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"「田舎者」と見下した婚約者を実家へ招いたら、態度が一変した" 第8話

「逆に聞くけど、希さんのは普通じゃないの?」

「お、俺のは普通より持ちだよ! 母さんは会社を経営する女社だし!」

普通より持ち、とは体どういう基準なのだろう。そういながら、私は案内を続けた。

「今、おに泊まっていただくのはこちらの客です」

案内したのは、級リゾートホテルのをイメージしてデザインされた広々としたモダン客だった。

「今夜はこちらでゆっくり休んでくださいね」

すると希さんが慌ててを振った。

「と、泊まる!? いや、俺たちすぐに帰るよな、母さん!」

「そんなこと言わずに。おのために、最級のオーガニックシャンプーや特別な入浴剤も用してあるんですよ」

希さんは必にお母さんの顔を伺った。

「わ、悪いけど、母さんは秒でもく都会に帰りたがってるんだ。ねえ、母さん?」

しかし、部の贅沢な調度品や専用の呂を目にしたお母さんは、目を輝かせて呟いた。

「……これだったら、悪くないわね」

お母さんはすっかり部を気に入ってくれたようだ。

「せっかく来てくださったんですから、頃の仕事の疲れをしっかり癒してくださいね。お伝いのみちさんの得つぼマッサージも頼んでおきますから」

に荷物を置いた、私はを両親が待つメインリビングへと案内した。

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なリビングのソファに腰掛け、形式通りの結婚の挨拶を済ませると、お母さんがどこか誇らしげな笑みを浮かべ、持参していた細箱をテーブルのに差しした。

「つまらないものですが、どうぞ」

わざわざ産を持ってきてくれたことが嬉しくて、私は笑顔を浮かべた。箱をけると、そこにはそうな国産のワインが収まっていた。

母は目を細め、両わせてんだ。

「まあ、ご丁寧にありがとうございます。嬉しいですわ」

その反応を見たお母さんは、待ってましたとばかりに胸を張り、から目線で言い放った。

ぶらというわけにはいかないでしょう? それ、には滅回らない変貴な最級ワインなんですのよ。まあ、おが分からない方には々もったいないくらいの代物ですけれど」

すると、母は侮辱されたことにも気づいていないかのように、純粋に目を輝かせて言った。

「まあ! 私もワインが好きなんですのよ。個ワインのインポーターをしているほどでして」

「……は? い、インポーター?」

お母さんのきがピタリと止まった。母は嬉しそうに微笑みながら説を続けた。

「ええ。ヨーロッパや米のワイナリーから直接買い付けて輸入し、都内の級フレンチレストランや流ホテルなんかに卸して販売しているんですのよ。

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おほほ」

母が楽しそうにワインの銘柄やブドウの品種について語り始めた。

「そういえば、まゆ。さっきあなたが言っていた増築した部というのはね、しく作った特注のワインセラーなのよ。全部ワインが入っているの。業務用庫と、私のプライベートコレクションが数千本ほどね」

「ほ、ほ……」

お母さんは喉から引きつったような声を漏らし、顔を失っていった。母はそんなお母さんのを取り、親を込めて言った。

「そうだわ! 今度、都内で催される特別な試会にご緒しませんか?」

私も横から嬉しくなってを挟んだ。

「お母さん、良かったですね! うちの母と分にワインを語りってください」

「ひっ……ご、都えば……ぜひ……」

お母さんは引きつった笑顔で頷くのが精杯だった。ワインに精通している母なら、お母さんにとっても申し分のない話し相になるはずだ。

そこへ、ゆったりと構えていた父が笑顔でいた。

「今夜の夕は、みちが腕によりをかけた松茸たっぷりの特製すき焼きと、極の赤ワインをご用しておりますよ」

「ま、松茸と……ワイン……」

お母さんが唾をみ込むと、隣の希さんが焦ったように声で打ちした。

「か、母さん、んだら今幹線で帰れなくなるよ! 田舎に泊まるのは絶対に嫌だって言ってたじゃないか!」

「だ、黙ってなさい! べてから考えればいいのよ!」

こそこそと焦るを見た父は、優しく微笑みながら提案した。

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