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"サービスエリアで消えた三人" 第3話

 再鑑定の結果、砂のほかに、鉄系属の微細な研磨、アルミナを含む研削材、焼結した黒粒子が検された。珍しい物質ではないが、活ので子供の靴にまとまって付着する組みわせではなかった。

 鑑定担当者は「属加や研磨設備の周辺で付いた能性がい」と説した。

 宮本修は当王子郊でさな精密部品を経営していた。

 佐倉はの供述を探した。

 そこには、修の言葉が記録されていた。

は危険な械や油がいので、子供を連れてったことは度もない。妻もほとんど来ない〉

 しかも旅に履き始めたばかりの靴だった。

 佐倉たちは、すでに別会社へ売却されていた旧の敷を調べた。建物自体は改装されていたが、裏角には当の研磨作業材と排溝が部残っていた。採取した堆積物から、靴底と同系統の研磨材とが確認された。

 それだけで「輝がにいた」と断定することはできない。修を介して付着した能性も理論は残る。

 だがしい靴の内側まで微粒子が入り込んでいたこと、さらに敷きの縁から同じ黒粒子が検されたことで、鑑定担当者の見解は変わった。

でも、本がこの種のがある所を歩いたと考える方が自然です」

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 佐倉は跡の裏ち、の旅の朝を像した。

 は確かに自宅をている。所のが、荷物をに積む恵美と子供たちを見ていた。

 ならば、そのどこへったのか。

 修はずっと「自宅からサービスエリアへ直した」と供述していた。

 その本の線の途に、これまでしなかった所が割り込んだ。

章 千万円

 宮本精密業の当の経営状態を洗い直すと、テレビで「族を待ち続ける父親」としてられた男とは別の姿が見えてきた。

 事件の半、主力取引先が発注を縮し、売は急落していた。借入の返済は度遅れ、取引先への支払いも滞り始めていた。会社名義と個名義をわせた債務は千万円を超え、修からもを借りていた。

 事件のには、自宅に督促の話が何度も入っていた。

 その方で、恵美には千万円の命保険が掛けられていた。

 契約自体は事件ので、直に増額されたものではない。子供のいる庭として異常と断定できる額でもなかったため、の捜査でも確認はされていた。しかし当、修は妻子のを信じていると繰り返し、保険の請求もしていなかったことから、銭目能性はいと判断された。

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 転だった。

 庭裁判所で恵美の失踪宣告が認められ、法律したものとみなされた、修は保険会社へ請求し、約千万円を受け取っていた。その半は会社の債務返済と自宅ローンに充てられていた。

 佐倉は当のテレビ映像をもう度見た。

「妻については、法律どうしても必でした。でも子供たちは違う。私はまだきていると信じています」

 その言葉はから変わらぬ父性の証として何度も放送された。

 しかし見方を変えれば、恵美についてだけ失踪宣告を申してることには確な利益があり、子供について続きをしないことには「待ち続ける父親」という社会な役割を維持する効果があった。

 佐倉はその考えをにしたくなかった。刑事は事実から推論しなければならず、物像にわせて事実を並べ替え始めた瞬と逆方向の誤りを犯す。

 だから彼は机の列のメモを作った。

 列目には、確認できた事実だけをく。

 旅、修は恵美の財布と輝の靴を含む鞄を理の倉庫に隠した。

 輝のしい靴には、修の旧する研磨が付着していた。

 事件当計は刻な債務状態にあった。

 、恵美の失踪宣告によって千万円の保険を受け取った。

 列目には、まだ証できない推論をく。

 母子はサービスエリアに着いていなかったのではないか。

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