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"「少しくらい困ればいい」母をSAに置き去りにした夫の本当の狙い" 第11話

助けた兄の条件

達郎は保険変更を隠していなかった。母が、サービスエリアで助けてもらった礼として自分から申したと説した。保険は百万円。母は、娘の私には自宅や預を残せるが、達郎には何も返せないとったという。

雅の正と同じではない。母は内容を理解し、自分で署名している。それでも、危の最に恩をじた相へ財産を移す判断が、本当に自由なものか私は配した。達郎へ問いただすと、彼は声を荒らげた。

「俺は速をって助けにった。雅がしたことを止めたのも俺だ。しくらい謝されて何が悪い」

達郎はの遺産争いでも、自分は男として父親の介護をく担ったのに、均等分割されたことを公平だとっていた。今回、澄を助けたのは善だけではない。雅に勝ちたい気持ちと、過に報われなかったいも混ざっていた。

母は変更を取り消さないと言った。「お礼をしたいのは私のです」私は反対する権利を持たない。ただし庭の勧めで、保険会社の担当者と母だけで再確認をい、達郎も私も同席しないことにした。

面談、母は保険を百万円から百万円へ減らした。残りは、ではなく今、達郎が負担した交通費と滞費を精算する形にした。「助けてもらった借りを、命が終わるまで持ちたくない」

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と母は言った。達郎は満そうだったが、受け入れた。

精算額は達郎の言い値にせず、速料、燃料、宿泊費の領収を見ながら決めた。善へ領収を求めるのはたいと達郎は言ったが、母は「曖昧にすれば、でどちらも傷つく」と譲らなかった。支払、達郎は受領へ署名し、今回の救助に関する銭はそれで完した。

この来事で、私は達郎を完全な方として扱うのをやめた。同に、助けに条件が混ざっていたからといって、サービスエリアへ迎えに来た為まで否定しなかった。を善か悪かのに塗れば、また判断を預けることになる。

雅の居所は、彼の弁護士を通じて判した。内の賃貸マンションにみ、共同座のから分の賃を払いしている。さらに残の部を、直哉の産会社への返に充てたと主張した。息子を守るためだから夫婦共同の利益だという。

しかし送記録を確認すると、百万円は産会社ではなく、雅のが経営するコンサルティング会社へ支払われていた。その会社の代表は、母の施設入居を仲介した女性と同じ名字だった。

登記を調べると、会社はに設され、資本は百万円しかない。齢者支援を掲げながら、事務所は産会社と同じフロアにあった。

母の施設パンフレットに記された担当者は代表の妹で、雅とは域の異業種交流会でりっている。

庭は、名字が同じだけで共謀と決めつけないよう釘を刺した。そこで私たちは、送と契約、施設面談、査定依頼の順を並べた。雅が百万円を払ったに母の面談が予約され、その翌に産査定が始まっている。偶然と呼ぶには、続きが連しすぎていた。

母は資料を見て、「私を施設へ入れる仕事に、私のおが使われたの」と尋ねた。正確には共同座のだが、そこには私の与も入っている。夫は母の資産だけでなく、私が働いたまで、族をかす計画に使っていた。

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