毎日のおすすめ
もっと見る +「もう連絡しないで」と言った娘から48件の着信
夫と親友に裏切られてから22年、恵子は一人娘の美咲を育ててきた。ところが結婚を目前にした娘から、突然「これからは夫の家族だけを大事にする。もう連絡しないで」と告げられる。恵子は追いすがらず、「そう、ありがとう」とだけ答え、結婚式の手配から静かに身を引いた。
翌朝、美咲から届いた48件の着信。式場への連絡が途絶えたことで、娘が密かに親族席へ加えていた二人の名前が明らかになる。それは、22年前に恵子を捨てた元夫と、かつての親友だった。
なぜ娘は、母に黙って二人を招いたのか。親子の間に積み重なった沈黙をたどるうち、元夫が語った「母が父娘を引き裂いた」という、もう一つの過去が浮かび上がる。
長女の命日、夢に現れた娘が告げたこと
長女・真紀の命日、納骨堂へ向かう途中で眠った佳代の夢に、亡き娘が現れる。
「お母さん、私のところに来ないで。妹のところへ行って!」
胸騒ぎに従い次女・奈緒の家へ向かうと、夫と姑が奈緒名義のマンションを売らせようとしていた。1200万円の借金、腫れた手首、怯える孫。佳代は母娘を連れ出すが、夫から届いた一文によって、三年前の真紀の事故と奈緒が隠してきた秘密がつながり始める。
《真紀が死んだのを忘れたのか》
真紀はなぜ、あの雨の夜に車を走らせていたのか。亡き娘の言葉に導かれた母が、生きている娘を支配と罪悪感から取り戻す家族再生の物語。
離婚したので、義実家への月50万円をやめました
「この家は俺と愛人と子供が使う。離婚後も、両親への月50万円は払い続けろ」
そう言って離婚届を突きつけた夫に、美緒は何も争わず署名する。夫は豪邸も高級車も手に入れたと思い込み、数日後、愛人と赤ん坊を連れて戻ってくる。しかし玄関の鍵は開かず、車も消えていた。家も車も、美緒が経営する会社の資産だったのだ。
さらに仕送りを止められた義母は、美緒の口座から500万円を引き出そうとし、愛人の住居契約からは偽造された署名が見つかる。嘘で築かれた「新しい家庭」が崩れ始める中、夫は美緒が離婚を急いだ本当の理由と、目前に迫っていた数十億円規模の契約を知ることになる。
暗証番号0427――元夫が残した24回の送金
離婚の日、朝倉美月は夫の優馬から1枚のカードを渡された。「これで最後だ。暗証番号は0427」――冷たく突き放された美月は、そのカードを3年間使えずにいた。失業し、預金が7300円まで減ったある日、ついにATMへ入れるとエラーが表示され、銀行員から別室へ案内される。そこで知らされたのは、優馬が前年11月9日に亡くなっていたこと。そして口座には、離婚後も毎月27日に9万円ずつ、合計24回の送金が続いていた。残高808万円と古い喫茶店に込められた真意を知った時、美月は、愛情を理由に人生を決められた怒りと向き合いながら、自分自身の答えを選び始める。
大晦日の離婚届
深夜、妻が不倫相手との密会から帰ってきた。
「ただいま。今日も疲れちゃった」
何も知らないふりをして笑う妻に、俺は静かに告げた。
「お疲れ様。証拠は全部そろってる。離婚届を書け」
半年前、朝の食卓で感じたわずかな違和感。
いつもと違う海外製の香水、増えていく残業、パート先の嘘、ホテル街に止まる妻の車。
公認会計士である俺は、感情で問い詰めることをやめ、半年間、完璧な夫を演じながら証拠を集め続けた。
写真、GPS履歴、LINEのやり取り、隠し口座、そして自宅に男を連れ込んだ映像。
妻はすべてを隠し通せていると思っていた。
しかし大晦日の深夜、テーブルの上に並べられた3冊の証拠ファイルを見た瞬間、彼女の顔から血の気が引いていく。
裏切られた夫と、母の不倫を知っていた息子。
2人が静かに積み上げた復讐は、妻と不倫相手の人生を容赦なく崩していく――。
毎日ラーメンをもらいに来た老人の遺言
夫を亡くし、一人で暮らすさくらのもとへ、毎夕ラーメンを一袋だけ求めに来る老人・源蔵。厳しい冬を案じた彼女は、見返りを求めず一箱分のラーメンを贈る。しかし三日後、源蔵は隣の古い家で静かに息を引き取っていた。
室内で見つかったのは、貧しい暮らしには似つかわしくない巨大な金庫。そして現れた息子夫婦は、父の死を悼むことなく、莫大な財産を自分たちのものだと主張する。
やがて一人の弁護士が読み上げた遺言により、源蔵が数十億円の資産を持つ実業家だったことが判明する。全財産を託されたのは、血のつながった息子ではなく、ラーメンを贈ったさくらだった。だが金庫の奥には、遺産以上に恐ろしい、息子夫婦の罪を暴く黒いファイルが残されていた。
人気ランキング
もっと見る +元嫁の15枚返し
離婚から3日後の午前5時。佐藤恵子の携帯に、元姑から突然電話がかかってきた。
「今すぐ来て、法事の料理を用意しなさい」
12年間、家事も介護も金銭の穴埋めもすべて背負ってきた恵子。だが夫は秘書と関係を持ち、姑と義妹は彼女を使用人のように扱い、最後には荷物同然に家から追い出した。
それでも彼女たちは、恵子がいなくなって初めて、自分たちの生活が何によって支えられていたのかを知ることになる。
恵子名義の15枚のカード。
義父が病室で密かに残した遺言。
そして、10億円のペントハウスの本当の所有者。
元嫁を見下していた家族が、最も頼り切っていたものを一つずつ失っていく中、恵子は静かに告げる。
「あなた方は、もう私とは何の関係もない人たちです」
これは、“良い嫁”でいることをやめた女性が、自分の名前で人生を取り戻すまでの物語。
愛人旅行の代償
定年の日、美和は36年間支えてきた夫・秀治のために、好物の夕食を用意して待っていた。
しかし帰宅した秀治が連れてきたのは、見知らぬ若い女性だった。
「退職金で香織と海外旅行へ行く。帰ってきたら離婚届に判を押せ」
夫はそう言い放ち、さらに美和に家を出て行くよう命じる。長年守ってきた家庭も、妻としての時間も、すべてなかったもののように扱われた美和。
だが、彼女は泣かなかった。
旅行へ向かう夫と愛人を静かに見送り、ただ一つだけ確認する。
「この家のことは、私が決めていいのね」
数日後、海外旅行から戻った秀治を待っていたのは、見慣れた玄関ではなく、ロープで囲まれた更地と「売却済み」の看板だった。
夫が知らなかった、この家の本当の持ち主。
そして美和が36年の結婚生活の最後に下した、静かな決断とは。
足柄サービスエリア失踪事件
1991 年春、東名高速足柄 SA で起きた未解決だった悲劇。
大阪へ新婚旅行に向かう途中、「トイレへ行く」と言った妻が跡形もなく消えた。
夫は毎月現場を訪ね、テレビの人探し番組にも出演し、私立探偵まで雇い 11 年待ち続けた。
時が流れ老朽化した SA の改修工事で、ロッカーの隙間から古い財布が出土。
進化した科学捜査が財布から犯人の指紋を検出し、長年隠されていた殺人の事実が白日の下に晒される。
一方的な執着は愛ではない、拒絶を受け入れられない歪んだ欲望が一人の女性の人生を奪った実話。
止まったカードと空の家
夫の正文が「会社の旅行」と言って家を出た朝、私はすべてを知っていた。
行き先で待っているのは会社の同僚ではなく、高校時代からの親友・美津。しかも夫は、私名義のクレジットカードを勝手に使い、親友との食事や買い物にまで手を出していた。
泣いて問い詰めることはしなかった。証拠はすでにそろっている。娘も、父親の異変に気づいていた。
「引っ越すよ」
夫が浮気旅行を楽しんでいる間に、私は娘と新しい家へ向かった。そして夫のカードを止め、彼の荷物を“ある場所”へ送りつける。
旅行先で支払いができなくなった夫。荷物を受け取った親友の家。そして、空っぽの部屋へ戻ることになる裏切り者。
夫と親友を同時に失った私が、娘と本当の人生を取り戻すまでの物語。
槍ヶ岳の残響 消えた登山家の真実
1998年、北アルプス槍ヶ岳で忽然と姿を消した女性登山家・伊藤さゆり。
警察は長年、遭難事故として処理した。
だが9年後、絶壁の岩隙間に眠っていた一台のカメラが、誰も知らなかった戦慄の真実を暴き出す――
岩壁に刻まれた山岳会のロゴ、隠された証拠、裏切りと殺意。
埋もれた十年の沈黙が、今、崩れ落ちる。
山岳失踪事件の裏に隠された悪意、決定的な証拠がついに判明!
義母ATM、ハワイへ消ゆ
67歳のみち子は、息子夫婦と孫たちを迎えるため、今年も静かに正月の準備を始めていた。
ところがクリスマスの朝、嫁の歩美から突然告げられる。
「今年は15人で行きますから」
食事、寝具、お年玉、観光費まで、すべて義母であるみち子が用意する前提。さらに歩美は、SNSでみち子を「ATMみたい」と笑い、長年の援助まで馬鹿にしていた。
37年間働き、息子夫婦に2500万円以上を援助してきたみち子は、その日ようやく気づく。
自分は家族に大切にされていたのではない。都合よく使われていただけだったのだ。
そして12月29日。
15人が玄関前に集まった時、家の鍵は開かなかった。
その頃みち子夫婦は、すでに日本にはいなかった――。
おすすめ作品
-
1
離婚後、義母のカードを止めました
離婚成立から3日後の午前2時。涼子のもとへ、ハワイ旅行中の元姑・和子から怒りの電話がかかってきた。 「このクソ女! なんで私のカードが使えなくなってるの!」 和子が使っていたのは、涼子名義の家族カードだった。離婚後に解約したと伝え、「すみません、どちら様ですか?」と返した涼子に、和子は“エリート社員の息子”を捨てたことを後悔すると言い放つ。 だが元夫・健一は、3年前に一流企業を懲戒解雇されていた。その事実を隠したまま毎朝スーツで家を出て、借金を重ねながら母親への仕送りと豪華な旅行を続けていたのだ。 さらに涼子が見つけた600万円の保証契約には、何も知らない和子の名前と実印が使われていた。そして元夫が会社を追われた本当の理由を示す資料には、借金だけでは済まない不正の痕跡が残されていた――。[第11話 更新] -
2
元嫁の15枚返し
[第14話 更新] -
3
熱海失踪、2時12分のポケベル
[第10話 更新] -
4
海底の防水バッグ
[第10話 更新] -
5
置き去り嫁の南国裁き
[第15話 更新] -
6
離婚後に生まれた息子
[第13話 更新] -
7
判を押さなかった妻
[第13話 更新] -
8
実家ホテル終了の日
[第7話 更新] -
9
十五年の忍び、本物の令嬢として帰る
[第26話 更新] -
10
ATM扱いされた父の正体
[第11話 更新]
毎日更新
もっと見る +「父の31億を狙った泥棒女」と罵られた私。孤独な老人に贈った2180円のラーメンが、巨大金庫の上に供えられていた
夫を亡くし、川越でひとり暮らす翻訳者・高橋さくら。彼女はスーパーで398円のラーメンを棚へ戻した隣人の源蔵を見かけ、傷つけないよう理由をつけて2180円の箱を贈った。数日後、源蔵は自宅で静かに息を引き取る。遺言執行者の黒田と書斎へ入ったさくらが見つけたのは、巨大金庫と、その上の神棚に供えられた未開封のラーメンだった。そこへ源蔵の息子夫婦が現れ、父の死を悼むことなく金庫を探し、さくらを遺産目当ての泥棒と罵る。だが源蔵には、31億円の遺産だけでなく、息子が最も恐れる4億8120万円の記録があった。
夫の不倫相手の娘を9年育てた私の離婚
「離婚します。息子2人は連れていきます」
そう告げた雪に、夫と義母は11歳の理子まで連れて出ろと言い放った。だが理子は、雪の親戚の子ではない。夫が不倫相手との間にもうけ、9年前に雪へ押しつけた実の娘だった。
血のつながらない理子を母として育ててきた雪。ところが夫は、再び理子の実母と関係を持ち、3人の子どもをすべて雪に背負わせて「自由」になる計画を進めていた。
しかし二人は知らなかった。雪と理子の間に法的な親子関係がないことが、彼らを逃げ場のない立場へ追い込む最大の切り札になることを。
夫に4千円を頼んだら、4千万円振り込まれた
母の検査代に必要な四千円すら用意できず、加奈は夫の勇人へ震える声で助けを求めた。ところが直後、口座へ振り込まれたのは四千円ではなく、四千万円。町工場で働き、擦り切れた靴を履き続ける夫が、なぜこれほどの大金を持っているのか。
帰宅した勇人が差し出したのは、十六年前に受け取った未公開株と、巨額買収を証明する書類だった。しかし、手続きは三か月も前から進んでいた。母の病気に苦しむ加奈へ、なぜ彼は何も話さなかったのか。
不信を募らせる加奈の前で、病床の母が静かに告げる。
「この子の秘密は、あんたと結婚する前から知っていたよ」
四千万円より重い、母と夫だけが抱えてきた十六年前の約束とは――。
兄夫婦を亡くした日、5歳の双子を家族にした
医師の美緒を育て、医学部まで送り出してくれた兄夫婦が、突然の事故で同時に亡くなった。残されたのは5歳の双子。16年前、自分を引き取ってくれた兄への恩を返すため、美緒は二人を育てると決め、婚約者の蓮へ一方的に別れを告げる。
「子供を育てることが、借金返済なのか」
蓮の言葉にも、美緒の決意は変わらなかった。ところが兄夫婦が残した《もしもの時》というファイルには、美緒を最初の相談相手に指定すると同時に、意外な一文が記されていた。
《美緒に一人で決めさせないこと。必ず桜井蓮にも相談する》
受け取った愛情を返すため、自分の幸せを諦めることは本当に正しいのか。二人の子供と婚約者、そして周囲の手を借りながら、美緒が「犠牲ではない家族」の形を探していく物語。
離婚したので、義実家への月50万円をやめました
「この家は俺と愛人と子供が使う。離婚後も、両親への月50万円は払い続けろ」
そう言って離婚届を突きつけた夫に、美緒は何も争わず署名する。夫は豪邸も高級車も手に入れたと思い込み、数日後、愛人と赤ん坊を連れて戻ってくる。しかし玄関の鍵は開かず、車も消えていた。家も車も、美緒が経営する会社の資産だったのだ。
さらに仕送りを止められた義母は、美緒の口座から500万円を引き出そうとし、愛人の住居契約からは偽造された署名が見つかる。嘘で築かれた「新しい家庭」が崩れ始める中、夫は美緒が離婚を急いだ本当の理由と、目前に迫っていた数十億円規模の契約を知ることになる。
毎日ラーメンをもらいに来た老人の遺言
夫を亡くし、一人で暮らすさくらのもとへ、毎夕ラーメンを一袋だけ求めに来る老人・源蔵。厳しい冬を案じた彼女は、見返りを求めず一箱分のラーメンを贈る。しかし三日後、源蔵は隣の古い家で静かに息を引き取っていた。
室内で見つかったのは、貧しい暮らしには似つかわしくない巨大な金庫。そして現れた息子夫婦は、父の死を悼むことなく、莫大な財産を自分たちのものだと主張する。
やがて一人の弁護士が読み上げた遺言により、源蔵が数十億円の資産を持つ実業家だったことが判明する。全財産を託されたのは、血のつながった息子ではなく、ラーメンを贈ったさくらだった。だが金庫の奥には、遺産以上に恐ろしい、息子夫婦の罪を暴く黒いファイルが残されていた。
購読リスト
-
1
68歳、レジで再会した友
5年前、幸子は友人・道代に笑われた。 「まだ働いてるんだね」 「月1万円の積み立てなんて、やってないのと同じじゃない」 年金10万円でスーパーのレジに立つ幸子と、余裕のある老後を語っていた道代。あの日の小さな笑い声は、幸子の胸にずっと残り続けていた。 それから5年後。 68歳になった幸子のレジ前に、道代が突然現れる。手にしていたのは、半額の惣菜と安い食パンだけ。かつて自信に満ちていた彼女の手は、なぜか小さく震えていた。 そして道代が置き忘れたポイントカードの下には、たった一言だけ書かれた紙が挟まっていた。 「相談があります」 5年前に笑った人と、笑われた人。 同じ喫茶店で再び向き合った二人を待っていたのは、思いもよらない老後の現実だった――。[第6話 更新] -
2
中卒社員の逆転邸宅
[第9話 更新] -
3
0円の注文帳
[第13話 更新] -
4
最終列車で消えた18歳
[第11話 更新] -
5
旅館に残された姉
[第14話 更新] -
6
用済みと言われた妻
[第8話 更新] -
7
夫の顔と20年目の罪
[第11話 更新] -
8
最後の迷子放送
[第11話 更新] -
9
百円だけの香典
[第10話 更新] -
10
集団就職で東京へ出た姉は、名前を奪われた
[第13話 更新]
人気のオーディオブック
もっと見る +元嫁の15枚返し
離婚から3日後の午前5時。佐藤恵子の携帯に、元姑から突然電話がかかってきた。
「今すぐ来て、法事の料理を用意しなさい」
12年間、家事も介護も金銭の穴埋めもすべて背負ってきた恵子。だが夫は秘書と関係を持ち、姑と義妹は彼女を使用人のように扱い、最後には荷物同然に家から追い出した。
それでも彼女たちは、恵子がいなくなって初めて、自分たちの生活が何によって支えられていたのかを知ることになる。
恵子名義の15枚のカード。
義父が病室で密かに残した遺言。
そして、10億円のペントハウスの本当の所有者。
元嫁を見下していた家族が、最も頼り切っていたものを一つずつ失っていく中、恵子は静かに告げる。
「あなた方は、もう私とは何の関係もない人たちです」
これは、“良い嫁”でいることをやめた女性が、自分の名前で人生を取り戻すまでの物語。
愛人旅行の代償
定年の日、美和は36年間支えてきた夫・秀治のために、好物の夕食を用意して待っていた。
しかし帰宅した秀治が連れてきたのは、見知らぬ若い女性だった。
「退職金で香織と海外旅行へ行く。帰ってきたら離婚届に判を押せ」
夫はそう言い放ち、さらに美和に家を出て行くよう命じる。長年守ってきた家庭も、妻としての時間も、すべてなかったもののように扱われた美和。
だが、彼女は泣かなかった。
旅行へ向かう夫と愛人を静かに見送り、ただ一つだけ確認する。
「この家のことは、私が決めていいのね」
数日後、海外旅行から戻った秀治を待っていたのは、見慣れた玄関ではなく、ロープで囲まれた更地と「売却済み」の看板だった。
夫が知らなかった、この家の本当の持ち主。
そして美和が36年の結婚生活の最後に下した、静かな決断とは。
足柄サービスエリア失踪事件
1991 年春、東名高速足柄 SA で起きた未解決だった悲劇。
大阪へ新婚旅行に向かう途中、「トイレへ行く」と言った妻が跡形もなく消えた。
夫は毎月現場を訪ね、テレビの人探し番組にも出演し、私立探偵まで雇い 11 年待ち続けた。
時が流れ老朽化した SA の改修工事で、ロッカーの隙間から古い財布が出土。
進化した科学捜査が財布から犯人の指紋を検出し、長年隠されていた殺人の事実が白日の下に晒される。
一方的な執着は愛ではない、拒絶を受け入れられない歪んだ欲望が一人の女性の人生を奪った実話。
止まったカードと空の家
夫の正文が「会社の旅行」と言って家を出た朝、私はすべてを知っていた。
行き先で待っているのは会社の同僚ではなく、高校時代からの親友・美津。しかも夫は、私名義のクレジットカードを勝手に使い、親友との食事や買い物にまで手を出していた。
泣いて問い詰めることはしなかった。証拠はすでにそろっている。娘も、父親の異変に気づいていた。
「引っ越すよ」
夫が浮気旅行を楽しんでいる間に、私は娘と新しい家へ向かった。そして夫のカードを止め、彼の荷物を“ある場所”へ送りつける。
旅行先で支払いができなくなった夫。荷物を受け取った親友の家。そして、空っぽの部屋へ戻ることになる裏切り者。
夫と親友を同時に失った私が、娘と本当の人生を取り戻すまでの物語。
槍ヶ岳の残響 消えた登山家の真実
1998年、北アルプス槍ヶ岳で忽然と姿を消した女性登山家・伊藤さゆり。
警察は長年、遭難事故として処理した。
だが9年後、絶壁の岩隙間に眠っていた一台のカメラが、誰も知らなかった戦慄の真実を暴き出す――
岩壁に刻まれた山岳会のロゴ、隠された証拠、裏切りと殺意。
埋もれた十年の沈黙が、今、崩れ落ちる。
山岳失踪事件の裏に隠された悪意、決定的な証拠がついに判明!
義母ATM、ハワイへ消ゆ
67歳のみち子は、息子夫婦と孫たちを迎えるため、今年も静かに正月の準備を始めていた。
ところがクリスマスの朝、嫁の歩美から突然告げられる。
「今年は15人で行きますから」
食事、寝具、お年玉、観光費まで、すべて義母であるみち子が用意する前提。さらに歩美は、SNSでみち子を「ATMみたい」と笑い、長年の援助まで馬鹿にしていた。
37年間働き、息子夫婦に2500万円以上を援助してきたみち子は、その日ようやく気づく。
自分は家族に大切にされていたのではない。都合よく使われていただけだったのだ。
そして12月29日。
15人が玄関前に集まった時、家の鍵は開かなかった。
その頃みち子夫婦は、すでに日本にはいなかった――。
新着オーディオブック
もっと見る +-
1
消えた指輪と義父の手帳
結婚2年目の美咲は、義母・富美子から突然、亡き義父が贈った大切な指輪を盗んだと疑われる。 防犯カメラには、夜中に美咲が仏間へ入る姿が映っていた。だが美咲は、ただ窓を閉めただけ。身に覚えのない疑いをかけられたうえ、夫の亮介までもが「バッグを見せれば終わる」と言ったことで、美咲は家を出る決意をする。 しかしその後、義姉から告げられたのは、7年前にも同じような“盗難騒ぎ”があったという事実だった。 さらに、亡き義父の手帳には、富美子が隠し続けてきた家族の秘密が残されていた。 消えた指輪は、誰が持ち出したのか。 そして義母はなぜ、真実を知りながら美咲を疑い続けたのか――。[第11話 更新] -
2
米寿の席で外された嫁
[第10話 更新] -
3
尋ね人が呼んだ母の旧姓
[第10話 更新] -
4
荷造りの日に消えた夫の行き先
[第11話 更新] -
5
退職と書かれた娘たち
[第11話 更新] -
6
隠し子を知っていた55歳妻
[第10話 更新] -
7
貧乏人と呼ばれた食卓
[第11話 更新] -
8
古い工場を渡された嫁
[第13話 更新] -
9
祖父を迎えた家に福が来た
[第11話 更新] -
10
家族じゃないなら、援助も終わり
[第9話 更新]