みかん小説
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"父子関係否定の白い封筒" 第4話

私は静に尋ねた。

は定で帰れますから私がけますけど、何か特別なご予定でも?」

義母は唯の柔らかい髪を撫でながら答えた。

「美しい作りのおやつをべさせてあげようとってね。たまには2だけで」

唯はさなフォークを振ってんだ。

「唯はバーバのおやつべる!」

も目を細めて言った。

「母さんありがとう。美咲もはゆっくり帰ってきなよ」

表面は孫をがる優しい祖母と、嫁を気遣ういやりのある姑だ。

ここで私が、お迎えはかせませんとに断る正当な理由はどこにもない。

無理に断れば唯をしませ、直にもを持たせるだけだ。

私は引きつりそうになる頬を必に抑え、笑顔を作って答えた。

「分かりました。じゃあはお言葉に甘えてお願いします」

私は元の噌汁のお椀を包み込んだが、温かいはずの表面がひどくたくじられた。

義母がわざわざ私を排除して唯と2きりになるを作りたがっている事実は変わらない。

朝の洗面所での審なと、今夜の突然すぎるお迎えの提案。

これまでは同じ根のでどれほどたい言葉を投げられても、私が耐えれば済む話だった。

しかし義母の疑いの矛先は、確実に私という盾を超えて唯の体へと向かい始めている。

の夕方、私がいないで、義母は唯と2だけで過ごすことになる。

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胸の奥で警報のようなものが鳴り響いていたが、今の私にはどうすることもできなかった。

翌朝、保育園へお迎え変更の連絡を入れるの私の声はしだけ震えていた。

夕方、定で仕事を終えた私はに最寄り駅へと向かった。

いつもなら寄りするスーパーにもかず、まっすぐにへ帰った。

胸の奥で鳴り続けている嫌な予が、どうしても消えなかったからだ。

義母がわざわざ私を排除してまで唯のお迎えにきたがった理由が気になって仕方ない。

に揺られているも、最悪の像ばかりがを駆け巡った。

玄関のドアをけると、リビングから唯の楽しそうな笑い声が聞こえてきた。

私はほっと息を吐きながら靴を脱ぎ、リビングのドアをけた。

唯が駆け寄ってきて、私のにギュッと抱きついた。

「ママ、おかえりなさい!」

の奥では、義母がソファに座って穏やかな笑顔を浮かべていた。

「お仕事お疲れ様。唯ちゃんはとてもいい子だったわよ」

その声には普段の嫌も皮肉もなく、拍子抜けするほど優しい響きがあった。

私はげて唯のを撫でた。

「お迎えありがとうございました」

テーブルのには義母が用してくれた作りのプリンの器が置いてある。

何もおかしなことは起きていないように見え、私は自分の考えすぎだったのかとし反省した。

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夜になり、直が帰宅して夕を終えたのことである。

義母が自分の部へ戻り、直がお呂に入っている、私は唯と2でパズルをしていた。

私は何気なく唯に尋ねた。

「バーバのプリン、美しかった?」

唯はパズルのピースをはめながら元気よく頷いた。

「うん!あのね、プリンのにバーバとおまじないしたの」

おまじないという聞き慣れない言葉に、私のがぴたりと止まった。

私は努めてるい声をしながら、唯の顔を覗き込んだ。

「おまじないって、どんなことをしたの?」

唯は自分のおさな指でトントンと叩きながら答えた。

「綿棒でね、おをこちょこちょってしたの」

私は揺を隠して聞いた。

「痛くなかったの?」

唯は議そうな顔をした。

「痛くないよ。バーバが、きくなるおまじないだって言ってた」

その無邪気な言葉を聞いた瞬、私の全の血の気が気に引いていくのをじた。

義母の目が何だったのか、全ての点と点が恐ろしい形に繋がったからだ。

3歳の子供は、親や祖母を完全に信じきっている。

その信頼を利用して、おやつをあげるかせ、粘膜を採取したのだ。

りでの震えが止まらなくなり、私はパズルのピースをく握りしめた。

唯を怖がらせないように、私は必に笑顔を作り直した。

「そっか。

唯はお姉さんになるおまじないをしたんだね」

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