"米寿の席で外された嫁" 第3話
設備投資の借入も含まれている能性があり、融関の類だけで正を断定することはできなかった。
「私は、お義姉さんを追いしてを取ったことになるんでしょうか」
耶は青ざめていた。子は、資格を取り、を続けようとしたこと自体は悪くないと答えた。問題は、達也と浩がの数字を説せず、嫁同士を交代させれば済むとっていたことだ。
2は千鶴、達也、浩を交えた話しいを求めた。子は弁護士のように相を追い詰めるのではなく、法化を担当する税理士にも同席してもらった。を続けるなら、負債と資産の確認は避けられないからである。
話しいの冒、達也は父親の古い処理を蒸し返すなと言った。浩は宅費の援助を受けたことは認めたが、母親からの贈与だと信じていたと主張した。千鶴は「息子にを持たせて何が悪い」とき直った。
税理士が資料を確認すると、の借入のうち800万円が浩の購入に引きされ、千鶴名義の座を経由して宅会社へ払われていた。ただし借入の名義は当の代表者だった義父で、返済はの売から続いている。
「贈与なら贈与として処理し、への返済方法も決める必がありました」と税理士は言った。「材料費に混ぜれば、利益も正しい税額も分かりません」
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千鶴は、義父も承していたと主張した。しかし、義父のには《私が止められなかった》とあり、承諾ではなく族内の圧力に負けたことが記されていた。
達也は突然、子へ矛先を向けた。の経理を伝っていたのだから、おもっていたはずだという。子が担当していたのは々の売と仕入れ数の記録だけで、借入や振込は達也と義父が管理していた。
そのことを示すために義父がコピーを残したのだと、子はようやく理解した。財産を与えるためではない。いつか責任を押しつけられると予し、担当範囲を証する記録を残したのである。
「お義父さんは、私をの継者にしたかったわけではありません。ただ、していないことまで背負わせたくなかったんです」
千鶴はから目をそらした。耶は製造責任者への就任をいったん保留し、負債の全体が分かるまで法化の類へ署名しないと告げた。
話しいが終わったあと、耶はでの厨へ戻った。翌朝に使う予定だった豆はすでにへ浸してあり、蔵庫には注文票どおりの果物が並んでいた。の数字が崩れていても、受け取る客の予定だけはかない。
子も伝おうとしたが、耶は首を横に振った。「今は私の担当です。お義姉さんがをしたら、また皆が何とかしてくれるといます」
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子はその言葉を受け入れ、厨へ入らなかった。代わりに、翌の量注文を受けるかどうか、代表者が今夜に判断すべきだと達也へ伝えた。達也は製造のことは女たちに任せていると言ったが、受注を続けるか止めるかは経営者の仕事である。
結局、達也は客へ話し、事を伏せたまま納品数を減らせないか相談した。客は半数を翌週へ回すことを承した。達也は、断れば信用を失うとい込んでいたが、い段階で相談すれば調できることもあると初めてった。
その夜、子と耶は駅の喫茶でく話した。耶は、米寿祝いの数に千鶴から「子さんはのことに専したがっている」と聞かされていたという。子には反対に、「耶がく責任者になりたがっている」と伝えられていた。
2の嫁が直接話さなければ、どちらも相が自分を追いそうとしているとい続けただろう。千鶴に悪があったのか、息子たちの衝突を避けるためだったのかは分からない。それでも、本のいない所で希望を決めるやり方は、ここで終わらせることにした。
話しいから3、《松堂》は臨休業した。達也は親族へ、子が帳簿を持ちして騒ぎを起こしたためだと説した。事実は違った。法化に必な数字が理できず、融関から追加資料を求められたためである。
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