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"朝5時の鬼電話" 第5話

「今は徹底向の疑いをらす」

「ありがとう」

それでもすぐ義実くことはしなかった。

はまだ朝7

輝も私も、

話で起こされたからといって、こちらまで非常識になる必はない」

という考えで致した。

そこで弁当用のおかずを朝に変え、3でしっかりべた。

ただ、つ困ったことがあった。

娘を預ける所がない。

私の実で4ほどかかる方。

しかも両親はちょうど夫婦旅ていた。

くに頼れる親戚もいない。

結局、娘も緒に義実へ連れていくことになった。

9過ぎ。

輝は所のたちになるべく会わなくて済むようを選び、した。

「もし噂を信じてると会ったら、今の向にはしんどいだろ」

その配慮がありがたかった。

幸い、義実へ到着するまで誰とも顔をわせなかった。

玄関をけたのは京子だった。

「ああ、もう来たのね」

朝の話での勢いはなく、まだ混乱しているような顔をしている。

ろには義父の正もいた。

「朝から変だったな」

は申し訳なさそうにげた。

「お邪魔します」

輝はく答え、靴を脱いだ。

私も続こうとした、そのだった。

玄関に見覚えのあるパンプスがある。

里の靴だった。

「……あれ?」

は平

里は企業勤務で、このなら普通は勤しているはずだ。

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たまたま休暇なのか。

あるいは京子が今回の件で呼び戻したのか。

私が考えているうちに、輝の顔つきが変わった。

靴を見たまま数秒止まっている。

輝?」

返事はなかった。

次の瞬輝はリビングではなく階段へ向かった。

「ちょっと、輝?」

京子も驚く。

輝は2階へがると、里の部った。

里」

いつもよりい声。

「いるんだろ」

数秒、ドアがいた。

里が嬉しそうに顔をす。

「お兄ちゃん?」

私たちがいることなど目に入っていないようだった。

「こんなにどうしたの? もしかして私に会いに来てくれたとか?」

輝は答えなかった。

里の横を通り、そのまま部へ入る。

「え?」

里の笑顔が消える。

「お兄ちゃん?」

輝は部を見回した。

机。

棚。

ベッドの

「ちょっと、何してるの!」

里が慌てて腕を掴もうとする。

その瞬、正いた。

里、静かにしなさい」

「お父さん、して!」

は娘の腕を押さえた。

輝がもなくこんなことをするとはえない」

輝はクローゼットをけた。

装ケース。

その奥。

さらに押し込むように置かれていた収納ボックスへを伸ばす。

それを見た瞬

里の顔が変わった。

「駄目!」

声をげる。

「お兄ちゃん、それ触らないで!」

その反応だけで分だった。

輝はボックスを引きし、へ置いた。

蓋をける。

そこに入っていたものを見て、私は息を呑んだ。

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バッグ。

靴。

そして黒髪のボブカットのウィッグ。

どれも見覚えがあった。

というより。

「これ……」

私は自分のを見る。

「私が持ってるのと同じ……」

も。

形も。

バッグまで。

まるで、

私になるために集めたような品揃えだった。

 

里」

輝は収納ボックスを見たまま言った。

所の噂の発端、おだな」

その言葉に、私はを疑った。

「え?」

京子も目を丸くする。

「何言ってるの、輝」

里はすぐ否定した。

「そんなわけないでしょ」

しかし声が震えていた。

とかウィッグなんて、いつもと違う格好してみたくて買っただけ。コスプレみたいなものよ」

「じゃあ何で隠してる?」

「別に隠してない!」

装ケースの奥のさらに奥だぞ」

輝は再びボックスへを入れる。

里が激しく暴れた。

「触らないでって言ってるでしょ!」

が必に押さえる。

里!」

ボックスの底から、さらに別のものがてきた。

冊のアルバム。

京子が声をげる。

「それ!」

ってるの?」

「あなたたちの結婚式のアルバムよ!」

京子は輝から受け取った。

「いつでも見られるようにって持ってきてくれたじゃない。この見返そうとったらなくて、ずっと探してたのよ」

輝がアルバムをく。

私は最初、何がおかしいのか分からなかった。

写真のにはウェディングドレス姿の女性。

隣にタキシード姿の輝。

普通の結婚写真に見える。

けれど数秒

たくなった。

「これ……私じゃない」

ウェディングドレスを着ている女性の顔。

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