みかん小説
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"1億8400万円の夜逃げ" 第7話

を得たからといって派活をい描くことはなく、自分は公務員試験を続けるつもりだと健にも話していた。

、健から話がかかってきた。

「このは変なこと頼んで悪かった。せっかく当たったんだから、杯くらい奢らせてくれよ」

した。

が壊れていなかったことが嬉しかったのだろう。の居酒向き、健と横並びの席に座ると、ビールをみながら何度も両親の話をした。「母さんは腰が悪いから、エレベーターがあるところじゃないと駄目だ」「父さんにはもうを辞めてもらいたい」と楽しそうに話していたという。

、健は自宅でもうもうと誘った。

は疑わなかった。

9付きってきた友だった。

自分がで最も幸せな秘密を最初に打ちけた、たったの友だったからだ。

のアパートへ着いたのは、夜遅くだった。くので酒とつまみを買い、狭い部のテーブルを挟んでみ直した。を失ってからの健活については詳しくらず、部の狭さを見ても何も尋ねなかった。

「落ち着いたら、またやればいいじゃん」

はそう言ったという。

は笑って頷いた。

が席をしたに、健は処方されていた眠薬を取りした。

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の供述では、その点でも本当に実するか迷っていたと話している。しかし事件の4にはコンクリートのを検索し、すでにセメントを購入していた事実を考えれば、その言葉をそのまま信じることは難しかった。

薬を入れられた酒をんだは、次第に数がなくなった。何度か目をこすり、「最しすぎかな」と笑った、ソファへ体を預けた。健は向かい側に座り、分い黒縁鏡の奥でのまぶたが閉じていくのを見ていた。

そこにいたのは敵ではなかった。

自分を騙したでも、を奪ったでもなかった。

、自分を信じ続けてきた友だった。

度、にしゃがみ込んだ。何もせず朝まで待てば、すべてをやめられたかもしれない。借が残っても、げ、両親にもう度謝り、破産続きを取るもあったはずだった。

それでも健は戻らなかった。

眠っていたの命を奪った。

供述調には、その瞬について細かな記述が残されたが、佐藤は両親へすべてを伝える必はないと判断した。必なのは、が友を疑うことなくその部へ入り、抵抗する会さえほとんど持てないまま命を奪われたという事実だった。

事件、健が持っていたロト券をに入れた。

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財布や携帯話など元につながる物は別に処分し、遺体を型の旅用スーツケースへ入れると、建物のへ運んだ。空い古いアパートでは、夜に入りしても気づくはほとんどいなかった。

に買っておいたセメントが使われた。

角には、元々修繕された跡があり、健はそこをさらに掘りげた。旅鞄を収め、そのを分いコンクリートで覆うと、目には以とほとんど変わらなくなった。

その作業の黒縁鏡がれていた。

も気づかなかったのだろう。鏡は旅鞄のくに残され、その当てにはと健のDNAが付着したままだった。9、そのさな失敗がを再び結びつけることになる。

が消えた2、健へ向かった。

ロト券を差しし、本確認類には自分のものを使った。が誰にも当選をらせていないと考えていた健にとって、自分が最初から購入者だったように振るうことは難しくないとえた。実際、族へ具体額や宝くじのことを話していなかったため、疑う者はいなかった。

は1億8400万円を受け取った。

その資を複数の形に分け、国へ持ちす準備をめた。自宅には逃したらしく見える程度の活用品だけを残し、パスポートを持って成田空港へ向かった。

陸したとき、窓のには京のかりが広がっていた。

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