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"「孤児の貧乏女」と捨てた妻の本当の正体" 第8話

そしてあなたに入った数々の型契約も、昨のテレビ演も、全て私が条の力を使って、無能なあなたに与えてあげていた虚構(フェイク)よ」

私の容赦ない事実の羅列に、拓也は膝から崩れ落ち、にへたり込んだ。彼が自分の才能だと信じて疑わなかったものは、全て私が裏で敷いたレールのっていただけだったのだ。

「う、嘘よ! 嘘に決まってるわ!」

その、由が半狂乱になって叫んだ。

「こんな貧乏臭いおばさんがあの条グループの令嬢なわけないじゃない! 拓也さん、騙されちゃダメ! きっとこいつら全員グルになって、私たちを嵌めようとしてるんだわ!」

現実から目を背け、醜く喚き散らす由。私はれなものを見る目で彼女を見つめ、柴田にさく顎で図を送った。

「柴田、彼女、まだ自分の置かれた状況が理解できていないようね」

「畏まりました」

柴田は無表のままると、懐から枚の類を取りし、由の顔の酷に突きつけた。

「由様。あなたの父親が経営する会社への融資を即打ち切り、倒産に追い込んだのは条グループ傘のメインバンクです。そして今、あなたご自にも、あるな疑惑がかけられているのですよ」

きがピタリと止まった。彼女の元から、さらなる絶望の沼がこうとしていた。

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柴田が由の目のに突きつけた類。そこには、由がこの、会社の経理システムを巧妙に操作し、額の裏を抜き取っていた横領の決定な証拠が、円の狂いもなく克に記されていた。

「お、横領だと……!?」

横からその類をひったくったが、目を血らせて由を睨みつけた。

「貴様! この会社ので、そのにつけている級ブランド品や見せびらかしていたダイヤモンドの指輪を買っていたというのか!」

鳴り声に、由は「ヒッ」と鳴をあげてずさりした。しかし、すぐに顔を真っ赤にして私の方へと向き直る。

「ち、違います! 嘘よ、全部デタラメよ!」

は狂ったように腕を振り回し、私に向かって指を突きつけた。

「この貧乏臭いおばさんが、私を陥れるために捏造した類に決まってるわ! 自分が拓也さんに捨てられたからって、嫉妬に狂ったき遅れのババアがこんな卑劣なを使うなんて! 拓也さん、くこいつらを警察に突きしてよ!」

フロアに響き渡る、を塞ぎたくなるような由の醜い罵倒。しかし、私は微だにせず、ただ静かにややかな線を彼女に向け続けていた。る価値すらない。れむ価値すらない。

私が切の反論をせず、ただ絶対零度の沈黙を貫いていることで、由は自分の嘘が通用しないことを本能で悟り、ますますパニックに陥って喚き散らした。

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だが、そんな由の滑稽な姿を見つめるりは、すでに沸点を突破していた。

「黙れ、この棒猫が! 捏造なものか! この裏座への送記録、が社のシステムと完全に致しているんだぞ! ……ん? 待てよ……」

線が、類の部に押された承認印の欄でピタリと止まった。その顔がりから驚愕、そして絶望へと変わっていく。

「拓也……この架空請求の決済印、全部おが押しているじゃないか!!」

今度は拓也の顔から、さっと血の気が引いた。

「ば、バカな! 私は、由が持ってくる経費の類に、も見ずに判子を押していただけで……」

「そんな言い逃れが通用するか! 営業部の承認印がある以、おも横領の完全な共犯だ! 百億の損失をして会社を倒産危に追いやったに、会社のを盗みしていたとは……おら、絶対に許さんぞ! 損害賠償で刑務所からられないようにしてやる!」

の凄まじい声に、拓也は膝から力が抜け、ドサリとにへたり込んだ。

「ち、違う! 俺は騙されたんだ! 横領なんてらない! 全部こいつが勝にやったことで、俺は無関係だ!」

拓也は、さっきまで「する若き妻」と呼び、ベタベタと触れっていた由を、まるで汚物でも見るかのように力任せに突きばした。

「痛っ! な、何するのよ拓也さん! 私たち結婚するんでしょう!? どんなことがあっても守ってくれるって言ったじゃない!」

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