"祖父を迎えた家に福が来た" 第4話
私だけが悪いみたいに言わないで」
その、匠がスマートフォンを取りした。
「これを見ても同じこと言えますか」
再したのは、祖父の部の見守り映像だった。
祖父を鳴りつける声。
洗濯を押しつける面。
わずかな事だけを置いてていく様子。
兄嫁の顔が変わった。
「何これ。盗撮じゃない!」
「祖父の全確認のための記録です」
私は言った。
「役所の齢者相談窓に持っていって、の管理状況も含めて相談しようとってる」
匠も静かに続ける。
「必なら警察にも相談します」
それまで気だった兄嫁の態度が変わった。
兄も慌て始める。
「待ってくれ。そんなげさなことにするなよ」
「げさ?」
私は兄を見る。
「自分のおじいちゃんが、毎こんな扱い受けてたんだよ」
「俺だって仕事で忙しくて……」
「にんでたでしょ」
兄は何も言えなかった。
しばらくして、兄嫁は乱暴にちがった。
寝から関係の類と通帳を持ってきて、テーブルへ置く。
「ほら。返せばいいんでしょ」
私はそので確認した。
帳。
通帳。
キャッシュカード。
の類。
祖父の名がかれているものをつずつ鞄へ入れた。
通帳をくと、定期にまとまった額が引きされていた。
すべてが正利用だったと、そので断定することはできない。
しかしなくとも祖父本は、その引きしを把握していなかった。
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「今まで使った分も、きちんと確認するから」
私が言うと、兄嫁は顔を背けた。
そして荷物をまとめる私たちを見ながら、嫌を言った。
「おじいさんもかわいそうね」
「今度は恵子さんにを取られるんでしょう?」
私は振り返った。
「今まではお義姉さんが取ってたって、自分で認めるの?」
兄嫁のが止まった。
自分の失言に気づいたのだろう。
何も言わず、部をていった。
兄は匠へ何度もをげていた。
「頼むから、その画は消してくれ」
「世にたら俺たち族が終わる」
私たちは画を面半分で公するつもりなどなかった。
祖父の姿まで映っている。
必な相談や事実確認が終われば、むやみに残すものでもない。
ただ、そので兄にそう約束する気にはなれなかった。
私は祖父の部へ戻った。
最限の類や薬、いの写真を鞄へ詰める。
「おじいちゃん」
祖父はそうにこちらを見た。
「うちで緒に暮らそう」
今度は通帳も帳も私の元にある。
「活費なんて配しなくていい。はおじいちゃん自のおだから、これから緒にちゃんと管理しよう」
祖父の目が潤んだ。
「本当に、ええのか?」
「もちろん」
匠も横から言った。
「くこう。今は好きなものべようよ」
祖父は唇を震わせた。
「ありがとう」
その言を聞いた、私はようやくしだけできた。
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祖父ががへ来てから、活は驚くほどく変わった。
最初の数は、何かするたびに私たちへ慮していた。
「お茶をもう杯もらってもええか」
「テレビ、つけても迷惑じゃないか」
「呂は最でええぞ」
そのたびに私と匠は言った。
「ここはおじいちゃんのでもあるんだから」
事は当然、3で卓を囲んだ。
祖父は最初の、焼き魚と煮物を見ただけで驚いた。
「こんなにべてええのか」
その言葉に、私は胸が痛くなった。
兄夫婦ので、どれほど事を制限されていたのだろう。
祖父はしずつるくなった。
以は会話の途でを取り違えたり、同じ話を繰り返したりすることが増えていたが、それも目に見えて減っていった。
環境の変化だけですべてが改善したと決めつけることはできない。
それでも、毎鳴られ、自由もなく過ごしていたことが祖父にきな負担だったのは違いないとった。
朝も自分から散歩へるようになった。
「今は公園を2周してきたぞ」
帰宅すると得そうに話す。
匠もんだ。
「じゃあは俺も緒にこうかな」
「おは歩くのが速いから嫌じゃ」
「ひどいなあ」
そんなやり取りに、のの笑い声が増えた。
議なことに、祖父が来てからがには良い来事も続いた。
匠が会社で昇した。
私が何気なく買っていた宝くじも数千円当たった。
もちろん、どれも偶然だ。
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