"出産予定日2日前、家を追い出された" 第4話
は送先座に正利用の疑いを通し、残があれば資をかせないよう続きを始めた。回収が確約されたわけではない。それでも私は被害申告へ署名し、接続記録、端末報、認証メールの保を依頼した。
通帳に印字された数字は、6200000の次が860だった。にあるはずの費も健診費用もなく、たった1回の振込で、6の備えが切り取られている。私はそのページをスマートフォンで撮り、入細と緒に黒川へ送った。
「振込依頼の備考欄に、何か残っていますか」
私が尋ねると、責任者が画面を確かめた。
「『活準備』と入力されています」
活。
その4文字を見た瞬、黄いおくるみの甘い匂いがよみがえった。誰かの赤ん坊のために選ばれた布が、なぜ私の入院バッグへ入っていたのか。単なる入れ違いではない。健は私を追いすから、別の庭を迎える準備をしていたのだ。
黒川は送先の名義を見て、何かに気づいたようにノート端末をいた。
「坂本美……都設の取引先名簿に、同じ名字があります。しおをください」
待っている、父は私のに温かいお茶を置いた。私は湯気の向こうで腹部を撫でる。赤ん坊がゆっくりいた。620万円を失った痛みより、あので、この子まで具にされかけたことが許せなかった。
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「お父さん。私、もう健の言葉を信じて待つのはやめる」
父はうなずき、私の決を急かさず受け止めた。
やがて黒川が戻り、1枚の印刷物をテーブルに置いた。公されていた写真には、健と親しげに並ぶ女が写っている。女の膨らんだ腹のには、病院で袋に入れたものと同じ黄いおくるみが広げられていた。
写真の投稿文には、こうかれている。
《産まで、あと3週。やっと本当の族になれる》
「この女性が、坂本美さんです」
黒川は写真の端に写る健のを指し、それから私を見た。
「ただし、調べるべきことがもう1つあります。美さんのお腹の子についてです」
第5話 もう1の妊婦
「美さんのお腹の子は、健さんの子ではない能性がいです」
黒川は、印刷した写真の隣に数枚の記録を並べた。都設の取引先である坂本務と、健が会社支の端末で交わしたチャットの保データだった。
都設はホールディングス傘の宅設備会社である。私が父と絶縁状態になってから、健は「もうとは関係ない」と言い、会社でも私との関係を隠していた。けれど、グループの通信規程に同して使う業務端末の記録までは消せなかった。
《血のつながりなんて関係ない。婚が済んだら、俺が父親になる》
《本当に? お父さんは、結婚するなら3000万円を貸すって言ってる》
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《任せろ。由美には今夜ていってもらう》
そのの履歴には、美が妊娠を告げた相に連絡を絶たれたこともかれていた。健は事を承したうえで、「まれるに籍を入れれば、俺の子として育てられる」と持ちかけている。より先に、美の父が経営する会社と3000万円の話を確認していた。
付は、私が追いされる2。送信者名には健、相には坂本美と表示されている。そのには、黄いおくるみの写真と「違えてそっちのバッグに入れたかも」という美のメッセージまで残っていた。
黒川によれば、監査は以から購買部の自然な支払いを調べており、関係者の業務データを規程に沿って保全していた。昨夜、私の被害と坂本務の名が結びついたため、健の記録が優先確認されたという。都よく現れた証拠ではなく、健が仕事の端末を私物のように使い、18かかけて自分で残した跡だった。
胸ので、昨夜から引っかかっていたものが気につながる。健は2つの入院バッグを同じへ持ち込み、私の目を盗んでを入れ替えていたのだ。
「つまり、あのは私を追いしたあと、美さんと結婚して、その子の父親になるつもりだったのね」
「はい。坂本氏が約束した3000万円も、条件は娘さんとの婚姻です」
父は写真へ目を落としたまま、苦しそうに眉へしわを寄せた。
「由美を選んだのも、最初からの名が目だったのかもしれんな」
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