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"エレベーターの7時間" 第7話

調査員は次の記録へ目を移した。

さんが識を失っていたことには気づかなかったのですか」

は2秒ほど黙り、を見た。

「気づきませんでした」

調査員は私の妊娠をっていたかとねて尋ねた。

はさらにく沈黙したさくうなずいた。

っていました」

救急隊の責任者は、私が危険な酸素状態と胎児ストレスに陥り、あとし遅ければ取り返しがつかなかったと報告した。

私はバッグから、エレベーター内で使った帳のを取りした。

しわだらけの端には、桜の爪で付いた半形の跡が残っていた。

私はを調査員へ渡し、元を見守った。

「閉じ込められたたちの症状を、定期に記録したものです」

調査員は酸素状態でも記録したのかと、驚いた顔をげた。

私は刻を指し、理由を伝えた。

「救急にいた頃の習慣です。混乱した状況では、記録が命を救いますから」

列に座っていた桜は、顔を青ざめさせていた。

調査員が換気所の求と私への接触を尋ねると、彼女はすぐに涙を流した。

桜は両で顔を覆い、首を振った。

「怖かったんです。何も覚えていません」

参考として席していた翔太は席をち、桜を見た。

「覚えていなくても、起きなかったことにはならない。俺は全部見ていた」

桜が恐怖は罪なのかと叫ぶと、翔太は眉を寄せた。

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「怖がることは罪ではない。でも妊婦を押すのは違うだろう」

健太も第2対応者として、私が奥で倒れていたことに気づくまでの経緯と、指輪を預かった刻を証言した。

すべての陳述を聞いたは、を再訓練と評価が終わるまで線指揮からすと告げた。

聴取が終わり、茜に支えられて席をつと、ろから追ってきた。

をふさがず、私の帳を見つめた。

「君があので何をしていたのか、今初めてった」

私はち止まり、彼へ目を向けた。

「問題は、私にも助けが必かもしれないと、あなたが1度も考えなかったことよ」

その、会議からてきたベテラン消防士がづいた。

彼は桜の姿を確かめてから、10の崩落事故へ話を移した。

、おを握り、眠らないよう声を掛け続けたのは桜さんではない。通りかかった別の女の子だ」

は鋭く振り返り、桜を見た。

「どういうことですか」

ベテラン消防士は、当の初期報告に備があり、が病院で目覚めたにそばで泣いていた桜を恩だと誤認したのだと説した。

は麻痺したようにち尽くし、やがて桜へ向き直った。

「本当なのか。あの、何があった」

桜は唇を震わせたが、答えられなかった。

私は茜と建物をて、背が桜へ真実を求める声を聞いた。

聴取のは2姿を見せなかった。

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茜は過の救助記録を調べているのだろうと推測したが、私の決は変わらなかった。

たとえ桜が本当にの命を救っていたとしても、私と胎児を置きりにしてよい理由にはならない。

3目、義母からの親族会へ来るようメッセージが届いた。

茜は画面を見て、顔をしかめた。

「まるで蛇の巣ね。無していいのよ」

私は計簿をバッグへ入れ、返信画面をいた。

「逃げる理由はないわ。族に判断してほしいなら、事実を見てもらいましょう」

の夜、の実には、叔母、の従兄弟、い親戚まで集まっていた。

私が入ると、全員の線が腹へ集まった。

座に座る義母は、ドアにい席を選んだ私へ眉をひそめた。

族の事会で、どうしてそんなにくへ座るの」

私は子へ腰をろし、を確かめた。

く帰るに便利だからです」

義母は親戚を見回し、事故は医療の判断であり、のえこひいきではないと話し始めた。

叔母は私へを乗りし、夫の仕事を理解するよう諭した。

「消防士が仕事になのは美徳よ。子供もまれるのに、婚をにするべきではないわ」

の従兄弟も桜は妹のようなだと言い、私の嫉妬を問題にした。

私はを注いでみ、全員が話し終えるのを待った。

義母は沈黙を屈だとったのか、桜へ謝罪するよう迫った。

私はグラスを置き、親戚の顔を順に見た。

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