確認しようとしたが、旅の最ページには、毎同じに万千円が《活支援費》として振り込まれていた。

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振込先は雅名義の座だった。から計百万円を超える。雅は、買い物、送迎、の修理、話対応の対価として母としたと言った。領収はない。直哉は、父がを使ったのだから当然だと庇った。

私は母へ確認しようとしたが、話はつながらなかった。達郎へかけても留守番話になる。雅は「兄貴がを狙って母さんを囲った」と言い、警察へ相談すると騒いだ。だが母は雅の母ではない。私の母だ。会っていない達郎が、澄のを狙う理由もすぐには分からない。

青いファイルの最に、旅の付が入った《常活状況記録》があった。直哉の署名で、母が夜にへた、鍋を焦がした、薬をにんだと記載されている。どれも私はらない来事だった。

その夜、紗季が自から枚の写真を持ってきた。旅目、宿の廊で撮ったものだ。奥の部で、雅が施設職員らしい女性へ封筒を渡し、直哉が母の印鑑を取りしている。

「お母さんが温泉にっている、お父さんたちはおばあちゃんの部を探してた」

紗季はそので止めなかったことを謝った。父に問いただせば、旅を台無しにしたと責められるのが怖かったという。私も娘を責められなかった。、雅が嫌になるに話題を変え、子どもたちへ「お父さんは疲れている」

と説してきたのは私だった。

直哉が父へ同調するようになった背景にも、の習慣があった。雅は男の見だけをの判断として扱い、紗季と私の反対は論と呼んだ。直哉は父に認められるほど、自分が族を代表できると覚えたのだろう。だからといって、祖母の記録を作った責任が消えるわけではない。

私は写真の撮報を消さず、元画像を保した。翌、施設へ話して面談記録の保全を求めると、職員は族で話しってほしいと繰り返した。そこで私は、本が同していない入居申込に虚偽の既往歴がある能性を伝え、回答を文で求めた。話の声が初めて慎になった。

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