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"DNA鑑定が暴いた元夫の大きな間違い" 第1話

「この子、本当に俺の子なのか……?」

夫である野ただしがにしたその言は、退院したばかりの静かなリビングの空気を瞬で凍りつかせた。

産という命がけの役を終え、産院を退院したばかりの私は、このに義母を招き入れていた。まれたばかりの娘を義母に初めて引きわせ、抱っこしてもらっていた最来事だった。

ふかふかの産着に包まれた娘を腕に抱いていた義母は、それまでの柔らかな表変させ、急にまじまじと赤ん坊の顔を凝し始めた。額、目元、筋、さな元を値踏みするように見つめ回したかとうと、ややかな線を私に向けてこう言い放ったのである。

「ねえ……この子、本当に息子との子なの?」

「え……?」

を疑うとは、まさにこのことだった。今、このは何と言ったのだろうか。

私が呆気にとられてをあんぐりとけ、声すらせずに言葉を失っているにも、義母は眉い皺を刻み、自らがそう確信した理由について滔々と語り始めた。腕のの赤ん坊を、まるで得体のれない汚らわしい物体であるかのようにざけながら、い唇を歪める。

「だって、全然似ていないじゃないの。どこをどう見ても、息子の素が全くないわ。パーツの端々を見ても、リサさんには似ているところがあるかもしれないけれど、ただしの面なんてこれっぽっちも見当たらない。

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……の男の血を引いているからじゃないの?」

そんなはずがないではないか。あまりにも突拍子もない侮辱に、私のは真っになった。

私はすがるようないで、すぐ隣にっていた夫のただしへと線を向けた。妻である私の番の理解者であり、この子の父親である彼ならば、義母のない暴言を笑に付し、私と娘を庇ってくれるはずだと信じていた。

しかし、私の目にび込んできたのは、期待とは正反対の景だった。ただしは助けを求める私と目をわせようとせず、あろうことか義母の顔をじっと見つめ、同調するようにさく頷いたのだ。

「確かに……」

夫のから漏れたその呟きに、私の臓がたく収縮した。ただしは線を泳がせながら、私に向き直ると、義母とまったく同じ疑のこもった問いをねてきた。

「なあ、リサ……本当に俺の子なのか?」

義母は息子の賛同を得て勢いづいたのか、さらにヒートアップして声を荒らげ、容赦のない言葉の刃を浴びせかけてくる。

「やっぱりそうよ! 本当は裏で浮気していたんでしょう! よくもまあ、これまでしれっと騙してくれたものね! 危うくの種を息子の子供として育てさせられるところだったわ!」

「違います! 私はそんなこと、に誓ってしていません!」

私は必に声を張りげた。

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興奮する義母の気を鎮め、私の話をきちんと聞いてもらわなければならない。そうって両を差しし、懸命になだめようとしたが、その必な態度すら逆効果にしかならなかった。

「事実だからそうやって慌てて取り繕っているんでしょう! もういい、ていけ!」

義母のから乱暴に突き返された娘を抱きとめながら、私は悟った。もう私が何を言っても、このたちには届かない。いくら真摯な声を振り絞って潔を伝えたところで、最初から疑うことしかにないは、まともに取りってはくれないのだ。

胸の奥で何かがぷつりと音をてて千切れた。

「……わかりました」

私はさく、しかしはっきりとそう答えるしかなかった。

私の名野リサ。旧姓は園田という。学を卒業般企業に会社員として就職し、々の業務に追われる会ったのが夫のただしだった。

の私たちは部署同士で、類の受け渡しや連絡事項で顔をわせる程度の関係だった。そんなあるの夕暮れ、業務を終えてデスクを理していた私の元へ、彼がし緊張した面持ちで歩み寄ってきた。

「もしよければ、仕事の事でもどうですか?」

照れくさそうにを掻きながら投げかけられたその言が、私たちの始まりだった。

いざかけるようになると、彼の細やかな気配りには目を見張るものがあった。

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