"消えた託児代7万円" 第6話
寝が続いて職でさなミスを繰り返し、司から注されたことまであるらしい。
「母さんが限界なんだよ。俺も正直きついし、ゆいがいてくれたら助かるんだけど」
私はその言葉を聞いた瞬、妙な笑しさをじた。
「よかったじゃない。練習になって」
達夫の顔が固まった。
「何だよ、それ」
「達夫が私に言ったんだよ。子育ての練習になるじゃんって。今まさに練習できてるでしょう?」
達夫は何も返せなかった。
私はし悪だったかもしれないとったが、それでも言葉を止めなかった。「この数週、クレアちゃんをお呂に入れて、夜泣きで起きて、それから仕事へってみて、何か気づいた?」と尋ねた。
「きついってことは分かったよ」
「それだけ?」
達夫は眉を寄せた。
「私も同じだったんだなとか、悪かったなとか、そういうことは度もわなかった?」
達夫はをいたが、結局何も言えなかった。その沈黙で、私は婚を決めたことが違いではなかったと確信した。
彼がここまで来た理由も、私を配したからではない。自分と母親が困っているから、以その負担を引き受けてくれていた私を戻したいだけだった。
「婚のは変わらないよ」
私ははっきり伝えた。
達夫は肩を落とした。以のように「げさだ」と言い返す力も残っていないようだった。
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私はしを置き、別のことを尋ねた。「ところで今は、奈さんはクレアちゃんをどうしてるの?」
「仕事だよ。クレアは母さんが見てる」
「そう」
私はそれ以言わなかった。
駅で見た奈の姿がに浮かんだ。
仕事で忙しいと言って娘を預け、そのに別の男性と会っているのだとしたら。
子が腰を痛めたことも、達夫が寝になったことも、私が3か消耗したことも、すべて別のを持ち始める。
達夫が帰った、私は玄関の扉を閉めてく息を吐いた。
その夜、初めてクレアの父親のことを真剣に考えた。
奈の夫・拓也とは、これまで親族の集まりで数回顔をわせただけだった。仕事が忙しいだという印象しかなく、クレアが頻繁に義実へ預けられていることを、どこまでっているのかは分からなかった。むしろ、奈から「夫も分かっている」と聞かされていたため、私はずっと夫婦でしたでのことだとっていた。
けれど駅の景を見た、その提そのものが怪しくなった。
私は数悩んだ。まだ婚が成していないとはいえ、義妹夫婦の庭へ踏み込むことには抵抗がある。にをせば、私が夫婦関係を壊したと言われる能性もあった。
それでも、クレアの顔が何度も浮かんだ。
39度のをした朝。
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夜泣きで私のを握っていたさな。
母親が迎えに来るのを待ちながら、玄関の音がするたび顔を向けていた姿。
私は最終に、事実だけを伝えることにした。
クレアの持ち物を理していた、族用の連絡メモに拓也の番号がかれていたのをいし、いメッセージを送った。
《突然すみません。クレアちゃんのことで、度確認していただきたいことがあります》
20分ほどで返信が来た。
《こちらこそ、聞きたいことがあります。会えますか》
その反応の速さに、私はし驚いた。
数、駅のカフェで拓也と会った。彼は40歳の穏やかな男性で、会社帰りらしい紺のジャケットを着ていたが、挨拶をしたからどこか緊張しているように見えた。
私は余計な推測を入れず、ここ数かの来事を系列に沿って話した。奈が週に何度もクレアを義実へ預けていたこと、泊まりが増えていたこと、実際の事や入浴、寝かしつけ、夜泣きへの対応を私が担っていたこと。さらに39度のをした朝にまで、仕事を休んで預かってほしいと頼まれたことも伝えた。
拓也は途からほとんどを挟まなくなった。
「そんなに頻繁だったんですか」
話が終わった、最初にた言葉がそれだった。
「なくとも私が義実にいた最の2かは、週に何度もありました。
泊まりも珍しくなかったです」
「俺は……くても週1回か2回だとっていました」
拓也の認識では、奈は「母親が孫に会いたがっているから、仕事帰りに々寄っている」
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