"嫁の「逃げて」で暴かれた妻の計画" 第9話
浩がを乗りした。
「もちろんですよ。こういう代ですから、お寄りの財産を狙う悪いもいですし」
わず笑いそうになった。
目のにいる本が言うのだから。
私はしばらく相槌を打ち、が完全にした頃、箸を置いた。
「そういえば、し聞きたいことがある」
「何です?」
「この、桜のところへ変なメールが届いたそうだ」
美佐の指が瞬止まった。
「薬をませる、とかいてあったらしい」
部の空気が変わった。
しかし美佐はすぐ笑った。
「それ、説したでしょう。友達の旦さんが認症で、薬をみたがらないって話よ」
「そうだったな」
私は浩を見た。
すると酒の回った浩が余計なことを言った。
「ああ、あれですか。あのお寄りに良い施設を探してやっていた件でしょう?」
美佐の顔が固まった。
私はわざと議そうにを見比べた。
「おや。美佐は友達の旦の薬と言ったが、浩さんは施設の話だと言う。体どちらなんだ?」
浩がをいた。
閉じた。
美佐が机ので彼の腕をつついた。
それでも酔った浩は状況を理解できていない。
「いや、その……薬のと施設のが同じだったかな」
「どこの施設だね」
「ああ……青い何とか……」
美佐が睨む。
「青い空介護施設だったかな」
その名を聞いた瞬、私は胸の内で静かに息を吐いた。
自分ので言った。
私が入れられるはずだった施設の名を。
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美佐が慌てて笑った。
「この、酔って適当なこと言ってるのよ」
「そうか」
私はまだ追い込まなかった。
「それから美佐。今朝桜に送ったメールには《お兄ちゃん》といてあったそうだな」
美佐の表がわずかに揺れた。
「い親戚のお兄さんよ」
「浩さんのことか?」
沈黙。
そこで美佐がわずにした。
「お兄ちゃんはし黙ってて」
部が凍った。
本も気づいたらしい。
元を押さえた。
私はゆっくり酒杯を置いた。
「お兄ちゃん?」
「違うの、あなた。浩さんがいつも妹みたいに気にかけてくれるから、ついそう呼んでるだけ」
「私に紹介したは《い親戚の姉》だったはずだが」
の呼吸が乱れ始めた。
それでも私は声を荒げなかった。
「まあ、いい」
わざと笑った。
「みなさい」
がわずかにした。
まだ誤魔化せるとったのだろう。
私は元の鞄へを伸ばした。
そしてから最初の類を取りした。
私は《青い空介護施設》のパンフレットと入所相談のコピーをテーブルへ置いた。
浩の顔から酔いが消えた。
美佐は瞬だけを見つめ、それから首をかしげた。
「これ、何?」
「初めて見るのか」
「ええ」
「なら、どうしてこの類に私の名とと病歴までかれている?」
美佐は言葉を失った。
私は続けた。
「しかも《保護者》は浩さんだ」
浩の喉がいた。
「私の健康を配して調べただけなら、どうして私に隠して契約まで払った?」
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「あなたのためよ」
美佐がようやく答えた。
「最、本当に物忘れがひどいでしょう。万がに備えて」
「そうか」
次に、実印と委任状、登記関係類を撮した写真をした。
「では、これは?」
美佐の顔から笑みが消えた。
「私の実印を、なぜおの箱のに隠していた?」
「それは……」
「浩さんは私のテナントビルを相よりく売りたいと、産会社へ相談していたそうだ」
浩がちがった。
「何かきな誤解があるようですね。私は帰ります」
その、障子がからいた。
也と桜がっていた。
「どこへくんですか?」
也のい声に、浩はろへがった。
桜が携帯話をテーブルへ置いた。
「私からも聞いていただきたいものがあります」
再されたのは、産会社の担当者の声だった。
《佐藤さんという男性が、テナントビルを相よりくてもいいから急いで売りたいとおっしゃっていました》
《実印と必類さえ用できればめられる、売却代はく現で受け取りたい、と》
浩の顔が青ざめた。
桜は次に古い写真を置いた。
辺で肩を寄せう若い美佐と浩。
が20以から親密な関係だったことを示す写真。
「美佐さん」
桜が静かに言った。
「お義父さんに紹介された、浩さんとはほとんど初対面だと言っていましたよね」
美佐は写真を見たままかなかった。
私は胸が痛んだ。
証拠として何度も見た写真だった。
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