"7年目に開いた薬袋" 第3話
方、警察はの記録も詳しく調べた。
そこで最初のきな疑問がまれた。
幸子の座から、確かに200万円が引きされていた。
だが付は515ではなかった。
2。
513だった。
佐々警部補は哲夫を呼んだ。
「奥様は13に200万円を引きしています」
哲夫は目を見いた。
「13?」
「ごじなかったんですか」
「りません」
哲夫はしばらく考え込んだ。
「妻がそんなを引きしたなんて、聞いていませんでした」
昭48当の200万円はだった。
薬局の経営は定していたが、何の目もなく気軽に持ち歩くような額ではない。
「何かきな買い物の予定はありませんでしたか」
「ありません」
「誰かに貸す話は?」
「それも聞いていません」
「薬局の支払いでは?」
「違います。仕入れの支払いなら私が把握しています」
薬局の庫も調べられた。
200万円はなかった。
幸子は2に現を引きし、15にそのを黒い鞄へ入れてしたとみられた。
では、誰に渡すつもりだったのか。
佐々警部補は、そこに事件の鍵があるようにじた。
誰かから脅されていたのか。
借を肩代わりしようとしていたのか。
誰にもられていない秘密があったのか。
だが幸子の活を調べても、そのようなは見つからなかった。
その頃、佐藤医師も捜索に積極に協力していた。
診療所の入には幸子の写真が貼られた。
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「515以、幸子さんを見かけた方は警察へ連絡してください」
佐藤医師は患者にもそう呼びかけ、自ら何度も警察署へを運んだ。
佐々警部補と向かいった、佐藤医師は沈痛な表を見せた。
「幸子さんほど真面目な薬剤師はいません」
「最、何か変わったことはありませんでしたか」
佐藤医師はし考えた。
「特には。いつもの幸子さんでした」
「仕事の問題は?」
「ありません。私が処方箋をけば、必ず正確に調剤してくれました。患者のことを第に考える方でした」
目には涙が浮かんでいた。
「何とか見つけてあげてください」
その言葉を聞きながら、佐々警部補は帳に記録した。
この、佐藤医師は「失踪した薬剤師を配する町の医師」にしか見えなかった。
捜索範囲はにに広がった。
警察は町を流れる川、周辺の、空き、使われていないまで調べた。民も協力し、林や原を歩いたが、幸子の黒い鞄どころか類1枚見つからなかった。
バス会社にも問いわせた。
駅では列を利用した能性を調べ、タクシー会社にも515の乗記録を確認した。
しかし幸子に該当する乗客はいなかった。
午130分に薬局をてから、幸子はまるで町から切り取られたように目撃されていなかった。
1週が過ぎた。
2週が過ぎた。
佐々警部補のに、焦りが広がっていった。
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これほどさな町で、名な女性が昼に姿を消している。
徒歩なら誰かが見ていてもおかしくない。
に乗ったなら、そのを見たがいてもいい。
それなのに何もない。
警察は複数の能性を検討した。
まず誘拐。
だが代を求する話もも届かなかった。
次に事故。
しかし町周辺を規模に捜索しても、幸子本も持ち物も発見されなかった。
そして自発な失踪。
200万円を持ってしいへったのではないかという考えだった。
ところが、この説を町の々はく否定した。
「絶対にない」
「哲夫さんに何も言わずにくようなじゃない」
「薬局を放りすなんて、幸子さんにはできない」
佐々警部補自も、その能性には違を覚えていた。
幸子の常は薬局とをに成りっていた。方の友と密かに連絡を取っていた形跡もなく、突然全てを捨てる準備をしていた様子もない。
1かが過ぎた。
捜査は完全に壁へぶつかった。
それでも哲夫は毎のように警察を訪れた。
「今は何かありませんでしたか」
佐々警部補が首を横に振るたび、哲夫の肩はしずつ落ちていった。
「申し訳ありません。まだ力な報はありません」
「そうですか」
哲夫はさく答える。
顔は痩せ、目のにはい隈ができていた。
薬局は休業したままだった。
町の々は、事を持って哲夫を訪ねた。
「ちゃんとべんと倒れますよ」
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