"俺を脅し続けた同級生が、留守中の家で出会った男" 第5話
休には同じ寮の本や現スタッフが事に誘ってくれ、ワンコを散歩させていると所のともりいになった。
1かまで「友達がいない」とっていた俺の携帯には、しずつ連絡先が増えていった。
そして、健がを取りに来ると言っていたの3。
突然、本から話が来た。
『おい。100万の件、忘れてねえよな』
俺はの社員寮のベランダで話を受けていた。
「覚えてる」
『それよりお、ないとか言ってたくせに、にすげえあるじゃねえか』
「?」
『とぼけんなよ。級だよ、級』
嫌な予がした。
犬塚。
絶対、何かするつもりだ。
『俺、ムカついたからさ』
健が笑った。
『その、仲とちょっとオシャレにしといたわ』
次の瞬、通話がビデオへ切り替わった。
画面に映ったのは、俺の実の駐だった。
そしてそこにめられていた台の級は――見るも無惨な状態になっていた。
体には落きがあり、ミラーは壊れ、ボンネットには傷がついていた。
周囲では健と数の男たちが笑っている。どうやら全員、酒でもんでいるらしい。
『どうよ。カッコよくなっただろ?』
「……それ、誰の?」
『は?』
「いや、本当に」
『おんにまってんだから、おのだろ』
俺はわず額を押さえた。
やはり犬塚だ。
何を考えてこんなを持ち込んだのからないが、嫌な予どころではない。
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健は嫌だった。
『ないとか嘘つきやがって。こんな乗れるなら、100万じゃりねえな。1000万用しろよ』
「無理だよ」
『じゃあ売れ』
「だから、その俺のじゃない」
『まだ言ってんのか?』
「それと、そこも今は俺の活してるじゃないんだ」
健の顔から笑みが消えた。
『何言ってんだ』
「俺、今で働いてるから」
数秒、画面が静かになった。
ろの男が「?」と聞き返す。
「は今、別のに貸してる」
『……誰に?』
その。
健の背から声がした。
「俺だよ」
聞き慣れたい声だった。
健たちが斉に振り返る。
画面の端から犬塚が歩いてきた。
いつもの無な顔。
にはコンビニ袋。
散歩帰りの所のおじさんのような格好なのに、健の仲のうちが見る見る青ざめていった。
「い、犬塚……?」
が呟いた。
犬塚は壊されたを見た。
しばらく何も言わなかった。
その沈黙の方が怖い。
「これやったのおら?」
健はまだ状況を理解していなかった。
「誰だ、てめえ」
犬塚が健を見る。
「から借りてんだよ」
「だから何だよ」
「それで、このも今ここに置いてた」
健の仲がろから袖を引いた。
「健、やめろ」
「何でだよ」
「このだけはヤバい」
健が苛った。
「おらビビりすぎだろ。俺らにはがいるだろ」
その言葉を聞いた犬塚が、しだけ笑った。
「?」
「元の組の若とつながってんだよ」
「名は」
「襟巻さんだ」
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犬塚の眉がわずかにがった。
「懐かしい名だな」
健は勝ち誇った。
「分かったか。今から呼ぶぞ」
「呼べば?」
その余裕が、逆に気だった。
健はすぐに話をかけた。
度。
度。
ない。
3度目でようやくつながったらしい。
「もしもし、襟巻さん? 今ちょっと犬塚って奴が――」
そこまで言った瞬、健の表が変わった。
画面越しでも、相が何か鳴っているのが分かった。
『え? いや、でも俺たち――』
また何か言われる。
『ちょ、待ってください。俺ら仲ですよね?』
健の顔がさらに青くなった。
『……無関係?』
犬塚がで笑った。
「昔から逃げだけは速いな、あいつ」
健は震えるで話を切った。
「犬塚……さん?」
さっきまでの声とは別だった。
「何」
「もしかして、昔“悪鬼”って……」
「その呼び方嫌いなんだよ」
健の仲が斉に歩がった。
話越しに見ていた俺も言葉を失った。
犬塚が普通のではないことくらい分かっていた。
けれど、元の半グレが名を聞いただけで顔を変え、頼みにしていた相まで即座に関係を切るほどだとはわなかった。
犬塚は壊されたを指さした。
「で」
健が肩をねさせる。
「これ、どうすんの?」
健は完全に勢いを失っていた。
それでも仲のだからか、最のだけは残っていたらしい。
「く、くらい直せばいいだろ」
犬塚が体を見た。
「いくらするとう?」
「300万くらい?」
「桁が違う」
健の顔が引きつる。
「……3000万?」
犬塚は答えなかった。
ただ黙って健を見る。
それだけで、健は勝に3000万円だとい込んだようだった。
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