みかん小説
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"エレベーターの7時間" 第11話

私は答えを待ち、の顔を見た。

彼は何も言えなかった。

私は最のページに署名し、ペンをの方へ押しした。

「あなたの番よ」

は震えるでペンを持ったが、ろせなかった。

「署名したら、本当に終わってしまう」

私は記入済みの自分の名を指した。

「署名しなくても、もう終わっているわ」

はエレベーターで私を置きりにする図はなく、桜の泣き声へ本能に体がいたと説した。

私は言い訳ではなく事実として受け取り、うなずいた。

「あなたの本能は桜を選び、私の理性はあなたかられることを選んだ。公平でしょう」

そのは署名できず、続きは次回へ持ち越された。

裁判所を、私は体超音波検査へ向かった。

は数歩れてついて来たが、声を掛けず、私が受付と会計を終えるまで見ていた。

診察で胎児の力音が響くと、彼は壁際で涙を流した。

護師は事らず、彼へティッシュを差しした。

「妊婦さんのストレスになりますから、あまり泣かないでくださいね」

検査結果は良好だった。

医師は回復が順調だと説した、記録を閉じてを押した。

「今害なストレスを与えるからは、必ず距を取ってください」

診察ると、れた所からで送ると申した。

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私は階で待つ茜の方角を示した。

「茜が迎えに来ているから、結構よ」

はうなずいた、私の腹へ線を落とした。

「1度だけ、赤ちゃんに触れさせてくれないか」

私は彼のを見た瞬、あの扉がいた面をした。

腹をかばうように半歩がり、首を横に振った。

「だめ」

ろし、私が茜とるまでそのに残った。

その夜、桜からいメッセージが届いた。

が話してくれず、消防署で軽蔑され、の紹介で得たPRの仕事もクリニックでの騒ぎを理由に失ったとかれていた。

桜は、エレベーターの件は自分のせいではないとへ伝えるよう求した。

私は画面を保して茜へ送り、返信しなかった。

さらに翌、桜は婚届へ署名しないのは自分をしているからだと送ってきた。

私はを勝敗の賞品と考える文章に笑い、そのまま削除した。

まもなく消防本部から、に最終聴取をうという通が届いた。

健太は私の体調を気遣い、席は制ではないと連絡してきた。

私は通を読み直し、く返信した。

席します」

で断ち切らなければならない最の結び目が、まだ残っていた。

、私はベージュのいマタニティードレスを着て、茜と消防署へ向かった。

茜は私の装を見て、のドアをけながら笑った。

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「戦いにの格好には見えないわね」

私は腹を撫で、へ乗り込んだ。

「戦いではないわ。1つの章を終わらせにくの」

最終聴取は消防署の両格納庫でかれた。

被害者と族、署級の幹部、デパートの責任者が集まり、は最列に座っていた。

完璧にえた制姿だったが、表彰のためではなく、自分の過失を認めるためにそこにいた。

が演台へち、57の救助について調査結果を読みげた。

彼は会を見回し、結論を確に告げた。

「救自体は完しましたが、医療トリアージと優先順位の判断にな過失が確認されました」

呼ばれたて、瞬だけ私と目をわせた。

彼は両をそろえ、正面を向いた。

「当の現指揮官、です」

は突入症度分類を怠り、個な偏見と主観で軽傷の桜を最初に避難させたと認めた。

その結果、妊娠の私への決定な処置を遅らせたと説した、声が震えた。

彼はげ、処分を受け入れると述べた。

続いてデパートの責任者が、事故に届いていたエレベーター故障の保守報告2件を無したと認め、謝罪した。

スクリーンには保守記録、119番通報の記録、病院の報告、目撃証言が順に映された。

に、私のしわだらけの帳がきく映しされた。

誰かが無したさな警告と、暗で残したさな記録が、事故の全体を示していた。

健太は証席へみ、緊張しながらも瞭に話した。

彼は私を発見したの状態と、搬に指輪を預かったことを説した。

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