"退職届を出した夫が、最後の会議で暴いた妻社長の嘘" 第7話
録音だけなら、美穂はを切り取ったものだと説できるかもしれなかった。
もしないまま、私は証拠をもう1度確認した。
ハラスメントの偽装と顧客報の流を結びつける、第者の証拠が必だった。
朝630分、私は最の取引先である社へ話をかけた。
3、私が初めてきな医療器の契約を取った相だった。
そのの更交渉でも、私は資料を抱えて何度も社の会社へ通っていた。
社が応答すると、私は最の見積もりについて尋ねた。
社は、私が会社を辞めたという話をすでに聞いていた。
彼は理由を尋ねたが、私は個な事だとだけ答え、本題へ移った。
「競会社のが、別の名義を使って見積をしてきませんでしたか?」
話の向こうが静かになった。
しばらくして、社は声をくした。
「どうして分かった?」
私は机の記録へ目を落とした。
「田ではないかといました」
社は、見積が元にあると答えた。
話はそこで切れ、通話は3分17秒と表示された。
7分、社は2つのファイルをメールで送ってきた。
私は机のでめていたコーヒーを脇へ寄せ、届いたメールをいた。
カップの表面にはい膜が張り、窓のはすでにるくなっていた。
メールの件名は「これを見ろ」
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とだけかれていた。
本文には、田に案件を横取りされたことがあり、使えるなら使ってほしいと記されていた。
1つ目は、システムのドメインから送信された見積だった。
送信者の欄には、関エリア担当の田と記載されていた。
見積額、条件、署名、付もすべて残っていた。
2つ目は、システムの雇用契約だった。
写真も署名も、私の会社で秘をしている田本のものだった。
入社は3と記録されていた。
顔写真も跡も、田がこちらの会社へ提したものと同じだった。
彼は美穂の秘として働きながら、競会社にも籍を置いていたのだ。
社から、必なら証言するというメッセージも届いた。
私は礼を返し、2つのファイルをUSBメモリへ追加した。
録音は、美穂と田の関係を示していた。
見積は、田による顧客報の正利用を示していた。
雇用契約は、彼が競会社のでもあることを示していた。
システムの接続記録は、美穂がその為を隠した事実へつながっていた。
ばらばらだった4つの証拠が、1本の線になった。
計は8を指していた。
私は洗面所へき、たいで顔を洗ってから、もう1度パソコンのへ戻った。
午10を過ぎた頃、美穂からメッセージが届いた。
「今の審査会議には来ないで」
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私は理由を尋ねるい返信を送った。
ほぼ同に着信音が鳴った。
応答すると、美穂は私が何を持っているのか探るように尋ねた。
「何か証拠を持っているのね。録音でしょう?」
私は壁へ肩を預け、聞き返した。
「何の録音だ?」
美穂は声をさらに落とした。
「あなたがスマートフォンを買い替えた、クラウドのバックアップは完全に消したはずよ」
私は答えなかった。
その沈黙だけで、美穂は自分の失言に気づいた。
受話の向こうから、をかす音と乱れた呼吸だけが聞こえた。
彼女は呼吸をえ、今の会議には父親と役員が全員席すると説した。
私は窓のを見ながら尋ねた。
「怖いのか?」
美穂は机を指でたたき、すぐに否定した。
「怖いのではないわ。事にしたくないだけよ」
私は受話へ向かって、静かに問い返した。
「浮気をしたには、事になると考えなかったのか?」
美穂はしばらく黙った、自分が悪かったと認めた。
私は窓枠へを置き、彼女へ告げた。
「今さら遅い」
美穂は急にになり、私が望む物を尋ねた。
彼女はマンションでも会社の株でも、額を言えば用すると申した。
その調は謝罪ではなく、条件をまとめる交渉のと同じだった。
私は迷わず断った。
「何もいらない」
美穂は指で机をたたき続けた。
「それなら、何が欲しいの?」
私ははっきりと条件を伝えた。
「今の役員会議にって、お父さんと株主全員ので、自分がしたことを認めてほしい」
美穂の呼吸が止まった。
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