"「病院に行くな」と娘を閉じ込めた婿の本当の目的" 第2話
昨の、さやかが突然倒れるまでは。
最初は、ただし疲れているとだけ娘は言っていた。
しかし、午になると微が始めた。
さやかは、すっかり欲を失ってしまった。
私は、配になって健に声をかけた。
「病院にこう」
私の言葉に、健は優しく、しかし断固とした態度で首を横に振った。
彼は、説得力のある声で言った。
「お母さん、さやかは最末調でストレスが溜まっているんですよ」
彼は、自信ありげに言葉を続けた。
「うちの会社と取引のある病院の院先たちに伺ったら、単なる過労だそうです」
彼は、私の肩にを置いた。
「私が免疫力に良いサプリメントと点滴を用しますから、数ゆっくり休めば治りますよ」
彼は、真剣な顔で付け加えた。
「最は病院にくと、かえって病気をもらってきますから」
彼の言葉には、妙な説得力があった。
彼は医療器を扱い、毎医師たちと会っている専である。
ただの元教師である私よりも、彼の方がずっと詳しいだろう。
私は、愚かにもそう信じてしまったのだ。
しかし、が過ぎた。
週が過ぎ、半が過ぎた。
それでも、さやかの体調は向に良くならなかった。
それどころか、をむだけで激しく吐くようになってしまった。
体の減り方は、目を見張るほど恐ろしいものであった。
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キロあった娘の体が、ヶも経たないうちにキロにまで落ち込んだ。
両目はくくぼんでしまった。
肌のは、気に変わっていた。
さやかは結局、会社を無で休職することになった。
階の寝で、完全に寝たきりの活になってしまったのだ。
さやかは、苦しそうな声で私に訴えた。
「お母さん、とても辛い」
娘は、顔を歪めた。
「誰かがきなハンマーで、背を叩き割っているみたい。指本かせないの」
あるのことであった。
私は、細かく刻んだお肉を入れたお粥を作った。
しでも栄養を取らせようと、娘のにスプーンを運ぼうとした。
さやかは、かろうじてさじをみ込んだ。
しかし、すぐに布団のへ激しく吐きしてしまった。
私は、引き裂かれるような胸の痛みをこらえた。
娘の細くなった背を、優しくさすった。
「丈夫よ、すぐに拭くからね」
温かいタオルを取りにちがろうとした。
その、ちょうど帰宅した健が、音をてて部に入ってきた。
黒い類鞄を持った彼は、吐瀉物を見た。
彼は、慌てて駆け寄ってきた。
そして、私のからタオルを引にひったくった。
彼は、しきな声で言った。
「お母さん、私がやります」
彼は、私を部から追いそうとした。
「で休んでいてください。ご齢なのですから、こんな変なことは私がすべきです」
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彼は、さらに言葉をねた。
「さやかも、お母さんにこんな姿を見られるのは恥ずかしいでしょう」
彼は、とてもく、慣れた付きで妻の元を拭き始めた。
私は、そのに呆然とち尽くした。
私がお腹を痛めて産んだ子である。
赤ん坊の頃から、おしめを替えて切に育ててきた母である。
その母に見られるのが恥ずかしいとは、体どういうことだろうか。
しかし、妻の吐瀉物を素で片付ける義理の息子の姿を見た。
その献なろ姿を見て、私はただ頷くしかなかった。
今の世ので、妻の汚物を文句も言わずに片付ける夫が、果たしてどれほどいるだろうか。
私は、ので自分を納得させた。
あれほど妻を切にしているのなら、だ。
私は、自分にそう言い聞かせた。
そして、空になったお粥の器を持って、で階へりていった。
ヶ目に入ると、さやかの状態はさらに絶望に変わっていった。
自力で体を起こすことさえ、全くできなくなったのだ。
、ドアの向こうのベッドので、んだように横たわっているだけであった。
健は、刻な顔をして私に説した。
「さやかが、珍しい免疫系の病気にかかったんです」
彼は、々しい調で言った。
「、私たちがらなかった初期の流産があったんです。その遺症で、免疫システムが崩壊したということです」
彼は、私のを煽るように言った。
「お母さん、シンガポールに留学した専の友に頼んで、特効薬をに入れました」
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