"出産予定日2日前、家を追い出された" 第13話
捜査員はそので判断をにせず、すべてを撮して押収品の袋へ収めた。
捜査員は言い争わず、逮捕理由と権利を告げ、健の両へ錠を掛けた。型バッグからは現ではなく、青い支払管理ファイル、私の実印、共タブレット、複数の通帳が見つかった。7の通で処分を禁じた物を、まとめて持ちそうとしていたのだ。
佳代はへびし、「息子は悪くない」と捜査員の腕をつかもうとした。制止されると、今度は私へ話をかけてくる。藤原から証拠保のためるよう勧められ、私は録音を始した。
「由美さん、今すぐお父様に逮捕をやめさせて! 健が捕まったら、あなたの娘にも犯罪者の父親がいることになるのよ」
「逮捕を決めたのは父ではありません。18か分の記録と、健自が残した証拠です」
「族でしょう? 度くらい助けるのが妻じゃない!」
「私は何度も助けました。活費を払い、あなたの世話をし、健の言葉を信じた。その最に、2は予定2の私をへしたんです」
佳代のすすり泣きが聞こえたが、私は通話を藤原へ引き継いだ。罪悪で戻れば、娘まで同じ言葉に縛られる。
通話を終えると、父が温かい麦茶を机へ置いた。「つらければ映像を閉じてもいい」と言われたが、私は最まで見届けることにした。
広告
復讐のためではない。何が起きたのかを自分の目で確かめ、あとで誰かの言葉によって事実を変えられないためだった。
618分、健を乗せたが発した。派な音も拍もない。ただ、のに転がったバッグの跡と、1になった佳代だけが残る。
け渡し期限まで、あと7だった。
第15話 最の鍵
通を渡してから14の正午、佳代はようやくけ渡し確認へ署名した。
健が逮捕されたあとも、彼女は「ここは息子のだ」と居座っていた。だが藤原がけ渡しを求める法続きの準備をめ、2200万円の受領について返還請求もうと通すると、態度を変えた。
「寄りを追いして、世に何て言われるかしらね」
荷物を積んだ引っ越し業者の横で、佳代は最まで私を悪者にしようとした。私は娘を父に預け、藤原と黒川に付き添われてのにっていた。産の体はまだく、のが傷に響く。それでも、あの夜と違っていコートを着て、自分ので戻ってきた。
には21個の段ボールが並び、佳代は器棚の皿から客用布団まで「自分が使っていた物は自分の物」と主張した。会が購入記録と写真を確認し、彼女の類や私物だけを分ける。で取りげるのではなく、1点ずつ所者を確かめる作業が、の境界を元へ戻していった。
広告
「む所を失うのが怖いことは、私もっています。だから14に通しました。今まで、荷物をまとめるも、親族へ相談するもありました」
「私にはく所なんてないのよ」
「妹さんのへ移ると、昨ご自分で連絡されていますね」
藤原が確認を示すと、佳代は目をそらした。本当にきがないのではない。私が折れれば、今までどおりもも使えるとっていただけだ。
内では、司法士と会が残された物を確認した。共タブレットと実印は警察が押収済みで、母の売買契約は斎の鍵付き棚から見つかった。壁や具の状態を写真に残し、佳代の荷物と私の所物を覧で分ける。
佳代は母の形見だった漆塗りの箱まで自分の段ボールへ入れていた。「嫁いだの物は姑が管理する」と言い張ったが、箱の裏には母の旧姓と購入が彫られている。私は声を荒らげず、自分ので取り戻して斎の机へ置いた。
赤ん坊の部には、黄いおくるみの包装と、組みて途のベビーベッドが残されていた。淡い緑のカーテンはされ、には具を引きずった傷がある。胸が締めつけられたが、ここへ娘を連れて帰るかどうかは、すべて片づけてから決めればいい。
佳代は玄関をる直、鍵を握ったままかなかった。
「孫に度も会わせないなんて、母親としてたすぎるわ」
「娘に会いたいなら、まず自分がしたことと向きってください。
広告
おすすめ作品
-
完結第20話
家ごと消した母の反撃
七十一歳の美穂は、夫が入院している間、同居する長男夫婦から召使いのように扱われていた。生活費は一円も入れず、母の形見まで勝手に処分する二人。ある日、微熱で三分だけ横になった美穂に、長男嫁はワインを浴びせ、「帰るまでに掃除しておけ」と言い放つ。長男も笑うばかりだった。だが、黙って「はい」と答えた美穂には、二人の知らない計画があった。三日後、帰省先から戻った長男夫婦は、信じられない光景を目にする。嫁姑|親不孝|親子関係|金銭問題2.0万字5 1048 -
完結第10話
すり替えた味噌汁
検事任官の最終面接を迎えた朝、神田玲奈は義母が自分の味噌汁に何かを混ぜる姿を目撃する。夫にも相談できないまま、玲奈は不審な味噌汁を密かに保管し、何食わぬ顔で食卓に戻った。同じ日、義妹の彩佳も三度目の教員採用試験に挑もうとしていた。玲奈が彩佳と味噌汁の椀を交換した瞬間、義母は血相を変えて叫び出す。嫁姑|第二の人生|金銭問題1.4万字5 240 -
完結第20話
四十九日の絶縁
夫を突然亡くした三十七歳の裕子。悲しみに暮れる間もなく迎えた四十九日法要の日、帰宅した彼女を待っていたのは、ゴミ捨て場に放り出された自分の荷物だった。「息子が死んだら嫁は赤の他人よ!」そう言い放つ姑は、さらに幼い二人の子供まで裕子から引き離そうとする。だが、姑が三歳の息子だけを異常に可愛がる裏には、恐ろしい計画が隠されていた。子供たちを守るため、裕子は静かに反撃の準備を始める。そして数か月後、助けを求めて電話してきた姑に、裕子が告げた言葉とは――。人生逆転|裡切られた|嫁姑|夫婦|相続|裡の顔|介護2.3万字5 184 -
完結第20話
「息子が高熱なのに来い!」夫一家に185万円の請求書を押しつけられた私の正体
夫と義家族から「何もできない専業主婦」と見下され、金銭まで搾り取られてきた松岡美央。しかし彼女には、世界的なホテルグループの最高責任者という、誰にも明かしていない秘密があった。ある夜、高熱を出した息子を看病していると、義母から三十件以上の着信が届く。「緊急事態だから今すぐ来なさい!」慌ててホテルへ駆けつけた美央を待っていたのは、豪華な食事を楽しむ夫一家と、185万円もの請求書だった。裡切られた|怒り|嫁姑|夫婦|親子関係|修羅場2.6万字5 1444 -
完結第10話
元夫に投げつけられたカード、残高は一億五千万円
「もう二度と、俺の前に現れるな」離婚の日、夫の大地に冷たく突き放され、ひな子は六歳の息子とともに家を追い出された。渡されたのは、養育費を振り込むという一枚のキャッシュカードだけ。ひな子はそれを封印し、工場で働きながら必死に息子を育ててきた。三年後、口座を解約するため銀行を訪れると、なぜか支店長自らが現れ、特別応接室へ案内される。通帳に記されていた残高は、なんと一億五千万円。さらに差し出されたのは、元夫の筆跡で「ひな子へ」と書かれた一通の封筒だった。あの日の冷酷な離婚には、誰も知らない秘密が隠されていた――。夫婦|真実|第二の人生|金銭問題|熟年離婚1.6万字5 834 -
完結第20話
義両親をこき使う伯父に、嫁の私が反撃した日
法事の席で、義父母は親戚から召使いのように扱われ、会食代まで余分に払わされそうになっていた。八年間その光景に耐えてきた奈央は、夫の健太に「私、やり返してもいい?」と尋ね、ついに伯父へ反論する。伯父が振りかざすのは、二十四年前に義父母を救った二百万円の「恩」。しかし、その借金は十八年前にすでに完済されていた。古い家計簿と振込票が明かす義父母の苦労。そして押入れから見つかった業務日誌には、伯父の会社の創業にまつわる、誰も知らなかった過去が記されていた。長年の屈辱に終止符を打つため、家族はついに立ち上がる。裡切られた|怒り|兄弟姉妹|嫁姑|第二の人生|金銭問題2.2万字5 815 -
完結第18話
4億円の私の家を義弟に譲る義母――夫の一言で凍りついた古希祝い
義父母が住む場所を失った十五年前、黒田彩は自分名義の家を無償で貸した。ところが義母・文子の古希祝いで、突然「あの家は次男の公平に譲る」と宣言される。親族が賛同する中、普段は母親に逆らえない夫が立ち上がり、衝撃の事実を告げた。しかし義母は、彩が昔書いた一通の手紙を持ち出して反論。因果応報|兄弟姉妹|嫁姑|夫婦|相続|裡の顔|金銭問題2.0万字5 1271 -
完結第10話
機内で私を叩いた息子の愛人、空港で知った私の正体
新氏グループの会長・玉金は、息子への株式譲渡を決意し、予定を早めて帰国する。ところが機内で、息子の婚約者を名乗る若い女に席を譲れと迫られ、頬を叩かれてしまう。しかも女の腕には、かつて玉金が息子の正妻・寄舟に贈った家宝の翡翠があった。息子に電話をかけても、返ってきたのは母を侮辱する言葉ばかり。怒りを抑えて空港に降り立った玉金を待っていたのは、愛人が用意した警備員たちだった。しかし、そこへ現れた寄舟の一言が事態を一変させる。裡切られた|嫁姑|第二の人生|親子関係|修羅場1.4万字5 586 -
完結第18話
箱詰めされた母の人生
義母のスマートフォンに届いた、夫・大輔からの一通のメッセージ。「歩美の母親のことは俺がうまく処理したよ(笑)」。不安に駆られた歩美が実家へ駆けつけると、母の幸子は一人で荷物を段ボールに詰めていた。しかも母は、娘に迷惑がられていると信じ込み、高齢者向け住宅への入居と自宅の売却を進めていたのだ。そんなことは一度も言っていない。夫はなぜ、母と娘の間に嘘を重ねたのか。書類に残された「1500万円」という数字から、九年間信じてきた夫の恐ろしい計画が明らかになっていく。裡切られた|怒り|嫁姑|絶縁2.2万字5 1074 -
完結第10話
残高ゼロの通帳
経理主任として働く三十九歳のゆきは、同居する義母から突然、給与明細を突きつけられる。「月四十万円も稼いでいるなら、通帳は私が管理するわ」。勝手に給料の使い道を決められ、夫に助けを求めても返ってきたのは「母さんに任せれば楽だろ」という言葉だった。ついに「嫌なら出ていけ」と言い放たれたゆきは、抵抗するどころか、笑顔で通帳を差し出す。しかし、その夜、彼女は誰にも知られず一つの手続きを済ませていた。嫁姑|夫婦|第二の人生|金銭問題1.5万字5 2839