"1億8400万円の夜逃げ" 第5話
もうが、健だった。
が健へ話したは、当選番号発表からそれほど経っていなかった。通話は7分以続いており、その直から健のには奇妙な変化が現れていた。翌、健は普段利用したことのないホームセンターへ向かい、数には眠薬の処方を受け取っている。
佐藤は「当選」という言葉を度捨てて考え直した。
借8000万円を抱えた健のもとへ、親友から突然話がかかってくる。
「ロト1等に当たった。1億8400万円だ」
その瞬、健は何をったのか。
捜査班が佳子へ改めて尋ねると、彼女は息子が最の話で妙に浮かれていたことをいした。普段ほとんど冗談を言わないが、「父さんの仕事を辞めさせてやれるかもしれない」「母さんが階段を使わなくていいを探す」とまで言っていたという。
が見ていたものは、自分の級でも旅でもなかった。
両親が楽に暮らせるだった。
その言葉を聞いた佐藤は、健の借資料をいた。借のうち約3000万円は、田竜という男から借りており、毎額な利息を支払わされていた。健が失踪する直、田は「次に払わなければ族にも話をする」と話で告げていた。
9、警察は田を疑った。しかし健が消えた夜、田は埼玉県宮で別の債務者と会っており、複数の目撃者も確認されている。
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「し痛い目に遭わせた」と酒席で話したという噂もあったが、取りての際の誇張された発言だったとして、事件との直接な関係は否定されていた。
その結果、警察の線は健かられた。
だがもし、消えたのが被害者ではなく加害者だったとしたら。
佐藤は、2016の捜査でほとんど調べられなかった健の部を、9の資料から再構成し始めた。
2016当、健の部は自然なほど片付いていた。蔵庫にはべ物がほとんどなく、類の部とパスポートが消え、洗面用品も減っていた。これらは「へ逃する準備」と解釈され、警察が自発失踪と判断したきな理由になっていた。
しかし、佐藤には逆に奇妙にえた。急いで借取りから逃げた男にしては準備がいすぎており、何を残して何を持っていくかが理されている。しかも、活のだったはずのノートパソコンだけは机のに残されていた。
当の警察はパソコンを押収したものの、犯罪捜査へ発展しなかったため詳しい解析をわず、そのまま証拠保管庫へ移していた。佐藤は何度も倉庫の記録を確認し、管理番号をたどり、別の署へ移された古い証拠箱のから9の端末を探しした。表面には細かな傷があり、バッテリーも完全に劣化していたが、ハードディスクは残っていた。
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デジタル解析の専が復元作業を始めた。数、削除された検索履歴の部が読みされ、佐藤の机へ覧が届けられた。そこには期滞、暗号資産、フィリピンの居、国送に関する検索と並んで、まったく性質の違う言葉が含まれていた。
《コンクリート 固まるまで 》
検索は、鈴が方になる4だった。
佐藤はその1を何度も見た。が突然に、パニックになった健が遺体を隠す方法を調べたのであれば、検索は事件のになるはずだった。ところが健は、が消えるからコンクリートについて調べている。
偶発な事件ではなかった能性がまった。
捜査班は健のクレジットカード利用履歴を再調査した。古い取引記録をたどると、事件のしに麻布周辺のホームセンターでまとまった支払いがあり、舗側に保されていた売伝票から、セメント袋12袋や作業用の具を購入していたことが判した。齢の元員は曖昧ながらも、「若い男がで量の袋を運んでいた」という記憶を持っていた。
さらに、が方になる夜、健名義のカードが本の居酒で使われていた。額はでむにはややく、の予約記録には名で入した形跡が残っていた。
客の名までは保されていなかったが、の携帯話位置報も同じ帯に本周辺へ集していた。
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