"出産予定日2日前、家を追い出された" 第7話
被害者か共犯者かを決めるのは、彼女自の言い分ではなく、これから調べられるだった。
《借入希望額 2500万円》
《資使途 宅改修および事業資》
担保物件の所は、健と佳代が今もんでいる。けれど、そのは結婚にき母の遺産で購入した、私だけの財産だった。
担保提供者の欄には、見覚えのない跡で「本由美」と署名されている。
そのに押されていた印は、3から見当たらなくなっていた、私の実印によく似ていた。
第8話 母が遺した
「融資実予定は、本の15です」
病院へ来た弁護士の藤原真は、申込の写しを確認すると、すぐ融会社の法務担当へ連絡した。計は1348分。止めるまで、112分しかない。
46歳の藤原は、父の会社の顧問であると同に、婚と財産事件をく扱ってきた弁護士だった。私へ結論を押しつけず、「今はと証拠を守ります。婚条件は産、あなたの体調が戻ってから決めましょう」と、最初に順序を示してくれた。
私はベッド脇のテーブルへ登記事項証を広げた。所者欄にあるのは私の名だけだ。あのは母がくなったあと、私に残してくれた預で購入した結婚の財産であり、健にも佳代にも持分はない。
「署名は私のものではありません。担保設定にも、借入にも同していません」
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藤原が私のを文にまとめ、本確認をう、黒川は融会社へ申込のデータ保全を求めた。提された印鑑証は原本ではなく、以の宅続きで使った類の画像だった。実印らしい印も、へ直接押されたものではなく、画像を貼り付けた疑いがあるという。
私は母子健康帳と緒に保管していた本物の実印が消えていることも伝え、警察の相談窓へ記録を残した。藤原は私が今その印鑑を所持していないという申述を作り、過の正規類と今回の署名が違うことが分かる比較資料を添えた。
1416分、融会社から融資保留の連絡が来た。1431分には担保設定を担当する司法士も続きを止し、申込、添付画像、送信元の記録を消さずに保すると回答した。
予定刻まで残り29分。机のの計が15を指しても、座へ2500万円が振り込まれることはなかった。藤原は保留通の受付番号を読みげ、私はそれを自分ので証拠覧へき加えた。
胸の奥に詰まっていた息が、ようやくへる。母が私と孫のために残してくれた所まで、あと44分で奪われるところだった。
藤原は、これまでに分かった額をメモ用へ並べた。
私の座から620万円。美の父から借りる予定の3000万円。そして、私のを担保にした2500万円。
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計6120万円になる。
「会社で見つかった穴は4800万円です。本さんは、正が発覚したときの返済資と、そのの逃資まで度に作ろうとしていた能性があります」
620万円だけを見たときは、浮気相との活費だとった。だが数字をつなぐと、計画の全体が見える。健は妻を追いし、偽の婚届をし、別の妊婦と結婚することで3000万円を得て、最に妻名義のから2500万円を引きすつもりだったのだ。
父が静かに尋ねた。
「由美、あのをどうしたい」
私は登記簿にある自分の名を見つめた。母が選んだい壁、庭に植えたさな犀、赤ん坊のためにえた向きの部。そのすべてを健と佳代は、自分たちのものだとって使っている。
「健とお義母さんに、け渡しを求めます。まず14以内に退するよう、正式な通をしてください」
藤原はうなずき、法な続きには相の対応次第でがかかると説した。それでも、所者である私が黙認をやめた事実は、今から記録に残る。
通の準備が終わったとき、の玄関に設置した防犯カメラのアプリが体を検した。契約者は私のままだったため、止された携帯からしい端末へ認証を移すと、現の映像がく。
きなスーツケースを引いた美が、黄いおくるみを抱えてを入ってくる。
佳代は笑顔で迎え、私が赤ん坊のためにえた部を指さした。
《今から、あそこが美さんと赤ちゃんの部よ》
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