毎日のおすすめ
もっと見る +二十通の辞表
祖父の跡を継ぎ、老舗料亭「綾瀬楼」の若女将となった28歳の蒼井。しかし総料理長の黒岩は、彼女を「高卒の小娘」と見下し、仕入れや経営への口出しを一切認めなかった。さらに創業100周年の記念宴会を翌日に控え、板前20人を引き連れて退職届を突きつけてくる。150人の客を迎える大切な宴席を前に、料理人が一斉に去るという絶体絶命の危機。ところが、土下座を迫られた蒼井は慌てるどころか、静かに微笑んだ。祖父が彼女を後継者に選んだ、本当の理由とは。
ATMで呼ばれた「奥様」
離婚の日、夫から一枚のキャッシュカードを渡された美月。
「これで最後だ。暗証番号は0427」
それは2人が婚姻届を出した日の数字だった。夫に捨てられた悔しさから、美月は3年間、一度もカードを使えずにいた。
仕事を失い、預金が7300円になったある日、とうとうATMへカードを入れる。しかし暗証番号を押す前にエラーとなり、銀行員から「奥様、別室へどうぞ」と案内された。
離婚したことを伝えても、銀行員は「承知しております」と答えた。そして別室で差し出されたのは、元夫が預けていた一通の封筒だった。
表には、《0427を覚えていてくれた美月へ》の文字。冷たく自分を切り捨てたはずの夫は、なぜ3年後に美月が銀行へ来ることを待っていたのか。使われなかったカードには、彼女が知らない夫の決断が隠されていた――。
離婚半年後、元義母が私の新居を奪いに来た
離婚から半年。十歳の娘ユアと新居で暮らし始めたゆいのもとへ、元義母の智恵子が引っ越しトラックを連れて現れた。「今日から同居ね」と一番広い部屋を使おうとする智恵子は、その家を息子が買ったものだと信じ込んでいた。実際には、ゆいが自分の収入で購入した家だった。離婚の事実を告げても引き下がらず、今度は不倫を疑い始める元義母。さらに、元夫が隠していた裏切りまで明らかになり、ようやく手に入れた母娘の平穏な暮らしが脅かされていく。
正月、娘を家政婦扱いした義実家――私が下した決断
43歳のゆり子は、13歳の娘・美咲を連れて再婚した。しかし、結婚前は優しかった夫の賢二は、家事を押しつけ、娘の食事まで平気で奪うようになる。
迎えた初めての正月。夫の実家へ帰省した母娘を待っていたのは、休む間もない家事と姑からの冷たい仕打ちだった。さらに元旦、親戚の子どもたちがお年玉をもらう中、美咲だけが「他人だから」と仲間外れにされてしまう。
産後の私に義母の世話を押しつけた夫の絶縁宣言
二人目を出産したばかりのレナは、母に二週間だけ家事と長男の送迎を頼んでいた。ところが夫の悠人は、相談もなくその約束を断り、代わりに自分の母親を呼んでしまう。手伝いに来たはずの義母は食事も洗濯もレナ任せ。夫に訴えても「家族なんだから」と取り合ってもらえない。とうとう子ども二人を連れて実家へ帰ったレナに、悠人は「母さんとは縁を切る」と宣言する。しかし、その言葉を聞いたレナが夫に求めたのは、思いがけないことだった。
半額を迫る料亭女将、クビにした社員が電話を切った結果
小さなおしぼり会社「双葉物産」を経営する正は、大口取引先の高級料亭「よし乃」の女将から、突然「半額にしなければ契約を切る」と迫られる。会社を守るため要求をのもうとした瞬間、昨日クビにしたばかりの問題社員・刑事が受話器を奪い、勝手に取引を断ってしまった。倒産の危機に頭を抱える正。ところが数日後、強気だった女将に思わぬ事態が起こる。口が悪く、金の使い込みまでしていた元従業員は、いったい何を考えていたのか。弱小企業と高級料亭の立場が一変する、痛快な逆転劇。
みんなが読んでいます
-
1
産後の私に義母の世話を押しつけた夫の絶縁宣言
二人目を出産したばかりのレナは、母に二週間だけ家事と長男の送迎を頼んでいた。ところが夫の悠人は、相談もなくその約束を断り、代わりに自分の母親を呼んでしまう。手伝いに来たはずの義母は食事も洗濯もレナ任せ。夫に訴えても「家族なんだから」と取り合ってもらえない。とうとう子ども二人を連れて実家へ帰ったレナに、悠人は「母さんとは縁を切る」と宣言する。しかし、その言葉を聞いたレナが夫に求めたのは、思いがけないことだった。[第13話 更新] -
2
15年無給で働いた若女将を追い出した老舗旅館の末路
[第15話 更新] -
3
「柿の木だけは切るな」――庭から出た四人の遺骨
[第15話 更新]
人気ランキング
もっと見る +ATMで呼ばれた「奥様」
離婚の日、夫から一枚のキャッシュカードを渡された美月。
「これで最後だ。暗証番号は0427」
それは2人が婚姻届を出した日の数字だった。夫に捨てられた悔しさから、美月は3年間、一度もカードを使えずにいた。
仕事を失い、預金が7300円になったある日、とうとうATMへカードを入れる。しかし暗証番号を押す前にエラーとなり、銀行員から「奥様、別室へどうぞ」と案内された。
離婚したことを伝えても、銀行員は「承知しております」と答えた。そして別室で差し出されたのは、元夫が預けていた一通の封筒だった。
表には、《0427を覚えていてくれた美月へ》の文字。冷たく自分を切り捨てたはずの夫は、なぜ3年後に美月が銀行へ来ることを待っていたのか。使われなかったカードには、彼女が知らない夫の決断が隠されていた――。
愛人旅行の代償
定年の日、美和は36年間支えてきた夫・秀治のために、好物の夕食を用意して待っていた。
しかし帰宅した秀治が連れてきたのは、見知らぬ若い女性だった。
「退職金で香織と海外旅行へ行く。帰ってきたら離婚届に判を押せ」
夫はそう言い放ち、さらに美和に家を出て行くよう命じる。長年守ってきた家庭も、妻としての時間も、すべてなかったもののように扱われた美和。
だが、彼女は泣かなかった。
旅行へ向かう夫と愛人を静かに見送り、ただ一つだけ確認する。
「この家のことは、私が決めていいのね」
数日後、海外旅行から戻った秀治を待っていたのは、見慣れた玄関ではなく、ロープで囲まれた更地と「売却済み」の看板だった。
夫が知らなかった、この家の本当の持ち主。
そして美和が36年の結婚生活の最後に下した、静かな決断とは。
元嫁の15枚返し
離婚から3日後の午前5時。佐藤恵子の携帯に、元姑から突然電話がかかってきた。
「今すぐ来て、法事の料理を用意しなさい」
12年間、家事も介護も金銭の穴埋めもすべて背負ってきた恵子。だが夫は秘書と関係を持ち、姑と義妹は彼女を使用人のように扱い、最後には荷物同然に家から追い出した。
それでも彼女たちは、恵子がいなくなって初めて、自分たちの生活が何によって支えられていたのかを知ることになる。
恵子名義の15枚のカード。
義父が病室で密かに残した遺言。
そして、10億円のペントハウスの本当の所有者。
元嫁を見下していた家族が、最も頼り切っていたものを一つずつ失っていく中、恵子は静かに告げる。
「あなた方は、もう私とは何の関係もない人たちです」
これは、“良い嫁”でいることをやめた女性が、自分の名前で人生を取り戻すまでの物語。
足柄サービスエリア失踪事件
1991 年春、東名高速足柄 SA で起きた未解決だった悲劇。
大阪へ新婚旅行に向かう途中、「トイレへ行く」と言った妻が跡形もなく消えた。
夫は毎月現場を訪ね、テレビの人探し番組にも出演し、私立探偵まで雇い 11 年待ち続けた。
時が流れ老朽化した SA の改修工事で、ロッカーの隙間から古い財布が出土。
進化した科学捜査が財布から犯人の指紋を検出し、長年隠されていた殺人の事実が白日の下に晒される。
一方的な執着は愛ではない、拒絶を受け入れられない歪んだ欲望が一人の女性の人生を奪った実話。
槍ヶ岳の残響 消えた登山家の真実
1998年、北アルプス槍ヶ岳で忽然と姿を消した女性登山家・伊藤さゆり。
警察は長年、遭難事故として処理した。
だが9年後、絶壁の岩隙間に眠っていた一台のカメラが、誰も知らなかった戦慄の真実を暴き出す――
岩壁に刻まれた山岳会のロゴ、隠された証拠、裏切りと殺意。
埋もれた十年の沈黙が、今、崩れ落ちる。
山岳失踪事件の裏に隠された悪意、決定的な証拠がついに判明!
止まったカードと空の家
夫の正文が「会社の旅行」と言って家を出た朝、私はすべてを知っていた。
行き先で待っているのは会社の同僚ではなく、高校時代からの親友・美津。しかも夫は、私名義のクレジットカードを勝手に使い、親友との食事や買い物にまで手を出していた。
泣いて問い詰めることはしなかった。証拠はすでにそろっている。娘も、父親の異変に気づいていた。
「引っ越すよ」
夫が浮気旅行を楽しんでいる間に、私は娘と新しい家へ向かった。そして夫のカードを止め、彼の荷物を“ある場所”へ送りつける。
旅行先で支払いができなくなった夫。荷物を受け取った親友の家。そして、空っぽの部屋へ戻ることになる裏切り者。
夫と親友を同時に失った私が、娘と本当の人生を取り戻すまでの物語。
おすすめ作品
-
1
古い風呂敷の遺言
認知症になった義母の介護を、5年間ひとりで続けてきた由美。 夜中の世話、病院の付き添い、介護費用の負担。すべてを引き受けてきたのは由美だった。ところが正月、義実家に集まった親戚たちの前で、義母は長男の嫁と次男の嫁に高級な着物を贈る。 そして由美に渡されたのは、古びた風呂敷包みだけだった。 「残り物よ」 そう言って足元に投げつけられた風呂敷。親戚たちは笑い、夫さえも何も言ってくれなかった。 屈辱に耐えきれず家へ帰った由美は、捨てる前に中身を確認しようと風呂敷を開く。 しかし、そこに入っていたのは料理ではなかった。 分厚い書類の束、通帳、登記簿、そして義母からの手紙。 認知症だと思われていた義母は、この5年間、すべてを見ていた。誰が本当に寄り添い、誰が財産だけを狙っていたのかを。 古い風呂敷に隠されていたのは、義母が最後に仕掛けた、静かな逆転だった――。[第5話 更新] -
2
父の料亭を継いだ翌日、板長が全員連れて独立
[第10話 更新] -
3
夜勤明け、鍵を替えられた私の静かな反撃
[第12話 更新] -
4
家族じゃないなら、援助も終わり
[第9話 更新] -
5
「帰ってこなくていい」と笑った家族――20年目の離婚届
[第15話 更新] -
6
共通テストで950点を取った私より、880点だった妹だけを家族は祝った
[第17話 更新] -
7
隠し子を知っていた55歳妻
[第10話 更新] -
8
帰国した僕を待っていたボロ家
[第14話 更新] -
9
暗証番号0427――元夫が残した24回の送金
[第15話 更新] -
10
消えた女性巡査
[第8話 更新]
毎日更新
もっと見る +15年無給で働いた若女将を追い出した老舗旅館の末路
老舗温泉旅館「鶴の湯」に嫁いで15年。若女将の美里は一度も給料を受け取らず、料理から接客まで休む間もなく働いてきた。ところがある日、義母と夫はSNSで人気を集める若い女性を新しい若女将に迎え、美里を「時代遅れ」と追い出してしまう。長年守ってきた味も、常連客との約束も、彼らには何の価値もなかった。しかし、美里が去った翌朝から、旅館では思わぬ問題が次々と起こり始める。15年間、あの宿を本当に支えていたのは誰だったのか。
「柿の木だけは切るな」――庭から出た四人の遺骨
2024年、東京・品川の古い屋敷で、樹齢70年の柿の木が引き抜かれた。その根元から見つかったのは、大人一人と子ども三人の遺骨。20年前、この屋敷では住み込みの家政婦と三人の娘が姿を消し、家主である元校長は「金を盗んで夜逃げした」と説明していた。なぜ彼は、柿の木だけは絶対に切るなと家族に言い残していたのか。捜査を進める刑事・渡辺は、町の人々から尊敬されてきた元校長の過去と、20年間隠されてきた母娘の失踪の真相を追い始める。
産後の私に義母の世話を押しつけた夫の絶縁宣言
二人目を出産したばかりのレナは、母に二週間だけ家事と長男の送迎を頼んでいた。ところが夫の悠人は、相談もなくその約束を断り、代わりに自分の母親を呼んでしまう。手伝いに来たはずの義母は食事も洗濯もレナ任せ。夫に訴えても「家族なんだから」と取り合ってもらえない。とうとう子ども二人を連れて実家へ帰ったレナに、悠人は「母さんとは縁を切る」と宣言する。しかし、その言葉を聞いたレナが夫に求めたのは、思いがけないことだった。
昭和35年、上野駅に現れた二人の「ハルコ」
昭和35年春。集団就職列車を迎えに上野駅へ来た食堂の主人は、「山本春子」と呼ばれた少女が二人同時に手を挙げたことに戸惑う。一人は店で働くために上京した春子。もう一人の晴子は、三年前に東京へ出た姉を捜していた。姉は故郷へ帰ったことになっているのに、家族は誰も会っていない。不審に思った主人が古い雇用通知書を調べると、晴子の帰郷を証明する書類に、自分の署名が残されていた。誰が少女たちの名前を使い、何を隠していたのか。集団就職の時代を背景に、書類一枚に翻弄された若者たちの人生を描く物語。
離婚半年後、元義母が私の新居を奪いに来た
離婚から半年。十歳の娘ユアと新居で暮らし始めたゆいのもとへ、元義母の智恵子が引っ越しトラックを連れて現れた。「今日から同居ね」と一番広い部屋を使おうとする智恵子は、その家を息子が買ったものだと信じ込んでいた。実際には、ゆいが自分の収入で購入した家だった。離婚の事実を告げても引き下がらず、今度は不倫を疑い始める元義母。さらに、元夫が隠していた裏切りまで明らかになり、ようやく手に入れた母娘の平穏な暮らしが脅かされていく。
夫の出張中に義両親が居座った――電話で判明した正体
夫の海外出張中、蒼井の家に突然やってきたのは、十年ぶりに顔を合わせる義両親だった。「息子から同居の許可をもらった」と言い張る二人は、家の料理を食べ尽くし、蒼井や娘のメイの服まで勝手に着て破いてしまう。追い出そうとしても、二人は居座るばかり。頼みの夫は電波の届かない場所にいて、連絡も取れない。そんな中、ようやく夫から電話がかかってくる。ところが、蒼井の訴えを聞いた夫は、思いもよらないことを口にした。厚かましい訪問者に振り回された母娘の、騒がしくも痛快な逆転劇。
購読リスト
-
1
68歳、レジで再会した友
5年前、幸子は友人・道代に笑われた。 「まだ働いてるんだね」 「月1万円の積み立てなんて、やってないのと同じじゃない」 年金10万円でスーパーのレジに立つ幸子と、余裕のある老後を語っていた道代。あの日の小さな笑い声は、幸子の胸にずっと残り続けていた。 それから5年後。 68歳になった幸子のレジ前に、道代が突然現れる。手にしていたのは、半額の惣菜と安い食パンだけ。かつて自信に満ちていた彼女の手は、なぜか小さく震えていた。 そして道代が置き忘れたポイントカードの下には、たった一言だけ書かれた紙が挟まっていた。 「相談があります」 5年前に笑った人と、笑われた人。 同じ喫茶店で再び向き合った二人を待っていたのは、思いもよらない老後の現実だった――。[第6話 更新] -
2
中卒社員の逆転邸宅
[第9話 更新] -
3
0円の注文帳
[第13話 更新] -
4
最終列車で消えた18歳
[第11話 更新] -
5
旅館に残された姉
[第14話 更新] -
6
桑の音が消えた村
[第20話 更新] -
7
離婚翌日、父と食事中の私を「また金持ちに寄生か」と笑った元夫の末路
[第18話 更新] -
8
用済みと言われた妻
[第8話 更新] -
9
夫の顔と20年目の罪
[第11話 更新] -
10
最後の迷子放送
[第11話 更新]
人気のオーディオブック
もっと見る +愛人旅行の代償
定年の日、美和は36年間支えてきた夫・秀治のために、好物の夕食を用意して待っていた。
しかし帰宅した秀治が連れてきたのは、見知らぬ若い女性だった。
「退職金で香織と海外旅行へ行く。帰ってきたら離婚届に判を押せ」
夫はそう言い放ち、さらに美和に家を出て行くよう命じる。長年守ってきた家庭も、妻としての時間も、すべてなかったもののように扱われた美和。
だが、彼女は泣かなかった。
旅行へ向かう夫と愛人を静かに見送り、ただ一つだけ確認する。
「この家のことは、私が決めていいのね」
数日後、海外旅行から戻った秀治を待っていたのは、見慣れた玄関ではなく、ロープで囲まれた更地と「売却済み」の看板だった。
夫が知らなかった、この家の本当の持ち主。
そして美和が36年の結婚生活の最後に下した、静かな決断とは。
元嫁の15枚返し
離婚から3日後の午前5時。佐藤恵子の携帯に、元姑から突然電話がかかってきた。
「今すぐ来て、法事の料理を用意しなさい」
12年間、家事も介護も金銭の穴埋めもすべて背負ってきた恵子。だが夫は秘書と関係を持ち、姑と義妹は彼女を使用人のように扱い、最後には荷物同然に家から追い出した。
それでも彼女たちは、恵子がいなくなって初めて、自分たちの生活が何によって支えられていたのかを知ることになる。
恵子名義の15枚のカード。
義父が病室で密かに残した遺言。
そして、10億円のペントハウスの本当の所有者。
元嫁を見下していた家族が、最も頼り切っていたものを一つずつ失っていく中、恵子は静かに告げる。
「あなた方は、もう私とは何の関係もない人たちです」
これは、“良い嫁”でいることをやめた女性が、自分の名前で人生を取り戻すまでの物語。
足柄サービスエリア失踪事件
1991 年春、東名高速足柄 SA で起きた未解決だった悲劇。
大阪へ新婚旅行に向かう途中、「トイレへ行く」と言った妻が跡形もなく消えた。
夫は毎月現場を訪ね、テレビの人探し番組にも出演し、私立探偵まで雇い 11 年待ち続けた。
時が流れ老朽化した SA の改修工事で、ロッカーの隙間から古い財布が出土。
進化した科学捜査が財布から犯人の指紋を検出し、長年隠されていた殺人の事実が白日の下に晒される。
一方的な執着は愛ではない、拒絶を受け入れられない歪んだ欲望が一人の女性の人生を奪った実話。
槍ヶ岳の残響 消えた登山家の真実
1998年、北アルプス槍ヶ岳で忽然と姿を消した女性登山家・伊藤さゆり。
警察は長年、遭難事故として処理した。
だが9年後、絶壁の岩隙間に眠っていた一台のカメラが、誰も知らなかった戦慄の真実を暴き出す――
岩壁に刻まれた山岳会のロゴ、隠された証拠、裏切りと殺意。
埋もれた十年の沈黙が、今、崩れ落ちる。
山岳失踪事件の裏に隠された悪意、決定的な証拠がついに判明!
止まったカードと空の家
夫の正文が「会社の旅行」と言って家を出た朝、私はすべてを知っていた。
行き先で待っているのは会社の同僚ではなく、高校時代からの親友・美津。しかも夫は、私名義のクレジットカードを勝手に使い、親友との食事や買い物にまで手を出していた。
泣いて問い詰めることはしなかった。証拠はすでにそろっている。娘も、父親の異変に気づいていた。
「引っ越すよ」
夫が浮気旅行を楽しんでいる間に、私は娘と新しい家へ向かった。そして夫のカードを止め、彼の荷物を“ある場所”へ送りつける。
旅行先で支払いができなくなった夫。荷物を受け取った親友の家。そして、空っぽの部屋へ戻ることになる裏切り者。
夫と親友を同時に失った私が、娘と本当の人生を取り戻すまでの物語。
義母ATM、ハワイへ消ゆ
67歳のみち子は、息子夫婦と孫たちを迎えるため、今年も静かに正月の準備を始めていた。
ところがクリスマスの朝、嫁の歩美から突然告げられる。
「今年は15人で行きますから」
食事、寝具、お年玉、観光費まで、すべて義母であるみち子が用意する前提。さらに歩美は、SNSでみち子を「ATMみたい」と笑い、長年の援助まで馬鹿にしていた。
37年間働き、息子夫婦に2500万円以上を援助してきたみち子は、その日ようやく気づく。
自分は家族に大切にされていたのではない。都合よく使われていただけだったのだ。
そして12月29日。
15人が玄関前に集まった時、家の鍵は開かなかった。
その頃みち子夫婦は、すでに日本にはいなかった――。
新着オーディオブック
もっと見る +-
1
消えた指輪と義父の手帳
結婚2年目の美咲は、義母・富美子から突然、亡き義父が贈った大切な指輪を盗んだと疑われる。 防犯カメラには、夜中に美咲が仏間へ入る姿が映っていた。だが美咲は、ただ窓を閉めただけ。身に覚えのない疑いをかけられたうえ、夫の亮介までもが「バッグを見せれば終わる」と言ったことで、美咲は家を出る決意をする。 しかしその後、義姉から告げられたのは、7年前にも同じような“盗難騒ぎ”があったという事実だった。 さらに、亡き義父の手帳には、富美子が隠し続けてきた家族の秘密が残されていた。 消えた指輪は、誰が持ち出したのか。 そして義母はなぜ、真実を知りながら美咲を疑い続けたのか――。[第11話 更新] -
2
米寿の席で外された嫁
[第10話 更新] -
3
尋ね人が呼んだ母の旧姓
[第10話 更新] -
4
荷造りの日に消えた夫の行き先
[第11話 更新] -
5
退職と書かれた娘たち
[第11話 更新] -
6
隠し子を知っていた55歳妻
[第10話 更新] -
7
貧乏人と呼ばれた食卓
[第11話 更新] -
8
古い工場を渡された嫁
[第13話 更新] -
9
祖父を迎えた家に福が来た
[第11話 更新] -
10
家族じゃないなら、援助も終わり
[第9話 更新]