"義母「家を売って弟の借金を返せ」夫に奪われかけた私の家" 第8話
その言葉を聞き、私は自分の結婚活を振り返った。
正也も同じことをしていた。
事ができていなければ「おは宅なんだからあるだろ」。私が仕事で遅くなれば「を優先できない女は結婚に向いていない」。私の収入ががれば「フリーランスなんていつなくなるか分からない」。
どんな事実も、自分がにてる形へ変換していた。
私は今まで、つつはさな満だとっていた。
だが、さな違が7積みなった先に、あの平打ちがあった。
婚のを伝えると、正也は最初笑った。
「婚? こんなことで?」
坂本を通じて正式に通したも、正也は私が本気だとっていなかったようだ。
《嫌直せ》《旅でもけばいいだろ》《母さんには俺から言っておく》《だけ売ってくれればは全部元に戻る》
その最の文を見た瞬、逆に迷いが消えた。
彼は今でも、問題のが自分の暴力ではなく「を売らない妻」にあるとっている。
私はマンションの鍵を交換した。
正也の私物は弁護士を通じてを決め、第者ち会いのもとで持ちさせることにした。
鍵交換から3、防犯カメラの通が来た。
画面には、清子と見らぬスーツ姿の男性が映っていた。
清子は古い鍵を何度も鍵穴へ差し込んでいる。
かないと分かると、インターホンを連打した。
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隣にいる男性は困った顔をしていた。
から確認すると、正也が相談していた産会社の担当者だった。
正也は担当者へ「妻も売却には同している」「仕事が忙しいため自分が窓になっている」と説していたらしい。
私はすぐに坂本を通して連絡した。
産会社は驚き、そので話を止めた。
担当者によれば、正也は曜よりさらにから何度も問いわせをしていた。
「なるべくく現化したい」
そう繰り返していたという。
私は話を切ったあと、リビングの窓からを見ろした。
にはいつも通りが歩き、がっている。
私にとってはがひっくり返るような1週だった。
それでも世界は何も変わらずいている。
議だった。
そしてしだけ、もした。
私のも、正也かられたあと普通に続いていくのだとえたからだ。
婚協議が始まると、正也は突然「自分も被害者だ」と言いした。
私が空段であることを持ちし、夫婦喧嘩の際に腕をひねられてへ押さえつけられたため恐怖をじた、と代理を通じて主張してきた。さらに清子も、「以から麗華は空を盾に息子を威圧していた」と話しているらしい。
私は面を読みながら、るより呆れた。
結婚して7、私は正也へ突きつしたことがない。
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夫婦喧嘩で彼が机を叩いても、腕をつかんでも、私は距を取るだけだった。
その方で、防犯映像は嘘をつかなかった。
正也が先に私の腕をつかみ、清子が煽り、その正也が頬を打っている。私がいたのは2度目に接してきた正也を制止するときだけで、打撃は切使っていない。
坂本は映像を確認しながら言った。
「この件は、映像があって本当によかったですね」
私もそうった。
もし防犯カメラがなければ、正也と清子の2対私1だった。
「妻が突然襲ってきた」と2が同じ証言をすれば、なくとも事実関係はもっと複雑になっていただろう。
証拠を残す。
それは相を罰するためだけではない。
自分の記憶をにき換えられないためでもあるのだとった。
協議のため、数週ぶりに正也と顔をわせた。
以より頬がこけ、スーツの肩もし落ちて見えた。だが私の顔を見ても「悪かった」とは言わず、最初ににしたのはやはりマンションのことだった。
「まだ売らないつもりか?」
私は坂本と顔を見わせた。
「今は婚条件の話をするために来ています」
「借をどうするんだよ」
「自分で理してください」
「夫婦だろ」
「もう婚の協議をしています」
正也の顔が歪んだ。
「俺が終わってもいいのか?」
その言葉を聞いたとき、私は初めてはっきり理解した。
正也は私を妻ではなく、自分のが破綻しそうなときに使える最の資産だとっていた。
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