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"10年契約の果てに消えた夫" 第13話

俺は返事をせず、静かにうなずいた。

ヒメは自分のでユキのもとへ戻った。

ヒメはこれから勉し、ユキの言うこともきちんと聞くと約束した。

誰かに何かをしてもらうことだけを求めず、自分でできることを増やすとも伝えた。

ユキは娘の言葉を聞き、く抱きしめた。

ユキは娘の肩を抱き、妻へさくげた。

システムのが2の周囲へ現れた。

攻略任務を続けるを失った2は、元の世界へ戻ることを選んだ。

システムは攻略を終すれば、再び俺の世界へ来ることはできないと説した。

ユキは俺の顔を見た、その条件を受け入れた。

俺を取り戻すという願いより、俺の平穏を邪魔しないことを初めて優先した。

ユキはに包まれる直、俺へ背を向けたままち止まった。

10の俺をしていたのではなく、何をしても拒まないを失うことが怖かったのだと、彼女はようやく認めた。

ヒメも、父親とは何でも望みをかなえるではないとった。

自分で転んだには、自分でがらなければならない。

2の姿は黄へ消えた。

が消えた、俺は瞬だけ2の名にした。

妻は聞き取れず、誰のことかと首を傾げた。

俺は過の任務で関わったたちだと答え、それ以は振り返らなかった。

に残った記者たちは、突然起きた来事を理解できず、ざわめき続けていた。

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妻は俺の腕へを添え、体調を尋ねた。

俺は妻の顔を見て、もう丈夫だと答えた。

妻の父親は壇から俺を呼び、就任式を始めるだと告げた。

妻は父親のそばへき、これからは仕事を任せてゆっくり過ごしてほしいと笑った。

父親は、就任から自分を追いそうとする娘を育ててしまったと冗談を言った。

妻の母親も、俺ならして会社を任せられると夫へ答えた。

娘まで俺の方が優秀だから配はいらないと加わり、父親は参したように両げた。

張りつめていた会の空気は、その族の会話によってしずつ落ち着いた。

俺は瞬だけ、ユキとヒメが消えた所へ目を向けた。

10の記憶は消えなかったが、戻りたいと所ではなかった。

俺が守りたいものは、最初から変わっていない。

へ向かうに、妻は俺の襟元をえた。

彼女はし笑い、お酒は控えるようを押した。

俺は妻のを握り、分かっていると答えた。

娘も駆け寄り、今の俺は格好いいと笑った。

俺は娘を抱きげ、妻と緒に壇へ向かった。

妻の父親は会々へ、俺が族であるに、会社を任せるに値する物だと紹介した。

俺は支えてくれた社員と族へ謝し、これまでどおり責任を持って仕事を続けると伝えた。

を受けながら妻と娘を見ると、2は誰よりうれしそうに笑っていた。

就任の挨拶を終えると、族3で会た。

帰りの内で、娘は次の誕にも族写真を撮ろうと約束させた。

俺は部座席を振り返り、きくうなずいた。

妻は俺の横顔を見ながら、何を考えているのか尋ねた。

俺は信号が青へ変わるのを確認し、をゆっくりらせた。

「君と娘がいてくれれば、それだけで俺は世界で1番幸せな男だとっていたんだ」

妻は照れたように笑い、娘はろから俺の肩へを伸ばした。

10、事故で失ったとった常が、今は確かにここにある。

俺は2の声を聞きながら、へ続くんだ。

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