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"「孤児の貧乏女」と捨てた妻の本当の正体" 第15話

錠をかけられた状態のまま、互いに責任を擦り付けい、醜く喚き散らす。そんなの言い争いを遮るように、柴田が静かに歩みた。

「見苦しいですね。誰が言いしたにせよ、あなた方が裏社会の男と直接会い、付けの入ったアタッシュケースを渡したことは揺るぎない事実です。……さあ、入ってきなさい」

柴田が指を鳴らすと、エレベーターホールから柄な男が姿を現した。黒いスーツにを包み、目子を被ったその男の顔を見た瞬、拓也は「あっ……」と絶望の声を漏らした。

「いやあ、拓也さん、あのはどうも」

男が子を取り、ニヤリと笑う。それは紛れもなく、拓也が裏のバーで密会し、暗殺を依頼した殺しの男だった。

「な……なんでおがここにいるんだ……!? 裏切ったのか!?」

拓也が鳴をあげると、男は懐から警察帳……ではなく、条グループ保部の分証を取りして見せた。

「裏切るも何も、俺は最初から条グループの潜入作員ですよ。おサイトで美桜お嬢様の個報を入力した瞬々の報網が全てを検していた。おはまんまと、お嬢様を守るための保部員に『お嬢様を殺してくれ』と依頼渡していたというわけだ」

「な……」

拓也は完全に言葉を失い、目を剥きそうになった。

自分は完全犯罪を企てたつもりだった。

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しかし実際には、計画をてた初から全て私ののひらので踊らされ、自ら決定な殺未遂の証拠を私の部たちに献していたのだ。

私はふっとく息を吐き、元で震える拓也を見ろした。私が昨、あの級マンションからしく追いされた理由――それは、彼が今ここで全てを失う獄をわうに、私ので彼にトドメを刺すための最の準備をえるためだったのだ。

絶望のどん底に突き落とされた拓也は、極限のパニックの末に、ついに完全に発狂した。彼は血った目で私をギロリと睨みつけ、錠を鳴らしながら獣のように吠え始めた。

「うわあああっ! ふざけるな! 全部おが仕組んだ罠じゃないか! この悪魔! 異常者! 体、お条グループの令嬢でそんなに遊んで暮らせるがあるなら、俺のためにしくんで億円を譲ってくれればよかったんだよ!」

フロアの全員が、そのあまりにもで狂った論理にを疑った。

「そうだ! 所詮おは親のらずに育った、欠陥品のドブネズミなんだ! おみたいな貧乏臭い女の命に億円の価値なんてない! 俺みたいな選ばれたエリートをかすために、踏み台になってぬのがおの唯の価値だったんだよ!」

唾をばし、顔を真っ赤にして、ありとあらゆる暴言と侮辱の言葉を私に叩きつける拓也。

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彼はもう、自分が何を言っているのかすら分かっていないのだろう。

だが、私はその狂気じみた声の嵐を浴びながらも、ただの度も瞬きをせず、微かな表の変化すら見せずに沈黙を貫いていた。るでも、しむでもない。まるで端で潰れた害虫の骸を見つめるような、絶対零度のたい瞳。

私が言も言い返さず、ただ静かに見ろしているその圧倒な沈黙が、拓也の虚栄を根こそぎへし折っていった。自分がどれだけ言葉の刃を振り回しても、相には傷つつけられない。すでに自分は彼女にとって、言葉を交わす価値すらないゴミなのだという決定な事実が、彼の精神を完全に破壊したのである。

「あああ……っ!」

拓也は糸が切れた操り形のように崩れ落ち、に額を擦り付けて嗚咽を漏らした。

「連しろ」

刑事の酷な図と共に、警官たちが拓也の両脇を抱えげて引きずっていく。殺教唆、特別背任、横領共犯――彼の残りのは、暗くたい鉄格子ので終わることが確定した。だが、引きずられながらも、拓也は最の悪あがきのように狂った笑い声をあげた。

「あーっはっはっは! まだだ……俺には族がいる! 俺の偉な両親がいるんだ! 実に泣きつけば、親父とお袋が最の弁護士を雇って俺を助けしてくれる! 百億の借だって、実を売れば……!」

彼は、自分が完全に見していた弟の章が隣で錠をかけられている現実から目を背け、「両親」

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