みかん小説
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"変な家" 第3話

 倉田は枚の図面をねて言った。

「偶然じゃない。誰かがに同じ設計条件を渡している。しかも目は、を閉じ込めることじゃない」

「何をするためだ」

から帰ったが、族のいる所を通らず洗面ける。から持ってきた物を居に入れず保管できる。側から側区画にがいるか分かりにくい。これは隔より、防御だ」

 数、美佐子から連絡があった。

 源蔵の古い裁縫箱の底に、真鍮の鍵が本だけテープで貼り付けられていたという。

 売主と仲介会社の許を取り、再び邸へ入った。鍵は物置のものだった。

 には園芸用品と空の灯油缶しかなかったが、奥の棚は壁に対して妙に浅かった。倉田が側面を確認すると、棚は付けのネジで固定されている。すと、その裏から属扉が現れた。

 扉の先は、幅メートル、奥き約メートルの細い部だった。

 壁面にスチール棚があり、防湿ケースとファイルが代順に並んでいた。刑具も血痕も、が暮らした跡もない。

 最初の箱には栄化成榛名の作業報が入っていた。次には設備点検記録、社内ファクス、構内図。棚の最段には事故分の資料が揃っていたが、冊だけのないファイルがあった。

 背表には〈事故対策会議 〉とかれている。

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 爆発事故のだった。

 森川はそこでようやく、に閉じ込められていたものが何だったのか理解した。

 このさないようにしていたのはではなく、だった。

章 軒の

 見つかった資料は、そので持ちさなかった。所者の承を得て目録を作り、弁護士と事故報の経験がある元聞記者に確認を依頼した。宅サイトの編集者が古いを見つけただけで「証拠」と呼べば、話は簡単に壊れる。

 それでも、内容は公式記録と無できないほどい違っていた。

 事故調査報告では、爆発の主因は第棟の制御弁故障と夜勤責任者の順逸脱だった。ところが源蔵の点検記録には、事故から排気設備の能力が繰り返し記載され、修理申請には〈産計画への響を考慮し、次回定修まで継続運転〉と追記されている。

 事故のファクスには、作業区画で基準を超える溶剤濃度が測定されたため、止を求める文面が残っていた。その横には鉛で〈本部判断待ち〉とかれている。

 森川は当聞記事を読み直した。

 会社は事故翌の会見で「設備異常を示す事報告は確認されていない」と説していた。事故に設置された調査委員会も、排気設備のな能力については主因に挙げていない。

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 ただし、源蔵のが本物であっても、それだけでは隠蔽を証できない。修理が延期された理由は別にあるかもしれないし、事故との因果関係も専の検証が必だった。

取りと同じだな」

 倉田が言った。

個だけ見ると何通りにも説できる。なって、初めてが狭くなる」

 森川は軒の所履歴も調べた。共通点はさらにあった。

 は事故以内に栄化成を退職している。宅購入には、同社の関連会社「栄ライフサポート」が取得の斡旋とな資替をっていた。福利制度の環と説できるが、事故直に辞めたが別々の県で同じ支援を受けていることは偶然とは考えにくい。

 栄化成の事業を引き継いだ栄マテリアルズへ問いわせると、広報から〈当の福利施策および個別退職者との契約内容は保を経過しており確認できない〉と返答があった。

 田誠はすでにくなっていた。甲州には女の佳代夫婦がんでいる。森川が事を説した、佳代は最初、取材を断った。

「父は会社のことを切話しませんでした。今さら蒸し返したくありません」

 森川も無理には頼まなかった。ただ、邸の第玄関と物置の写真だけを送った。

 、佳代から話が来た。

「父のと同じです」

 声は戸惑っていた。

「物置の奥に、さい部があります。父がくなったあとけました。

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