みかん小説
本棚

"DNA鑑定が暴いた元夫の大きな間違い" 第11話

こうか」

その言で、はすべてを悟ったに違いなかった。彦さんが私とカナのたな族となる物であり、過婚の経緯もすべて把握していること。そして、社会にもにも圧倒な差をつけられ、自分たちが入り込める隙など爪の垢ほども残されていないという残酷な現実を。

「さあ、あちらのテーブルへこう」

彦さんに促され、私とカナが踵を返してそのろうとした、その瞬だった。

バタン、と鈍い音が響き、元にい衝撃がった。

「なっ……!?」

驚いて見ろすと、あろうことかただしと元義母が揃っていつくばり、私のドレスの裾と靴に必ですがりついていたのである。みっともなくに額を擦り付け、物理に私たちのを遮っていたのだ。

「ちょっと! 何をするんですか!?」

私は激しい嫌悪に眉をひそめた。こちらはもう、このれなと言葉を交わす義理など何つない。せっかくのれやかなパーティーを台無しにされたくはないのだ。

私がい拒絶を示す、元義母が弾かれたように顔をげ、涙とでぐしゃぐしゃになった顔で叫んだ。

「お願いよ、リサさん! カナちゃんと……私の孫と話をさせてちょうだい!」

「は……?」

今さら何を言いすのか。まさか『本当のおばあちゃんに会えて嬉しいでしょう』などと、虫の良すぎる妄にするつもりではあるまいな。

広告

私はちらりと背のカナを見やった。カナは元義母の異様な執に怯え、私の背にすっぽりと隠れながら、私のをぎゅっと握りしめて震えていた。どう見繕っても、祖母と話したがっている子供の姿ではない。

私はややかに言い放った。

「お断りします。8、こちらの必の訴えにも貸さずにから叩きしておきながら、今さらそんなことを求するなんて、図々しいにも程があるといませんか?」

私の容赦のない正論は、元義母の急所を確に貫いたようだった。元義母は「うぐっ……」と呻き声を漏らし、糸の切れた操り形のようにへと崩れ落ちた。指先から力が抜け、私の元からずるりとれる。

私は次に、私の首を掴んだままそうとしない元夫を見ろした。

その瞳に向けた私の線は、かつて彼らが私に向けたどの差しよりも、絶対零度にたさを帯びていた。真正面からその軽蔑を受け止めたただしは、びくりと肩を震わせたが、ここでせば度と浮の目はないと悟ったのか、さらに力を込めてすがりついてきた。

「……で、あなたは何の用ですか?」

私のからた声は、自分でも驚くほどく、徹に響いた。ドスの利いたその響きに、ただしは歯の根をガチガチと鳴らして震えがった。

彼の目には涙が浮かんでいたが、その浅ましい涙を見ても、私のには微の同も湧かなかった。

広告

「お、俺が違っていた……! 何回だって座して謝るから、やり直してくれないか!? その子は……カナは俺の実の子供なんだろ!? 血の繋がりのない男に育てられるより、実の父親である俺と緒に暮らした方が、カナにとっても絶対に幸せなはずだ……!」

「ふざけたことを言わないで」

彼のな懇願を、私はピシャリと刀両断にした。

その血の繋がりを、ならぬ自分自の浅はかさと猜疑で無残に切り捨てたのは誰だったのか。科学な証すら突っぱねて妻子を追いしておきながら、相が成功し、社会位のある婚約者が現れた途端にすり寄ってくるなど、浅ましいにも程がある。

「もう、あなたは何の関係もない赤のです。輪際、私たちに関わらないでください」

凛とした態度で最通告を突きつけ、今度こそ完全に背を向けた。

「待ってくれ! 頼むから、リサ、カナ……! 俺の話を聞いてくれえええ!」

なおも見苦しくい、追いすがろうとする親子を見かねた彦さんが、静かに指を鳴らして会の警備スタッフに指示をした。

駆けつけた屈な警備員たちによって両脇を抱えられ、みっともなく喚き散らしながら会へと引きずりされていく元夫と元義母。その惨めな背を見送りながら、私は胸の奥にあった8のわだかまりが、完全に消えっていくのをじていた。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: