"子どもを救って、僕は処分された" 第7話
でも、それだけなら戻るべきじゃないともっています」
「では、なぜ戻る」
「事故のより、危険を見つけられる運転士になれるか確かめたいです。できなければ、そのはります」
片桐は初めて、蓮をく見た。
「君は扱いにくくなったな」
「は、扱いやすすぎたんだといます」
同乗審査は回われた。
回目、蓮は慎になりすぎた。すべての歩者を危険と見なし、必以に速度を落としたため、分の遅延がた。相原は「全運転と、怖がってけない運転は違う」と評価した。
回目は、留所で齢の男性が座るまで待った。そのに続が詰まり、無線で急かされた。蓮は発せず、男性が着席したことをミラーで確認した。
回目、狭いで配送とすれ違う際、側の自転に識を向けすぎ、ミラーの枝へ接触しかけた。相原が補助ブレーキへを置いたが、蓮自が止した。
「事故の記憶は、危険を教える。同に、野をか所へ縛る」
相原は格を告げた。
蓮は庫で、ハンドルに額をつけた。戻りたい気持ちだけでは、乗客を乗せられない。事故から学んだつもりで、事故に支配されていた。
回目までの週、蓮は理相談を受けた。会社が用した面談だったが、最初は形式なものだとっていた。臨理士は事故の面を忘れさせようとはせず、線が固定されたの体反応を記録させた。
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黄い自転を見ると肩ががる。齢者がつと、アクセルからをしすぎる。続の警笛を聞くと、遅れを取り戻そうと呼吸が浅くなる。
反応へ名をつけると、しだけ距ができた。
回目の審査で、がった。学の留所にが並び、内はすぐに混雑した。発直、通につがスマートフォンを落とし、かがみ込んだ。
蓮は急に止まらず、周囲を確認して緩やかに減速した。対向、自転、続を順に見る。がちがるまで、距を保った。
終点で相原は格を告げた。
「完璧だったからではない。自分の怖さを、乗客へ押しつけずに扱えた」
復帰初は、事故とは別の郊線だった。会社は氏名札を通常どおり掲示する方針を変えなかった。蓮もすことを求めなかった。
午分、最初の乗客が乗ってきた。へ向かう男性は蓮の顔を見ず、定期券を触れさせた。次に、買い物かごを持った女性、杖をついた男性が乗った。
蓮はずつ着席やすりを確認し、発した。
便目の途、乗客の女性が運転席のろまで来た。
「あなた、ニュースにた線の?」
内が静かになった。
「運転ですので、詳しいお話は終点でお願いします」
「危ないを運転させているの?」
蓮は答えず、全な所へして営業所へ無線連絡した。
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女性は次の留所でり、会社へ苦を入れた。
終点でが震えた。だが、運は続いた。
週、今度は別の乗客から謝の連絡が入った。の悪い父が座るまで待ってくれた、というい内容だった。片桐は朝礼で読みげなかった。ただ、印刷したを蓮のロッカーへ入れていた。
復帰からか、蓮は事故線の代替便を命じられた。担当者が急病になり、ほかにける運転士がいなかった。
事故交差点へづくと、胸がくなった。留所はまだ移設だが、に「自転びし注」の仮設板がち、面には減速を促す黄い表示がある。
蓮は速キロまで落とした。
歩の角に、黄い自転を押す斗がいた。隣には母親らしい女性がいる。しいブレーキレバーがにっていた。
斗は蓮に気づいたが、を振らなかった。蓮も図をしなかった。
はただ、互いがそこにいることを確認した。
バスが通り過ぎたあと、内のボタンが鳴った。蓮はミラーを見た。文子が事故のに座っていた席から、若い母親がちがろうとしている。
「するまで、そのままお待ちください」
蓮は内放送を入れ、ゆっくり留所へ寄せた。
蓮の復帰で、問題が終わったわけではなかった。
事故から半、の監査で、会社が軽微事案の部を全会議へげていなかったことが分かった。
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