みかん小説
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"温泉旅行を贈った夫の本当の目的" 第12話

半。作戦の第段階として、私たちは物理な「の奪還」へといた。

志乃さんが配した、鍵の専業者と産管理会社の担当者が、駅のカフェで私たちと流した。

「恵美子さん、法な確認をもう度だけ押ししておくわね」

志乃さんが登記簿謄本のコピーをテーブルに広げた。

「このは、あなたの単独所。建物は夫婦共名義の形をとっているけれど、建築資の完済原資があなたの特財産および個収入である証は完璧に揃っている。そして何より、現あのにいる夫とは、あなたのに乗じて法に占し、財産詐取を企てている状態よ。所権に基づく管理権の使として、玄関のシリンダーを即交換し、ち入りを制限する法な正当性は百パーセントこちらにあるわ」

「分かりました。業者さん、お願いします」

私たちは台のに分乗し、へと向かった。

分。

自宅のに到着すると、玄関脇のガレージには博幸さんのがなかった。階のカーテンも閉ざされ、の気配はない。どうやら私ので買ったワインをみ干し、を連れて夕方のへと繰りしたようだった。

「今がチャンスね。くやってしまいましょう」

志乃さんの図で、作業着を着た専業者が玄関ポーチへとがった。

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特殊な具が使われ、わずからずで、使われていた古いシリンダーが取りされた。代わりに嵌め込まれたのは、複製が極めて困難な最型の子ディンプルキーシリンダーだった。

カチャリ、とな作音が響き、しい鍵が施錠された。

これで、博幸さんが持っている鍵は、ただの役にたない鉄くずとなった。彼がどれほどドアノブをガチャガチャと回そうと、度とこのの敷居を跨ぐことはできない。

さらに私たちは、へとを踏み入れた。

リビングに入ると、をつくような物のの匂いと、吸い殻のが散らばった皿、そしてシンクの角コーナーに投げ捨てられたままの私の煮物が目に入った。

私のに、わずかな躊躇もまれなかった。

志乃さんと共に、私の私物――分の医療事務の専、表彰状、実母の形見の着物、そして私の名義の類を、際よく段ボール箱へと詰め込んでいく。

方で、博幸さんの私物――価なゴルフバッグ、見栄で買ったブランドもののスーツ、計のコレクション――は、すべて事配していた型トランクルームへと移送するため、業者のトラックへと次々に積み込ませた。

リビングの壁には、志乃周到に作成した枚の「警告」を、クリアファイルに入れてテープで貼り付けた。

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【通告

殿(博幸)

産の所権者である恵美子の代理弁護士として通告いたします。 本をもって、貴殿の本物件へのち入りを切禁止いたします。 無断で施錠を破壊して侵入した、直ちに刑法第百条(建造物侵入罪)および器物損壊罪にて所轄警察署へ刑事告訴をいます。 なお、貴殿の私物はすべて適法に保管所へ移済みです。今の連絡はすべて、当職(神崎法律事務所)を通じてのみ受け付けます。本への直接の接触は、接禁止の仮処分申請の対象となります。

神崎法律事務所 弁護士 神崎志乃

。すべての作業が完し、トラックが夕へとった。

空っぽになったリビングを見渡し、私は静かに玄関の扉を閉め、真しい鍵をバッグへと収めた。

ると、の夜空にたく瞬いていた。

「恵美子さん、居の準備もったわよ。今夜はゆっくり休んで、の『本番』に備えなさい」

志乃さんが優しく私の肩を抱いた。

「ありがとう、志乃さん。でも、私はちっとも疲れていないわ。むしろ、で今が番、が冴え渡っている」

、太陽が昇ると同に、博幸の偽りのに対する「最終宣告」がされる。

その、彼がどんな顔で絶望の淵を覗き込むのか。

私は居へと向かうタクシーの窓から、夜のややかに見つめていた。

その夜、都にそびえつ超層ビルの最階。

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