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"夫の娘は、私にだけ謝った" 第6話

恵美は。

へ。

父親が自分たちを捨てたと。

何度も言ったことがあった。

それが。

事実だとっていた。

でも。

本当は。

確認していなかった。

が自分の痛みを説するために、子どもへつの物語だけを渡すことがあります》

その文を。

真由美は何度も読んだ。

《私は娘に「捨てられた子」という物語を渡してしまいました》

《もし娘が隆司さんに会い、違う事実をが来たら、そのは娘自にどちらを信じるか決めさせてほしいです》

《そして、あなたも私ののために何かを諦めないでください》

真由美は。

を膝へ置いた。

会ったことのない女性だった。

でも。

恵美は。

隆司より。

自分のことを考えてくれていた。

「お母さん、これすつもりだったのかな」

が言う。

「分からない」

真由美は答えた。

せなかったのも、お母さんの選択でしょう」

は頷いた。

「母、父のこと嫌いだったとう?」

真由美には答えられない。

「綾さんはどうう?」

「分からない」

「それでいいんじゃない?」

し笑った。

「真由美さん、最母みたいなこと言いますね」

「会ったことないけどね」

で笑った。

その

初めて。

が里奈を、

「里奈ちゃん」

と呼んだ。

里奈は。

何も言わなかった。

でも。

し嬉しそうだった。

帰り。

里奈が母へ言った。

「私、お父さんの婚、最初ちょっと分かるって言ったでしょう」

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「うん」

「今は違う?」

「違うっていうか」

里奈はし考えた。

婚してもいいとう」

真由美は驚いた。

「最初と同じじゃない」

が違う」

里奈は笑った。

「綾さんのために婚するのは変。でも、お父さんとお母さんがで終わらせたいなら、それはありだとう」

真由美は。

娘の横顔を見た。

になったね」

「29です」

「まだ子どもだとってた」

「それ、お父さんと同じだからやめて」

で笑った。

なことに。

まで婚へ反対したのはだった。

「何でだよ」

のリビングで。

息子は納得できない顔をしていた。

「父さんも反省してるだろ」

「反省したら夫婦続けなきゃいけないの?」

真由美が聞く。

は詰まった。

「でも34だぞ」

「だから?」

「もったいないじゃん」

その言葉に。

真由美はし笑った。

「結婚って、く続いたら途でやめちゃいけないポイントカードみたいね」

「そういうじゃないよ」

は。

族が壊れることを。

誰より怖がっていた。

真由美には。

その理由が分かった。

は32歳。

結婚して5

3歳の娘がいる。

妻・織とうまくいっていなかった。

真由美は。

息子から何度か相談を受けていた。

仕事が忙しい。

妻がたい。

会話が減った。

「何」

「自分ののことと、私たちをねてない?」

息子の顔が変わった。

「違う」

「本当に?」

は黙った。

しばらくして。

「父さんと母さんが婚したら」

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さな声で言った。

「俺も、頑張ってもないのかなってう」

真由美は。

胸が痛んだ。

息子は。

両親の34を。

自分の結婚の保証にしていた。

「うん」

「私たちが婚しても、あなたの結婚が失敗するわけじゃない」

「でも」

「続けることだけが成功でもないでしょう」

息子は俯いた。

真由美は続けた。

「私たち、34全部幸だったわけじゃないよ」

った。

子どもを育てた。

を買った。

喧嘩もした。

笑った。

隆司を嫌いだったわけではない。

今でも。

配する気持ちはある。

「終わったら全部失敗っていうなら、結婚なんて怖すぎるよ」

は。

何も言わなかった。

織から真由美へ話が来た。

「お義母さん、から聞きました」

「何を?」

婚のこと」

気まずかった。

でも。

織は。

なことを言った。

「私、婚するつもりないです」

真由美はした。

「でも」

織は続けた。

「今のまま続けるつもりもないです」

は。

妻がっている理由を。

仕事が忙しいから。

育児が変だから。

そうっていた。

違った。

織が番苦しかったのは。

が。

自分の気持ちを聞くに。

丈夫》

《そのうち落ち着く》

と勝に結論をすことだった。

真由美は。

わず笑いそうになった。

「親子だね」

「え?」

「何でもない」

隆司と。

同じだった。

は。

父親と違うつもりだった。

でも。

は。

見て育った関係を。

らないうちに繰り返す。

は。

織とで夫婦相談へくことにした。

婚したくないからく」

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