"凍った再婚式" 第2話
理由を聞かなかった。
その代わり、私は記録を取った。
通帳のコピー。
インターネットバンキングの画面。
付と額。
正夫が帰宅した。
らない番号から話がかかってきた。
しずつ集めた。
そして2かから、ある物にも相談していた。
族問題に詳しい浜弁護士だった。
つまり、あの夜に見つけた招待状は始まりではなかった。
最の確認だった。
正夫が何をしようとしているのか。
私がじていた違が、ただのい過ごしではなかったことを証する1枚だった。
私はお茶を最までんだ。
それから洗った茶碗を伏せて、を切った。
泣かなかった。
正夫に話もしなかった。
はるかという女性について調べようとも、その夜はわなかった。
私は寝へき、いつも通り布団へ入った。
翌朝から、自分がするべきことは決まっていた。
正夫がしいを始めようとしているのなら。
そのに、36の結婚活を正式に清算してもらう。
それだけだった。
翌朝、正夫はいつもよりく起きた。
ゴルフへく予定があるらしく、朝を簡単に済ませると、嫌よくゴルフバッグをへ積み込んだ。
「昼はいらないから」
玄関で靴を履きながら、正夫はそう言った。
私は洗った皿を拭きながら答えた。
「分かった」
「帰りは遅くなるかもしれない」
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「気をつけて」
正夫は私の顔をほとんど見ず、そのままをた。
の音がざかってから、私は計を確認した。
午817分。
それからスマートフォンをに取り、夜撮した招待状の写真をいた。
会の話番号を確認し、京都・祇園の旅館「霞」へ話をかけた。
数回の呼びし音の、落ち着いた女性の声が聞こえた。
「祇園霞でございます。どのようなご用件でしょうか」
私はできるだけ平静に答えた。
「314の宴席について確認したいことがあります。林正夫の名義です」
女性は予約を調べた。
「々お待ちくださいませ」
をめくるような音と、キーボードを操作する音が聞こえた。
しばらくして女性が戻った。
「お待たせいたしました。はい、林正夫様、藤はるか様のお祝いのお席でご予約を承っております。蒼の、約100名様でございます」
私は目を閉じた。
夫婦の名を並べるような声だった。
当然だった。
旅館側から見れば、正夫とはるかがそのの主役なのだ。
「内について1点確認したいのですが」
「はい」
「支払いに使われたクレジットカードの4桁は4821でしょうか」
話の向こうで、ほんのし沈黙があった。
「恐れ入りますが、ご関係をお伺いしてもよろしいでしょうか」
「林正夫の妻です。カードは夫婦の共決済に使っているものです」
再び沈黙した。
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担当者は慎になったようだった。
「確認いたしますので、々お待ちいただけますでしょうか」
数分、別の担当者に代わった。
本確認に必な報を求められ、私は答えられる範囲で伝えた。その結果、内が林名義のカードで決済されていることだけは確認できた。
カードの末尾は4821。
私が毎細を確認している共同カードだった。
正夫は、自分と別の女性の結婚披宴の費用まで、36夫婦で使ってきたカードから払っていた。
「分かりました。ありがとうございます」
私は声を荒らげなかった。
そして続けた。
「当、浜法律事務所から正式な照会や法な文に関する連絡が入る能性があります。その、必な範囲でご協力いただけますでしょうか。こちらから正式な面もお送りします」
担当者は瞬戸惑ったようだったが、事をく尋ねなかった。
「承いたしました。担当部署へ記録を残しておきます」
話を切った、私は浜弁護士へ連絡した。
そのの午、事務所を訪ねた。
浜さんとは、共座からが減り始めた頃から相談を続けていた。
初めて会った、私はまだ正夫に別の女性がいるとは断定していなかった。
ただ、夫が突然をかし始めたこと。
帰宅が遅くなったこと。
休にする回数が増えたこと。
携帯話を呂へまで持っていくようになったこと。
そして退職を目にしていることを話した。
正夫は勤めた会社を、数かに退職する予定だった。
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