"消えた23人の観光団" 第5話
部の央にはステンレス製の術台。
には医療用照。
壁際には3台の型凍庫が並んでいた。
1台目は空。
2台目も空。
3台目をけた捜査員が息を止めた。
内部に、ビニールで包まれた体の部が残されていた。
犯たちは撤収しただった。
パソコンも類もない。
薬品も主なものは持ちられている。
それでも急いで逃げた痕跡は残っていた。
には通信に使われるアンテナと型発まで設置されていた。
「国と連絡を取ってた能性があるな」
鈴は空を見げた。
科学捜査班が術台や凍庫からDNAを採取した。
数。
術台から6分のDNAが検された。
そのうち3はすでに確認された田裕、伊藤正、田志郎。
さらに凍庫に残されていたものは、京で代運転の仕事をしていた斎藤実、38歳のものと致した。
斎藤が方になったのは、警察が建物へ入るわずか6ほどだった。
「昨夜です」
報告を聞いた鈴は、しばらく言葉がなかった。
犯たちは警察が迫っていることをりながら、直まで活していた。
そして捜索始に消えた。
「報が漏れた?」
捜査員のが言った。
鈴は由美が警察署へ来た夜をいした。
受付。
待。
廊。
彼女が相談に来たことをり得たは、捜査本部だけではない。
広告
胸騒ぎがした。
「吉田由美を保護する。今すぐ連絡しろ」
話は繋がらなかった。
2回。
3回。
源が切れている。
パトカーで由美の自宅へ向かう。
部に異常はなかった。
友へ連絡したところ、由美はそので眠っていた。携帯話をマナーモードにし、その池が切れただけだった。
鈴はようやく息を吐いた。
「今夜からにならないでください。警察官を付けます」
事件は、田裕から6へ膨らんだ。
未帰国の国23。
幽霊会社。
凍トラック。
医療設備。
そして姿を消した李たち。
鈴は壁に貼られた図を見つめた。
千葉の建物はつの拠点にすぎない。
そう考えるべきだった。
組織はもう次の所へ移っている。
その予を裏付けるように、翌、保関係者から緊急連絡が入った。
「糸島沖で、また見つかりました」
今回は別の体部分だった。
たに見つかったものは、岸くの岩へ漂着していた。
鑑定では斎藤実と致した。
千葉の業団で見つかった痕跡と、糸島の岸へ流れ着いたものがのへ繋がったことで、捜査本部は連の事件が複数県にまたがる組織犯罪だと確信した。
斎藤が最に仕事をしたのは1029夜。
代運転アプリに、成田空港くまで客を乗せた記録が残っていた。
登録された客の話番号は国系のプリペイド番号。
広告
すでに解約されていた。
モーテルの防犯カメラには、斎藤が客らしい男に呼ばれ、へ入っていく姿が映っていた。
その5分。
反対側から黒いワゴンがてきた。
同じだった。
タクシー。
代運転。
配達。
夜、でくことがく、目のない所へ呼びしても自然ではない職業。
犯たちは偶然に襲っていたのではない。
選んでいた。
この頃には、関方の夜運転や配達業者へ注が呼びかけられるようになった。
方、鈴は未帰国者23のにも目を向けた。
17が国部の同じ域周辺のだった。
国際な照会をかけたが、返答にはがかかった。
そうしているにも、事件はいた。
静岡県内の民から、
「所の古い倉庫へ、夜にらないトラックが何度も入りしている」
という通報が入った。
所は港から約5km。
古い業団の角にある青い鉄板張りの倉庫だった。
鈴たちは夜10頃、現警察と流した。
照を落としてくから監する。
倉庫の隙から細いが漏れていた。
く唸る械音もする。
「凍設備でしょうか」
「能性がい」
鈴は迷った。
令状をえて翌朝まで待つか。
それとも今すぐくか。
千葉では、歩遅れて犯を逃した。
同じことを繰り返せば、また証拠も被害者も失う。
その。
倉庫の扉がいた。
い医療用ガウンを着た男が、へてきた。
タバコにをつける。
灯に顔が照らされた。
広告
おすすめ作品
-
完結第10話
15年後に消えた罪
1984年、東京・世田谷の古い木造住宅で起きた火災。 亡くなったのは、72歳の老人・近藤商司だけではなかった。 焼け跡から見つかったもう一人の女性の遺体は、なぜか新聞紙に包まれ、灯油の痕跡まで残されていた。 当初、事件は老人と介護士の間で起きた悲劇として処理された。 しかし15年後、古い書類に残された一つの署名と、焼け跡に残された小さな証拠が、隠され続けた真実を再び動かし始める。 消えた500万円。 偽造された署名。 そして、誰も疑わなかった親族の存在。 長い年月を経て明らかになった、静かな住宅街の奥に隠された衝撃の真相とは――。ミステリー|行方不明1.5萬字5 129 -
完結第11話
地下室に消えた名前
旧精神療養所の解体前調査で発見された、図面には存在しない地下室。 そこには、番号だけを付けられた6人分の遺骨と、半世紀前に消された人々の記録が残されていた。 かつて「自死」と処理された女性たちは、本当に自ら命を絶ったのか。 調査を進める刑事たちは、古いカルテ、残された手紙、そして元医師の告白から、病院の地下に隠されていたもう一つの歴史へたどり着く。 しかし、そこにあったのは単なる事件の真相ではなかった。 名前を奪われ、声を失った人々と、長年沈黙を守り続けた社会の記憶だった――。ミステリー|行方不明1.7萬字5 78 -
完結第12話
DNA鑑定が暴いた元夫の大きな間違い
出産直後、山野リサは義母から「生まれた娘は本当に息子の子なのか」と身に覚えのない不貞を疑われ、さらに夫・ただしからも信頼を裏切る言葉を浴びせられる。DNA鑑定で親子関係が証明されても、二人は過ちを認めず、リサと幼い娘カナを家から追い出してしまう。 絶望の中、実家へ戻ったリサは両親の支えを受け、母として娘を守る決意を固める。努力を重ねてキャリアを築き、カナと共に幸せな人生を歩んでいた。 8年後、華やかな企業パーティーで再会したのは、落ちぶれた元夫と元義母だった。一方、成長したカナは優秀な少女へと成長し、リサには新たな人生を共に歩む大切な存在がいた。 かつて母娘を捨てた二人は後悔し、許しを求める。しかし、リサは過去に向き合い、毅然と決別する。 愛する娘を守り抜いた一人の母が、傷を乗り越え、本当の家族と幸せを手に入れる再生の物語。嫁姑|真相1.8萬字5 110 -
完結第13話
嘘葬りの豆腐店
1991年、茨城の古い商店街で、豆腐屋の嫁・美香が突然姿を消した。 姑と夫が語ったのは、「男を作って夜逃げした」という話。幼い息子を置いて消えた母親として、美香の名は商店街で長く汚され続けた。 しかし6年後、借金による強制執行で高橋豆腐店が取り壊されることになる。誰も近づこうとしなかった裏手のボイラー室。そのコンクリートを掘り返した時、そこから現れたのは、色褪せたスカーフと小さな金の指輪だった。 男と逃げたはずの嫁は、なぜ自宅の床下にいたのか。 そして家族は、6年間何を隠し続けていたのか。 雨の夜に消えた母の名誉を取り戻すため、古い商店街の沈黙が少しずつ崩れ始める。ミステリー|行方不明1.9萬字5 13 -
完結第13話
消えた退院前夜
1991年5月、静岡県の総合病院で、退院を3日後に控えた43歳の女性・田中道子が忽然と姿を消した。 手術は無事に終わり、回復も順調。財布も保険証も病室に残されたまま、彼女だけが夜の病院から消えていた。 最後に確認されたのは、消灯時間の午後9時。翌朝、看護師がカーテンを開けた時、そこに道子の姿はなかった。 自ら出て行ったのか。誰かに連れ去られたのか。それとも、病院の中で何かが起きていたのか。 家族は必死に行方を探し続けるが、手がかりは見つからないまま季節だけが過ぎていく。 そして8か月後、病院の監査で見つかった小さな異変が、すべてを変える。 消えた投薬記録。数の合わない睡眠導入剤。修正されたカルテ。 信じていた病院の奥で、道子に何が起きていたのか――。ミステリー|真相|行方不明1.9萬字5 9 -
完結第13話
長野中部山岳紅葉山カップル失踪事件
2019 年 10 月、韓国束草・雪岳山で忽然と姿を消した 20 代の恋人カップル。 山の監視カメラに最後の後ろ姿を残し、それきり跡形もなく消えてしまった二人。 大規模な山間捜索を何度も行ったものの、衣類の切れ端一つ見つからず、3 年間も謎のまま放置されていたこの失踪事件。 3 年後、排水溝の底から発見された一台の携帯電話。 本体に復元された記録の中に、たった 9 秒(原文 6 秒調整可)の謎の通話履歴が残っていたのです。 撮影した第三者の姿は監視カメラにも目撃談にも一切残らず、臨時インターネット電話番号からかかってきた不可解な電話。 通話直後、二人のスマホが同時に電源オフになる不可解な記録。 リュックの隠しポケットから出てきた手描き地図と謎のメモ「ここへ行けばある。17 時 25 分より前に渡るな」。 警察が調べても特定できない撮影者、地図に載っていない危険な山道、時系列が繋がる不自然な証拠たち… 長野(原文韓国束草に統一)の山に隠された、誰も想像できない真相とは? 年配の方も分かりやすく時系列順に整理した事件全貌、今すぐ全文を読んでみてください。真相|遺體発見|行方不明2.0萬字5 12 -
完結第13話
隠された十五年の物語
2005年、日本で誰も深く探ろうとしなかった不気味な過去がある。 生涯質素に暮らし、一文無しに近い老夫婦がいた。 一生懸命働き、大金とは無縁の日々を過ごしてきた二人に、思いがけない幸運が舞い込んだ。 閑古鳥が鳴くパチンコ店で、前代未聞の大当たりを出し、一夜にして大金を手に入れ、念願の一戸建てを購入したのだ。 苦労の末に手にした新居で、穏やかな老後が待っているはずだった。 だが誰も予想しなかった——引っ越してたった3日、老夫婦は新居ごと跡形もなく消え失せた。 庭の草木は新しく植えたばかりの瑞々しさを残し、部屋のお茶はまだ温かく、布団も整えられたまま。 主人だけが、この世から忽然と姿を消したのだ。 警察が数日間捜索したものの、手がかりは一切なく、最終的に不可解な失踪事件として処理された。 だが地元の古株の住民は皆知っている。この予期せぬ大当たりは、贈り物ではなく、命を懸けた交換取引だったと。 大金を手にした直後に消えた理由とは?空き家の下に隠された真実とは? 当時誰も口にできなかった封印された真相を、今こそ完全に解き明かす。真実|裡の顔|真相|遺體発見|行方不明1.9萬字5 9 -
完結第13話
消えた母の 10 年地下室
1993 年、お盆の帰省途中で姿を消した若い母親―10 年後、地下室で衝撃の真実が明らかに! 隣に住む親切な青年が、彼女を長年地下室に監禁していた悪夢の物語。 幼い息子だけが地下室に隠れた母と遭遇し、守らなければならない秘密を抱える。 夫の不審な観察、祖母の疑念、犯人の焦り… 積もった疑惑がついに決定的な瞬間を迎える。 10 年間の監禁、脅迫、欺瞞が一気に暴かれる衝撃結末。 失われた家族の絆が、長い悪夢を乗り越えて再びつながるまでの全記録。裡の顔|真相|遺體発見|行方不明2.0萬字5 16 -
完結第13話
マカオに消えた花嫁
2010年4月、マカオへ新婚旅行に訪れた日本人夫婦・田中浩司と山田愛子は、ホテルに荷物を残したまま忽然と姿を消した。 最後に確認されたのは、観光地の監視カメラに映った2人の姿。部屋に争った形跡はなく、財布も荷物もそのまま。誘拐か、事故か、それとも自ら消えたのか――事件は真相不明のまま、12年という歳月に埋もれていった。 しかし2022年、1人の女子大生がSNSで見つけた写真が、凍りついた時間を動かす。 マカオの街で中国人女性と寄り添う中年男性。その顔は、12年前に失踪したはずの夫・田中浩司に酷似していた。 では、彼と一緒に消えた妻・愛子はどこへ行ったのか。 幸せな新婚旅行の裏で、あの夜、本当は何が起きていたのか。 SNSに映った“夫の顔”が、12年間隠されてきた衝撃の真実を暴き出す。ミステリー|真実|行方不明2.0萬字5 1