みかん小説
本棚

"DNA鑑定が暴いた元夫の大きな間違い" 第7話

すべては、実に帰り着いてから話そうと決めていた。

の最寄り駅をり、見慣れたを歩いての玄関に辿り着いた。インターホンを押すと、すぐに鍵がく音が響いた。

「リサ! おかえり、体何があったんだ!?」

扉がいた途端、眉をの字にげて激しく揺した両親の姿が界にび込んできた。

その温かな顔を見た瞬、夫や元義母のでは必に堪えていたの堤防が、音をてて決壊した。

「お父さん……お母さん……っ!」

堰を切ったように、い涙が頬を伝って溢れした。

「どうして……どうして私の言うことにを傾けてくれなかったの……? どうして頑なに、カナをただしの子供だって認めてくれなかったの……!? 私は……私は体どうすればよかったの……!?」

玄関先で取り乱し、子供のように泣きじゃくる私を、両親は優しくへと招き入れてくれた。

リビングの温かいお茶をすすった、私は途切れ途切れに、産から退院、そしてあの理尽な追放劇に至るまでの顛末をぽつりぽつりと両親に語り始めた。

何度もが込みげて声が喉に詰まり、聞き苦しい部分も々あったはずだった。しかし、父も母も決して話を遮ることなく、静かに、く頷きながら私の言葉をすべて受け止めてくれた。

気がつけば、私の目からは粒の涙がぼろぼろと溢れ続け、界が滲んで周囲の景がぼんやりと霞んでいた。

広告

ふと腕のに目を落とすと、抱かれていたカナが、どこか議そうな表を浮かべて私の顔をじっと見つめていた。まだもなく、物などついているはずもない。それでも、母親の異常なしみやただならぬ気配を、本能じ取っていたのだろう。

けない母親でごめんね……こんなさなあなたを守ってあげられなくてごめんね』

が子にく詫びた、そのだった。

トン、と温かいのひらが、私の両肩を優しく包み込むように叩いた。

「辛かったね、リサ。方が誰もいない状況で、本当によく耐えたよ」

父のく温かい声だった。続いて、母が私の背を優しく撫すりながら語りかけてくれた。

「それでも、が子のためにで疑いをらそうと戦ったリサは、分に派だったよ。あなたは何も悪くないんだから、決して自分を責めちゃいけないよ」

私のの奥底に渦巻いていた痛みを、まるで透したかのような温かな言葉だった。張り詰めていた緊張が完全に解け、私は両親ので声をげて泣き続けた。

その温もりは、元夫と元義母の氷のように酷な言葉によって凍りついていた私のを、奥底からじんわりと溶かしてくれた。

頻り泣き尽くした、私は袖で目元をく拭い、静かに顔をげた。

『もう、カナのい姿を見せるのは、これで最にしよう』

広告

私のに、確固たる決の炎が灯った。

ただしと元義母という歪んだ族は失ってしまった。しかし、この無力でおしいカナが寂しいいをすることのないよう、私が倍以を注ぎ、派に育てげてみせる。父親がいなくても、自由のない最をこの子に歩ませてみせる。

こうして、実でのたな活の幕ががったのである。

もちろん、いつまでも実の両親のと優しさに甘え続けるつもりは毛なかった。カナがある程度成し、保育園や幼稚園に預けられる齢になったら、で暮らすためのしい部を借りて独する計画をてていた。そのためには、育児休業がけて職に復帰した暁には、これまでの何倍もバリバリと仕事に打ち込み、稼がなければならなかった。

復帰のづいた頃、両親は力く私の背を押してくれた。

「カナちゃんのことは私たちに任せて、して働きなさい。おが頑張る姿が、この子の未来になるんだから」

両親の全面なバックアップのおかげで、私は顧の憂いなく仕事に全力を注ぐことができた。もちろん、育児を両親に丸投げするようなことは決してせず、帰宅や休はカナとのを何よりも切にした。触れを濃密に過ごしたことで、母娘のの結びつきはごとにく、確かなものになっていった。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: