"追い出された私が離婚届を渡した日、夫の人生は崩れ始めた" 第9話
義母はの肩を揺さぶりながら問いただす。
「、さっきの『活できない』ってどういうなの? まさか……このの名義を、この女の名義にでもしてるんじゃないでしょうね!?」
はを見つめたまま、消え入りそうな声で答えた。
「の名義は……俺だし、宅ローンの返済も、俺の座から引き落とされているよ……」
義母はホッとしたように胸を撫でろし、義父もを鳴らした。
「だったら何も問題ないじゃないか! ローンもおの座から落ちてるなら、この女がてったところで痛くも痒くもないだろう!」
は青ざめた顔のまま、固くを閉ざして震えている。これ以、が自分から真実を話す様子はなかったため、私は腕を組み、ややかな声で全員に向かって説してやることにした。
「このを買った頃からね……は、怪しげな会員制クラブにくのめり込んでいるのよ」
がビクッと肩をねげ、信じられないものを見る目で私を見げた。
「の活費も、自分の料のほとんども、すべてその級クラブに注ぎ込んでいるから、がの計はとっくの昔に完全に破綻しているのよ」
「な……なんで、綾乃がそれをってるんだよ……!?」
が震える声で叫んだ。
「当たりでしょう? 毎仕事にっているはずの夫が、活費を何ヶも円も計に入れなくなるなんて、異常事態よ。
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何か良からぬことにをしているとって、裏を調べるに決まっているじゃない」
実は、しに義姉の子供たちがリビングで遊んでいた際、脱ぎ捨ててあったの着のポケットから、見慣れない派なカードを抜きして遊んでいたことがあった。私がそれを取りげて確認すると、都内の超級会員制クラブのブラックカードだったのだ。
私はカードをに気づかれないようポケットに戻し、活費を入れなくなっていたの辺調査をうため、密かに探偵を雇って徹底に調べさせていたのである。
「……あなたが『毎仕事にっている』と言っていたのも、全部嘘よね?」
「そ、それは……」
は言葉に詰まり、額から量の脂汗を流し始めた。
「今更隠さなくてもいいわよ。探偵の調査報告には、あなたが昼から会社をサボって、そのクラブに入り浸っている写真が何枚も収められているんだから。……もしかして、会社もすでに無断欠勤が続いて解雇されているんじゃないかしら?」
は完全に項垂れ、に線を落としたまま何も答えなかった。
義両親と義姉は、あまりの衝撃な事実に目を見張り、信じられないといった表でを凝した。
「……! 体どういうことなの!? ちゃんと説しなさい!」
義母に肩を激しく揺さぶられ、はようやく観したように、蚊の鳴くような声で状し始めた。
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「……実は、そのクラブに……本気で惚れてしまった女の子がいるんだ。ミオちゃんっていうんだけど……すごく若くて、くて……」
デレデレとした締まりのない表での名をにするに対し、義母も義姉も、あからさまな嫌悪を顔に浮かべてドン引きしていた。
「そんな状態だから、自の料はすべてクラブに消え、の宅ローンなんて到底払えるわけもなく、自分のスマートフォンの利用料すら滞納して止められかけているのが現実なんですよ」
私の言葉に、義母は震える声で尋ねた。
「そ……そんな……それ、本当なの!?」
は涙目になりながら言い訳を並べてた。
「いや……仕事にこうとはってたんだよ! でも、会社にくのが億劫になっちゃって……どうしてもミオちゃんに会いたくて、気づいたらクラブにが向いてしまってて……」
反省のが微もない夫の姿に、私はそので殴りばしたい衝を必に抑え込んだ。
「じゃ、じゃあ……! こののい宅ローンは、これまで体誰が払っていたっていうのよ!? 毎の活費や、私たちがべていた費はどこからていたの!?」
義母の切り声に対し、私はややかな笑みを浮かべて言い放った。
「が払っていないのなら、私以に誰がいるといますか?」
実は私には、数に界した祖父母と両親から贈与として譲り受けた、都内の賃貸マンションなどの産資産があった。
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