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"鍵をかけられた妊婦" 第7話

は答えられなかった。母の嫌、父の沈黙、の納期には所があったが、美緒のだけが計画に入っていなかった。

邦夫もまた、補助錠をした跡を何度も見た。妻がしたことを止めなかった自分が、美緒へ直接謝れば、節子を裏切るようにじていた。しかし黙り続けることはではなく、鍵を掛けた側にち続けることだと、から言われて初めて認めた。

妊娠週、美緒は自宅マンションへ戻った。事は終わり、壁の接着剤の匂いも検査で問題ない程度まで抜けていた。は実から通勤し、美緒とは週に度、相談で会った。

で暮らすことを病院は配したが、姉が週末に泊まり、平は自治体の産支援を利用する計画をてた。民事代回予約した。費用はかかるが、誰かの善へ無制限に借りを作るよりできた。

届、健康保険、児童当、夜の受診先を調べ、覧表を作ってきた。以なら美緒が用し、が確認するだけだった事柄である。

「これをやったから戻ってきて、とは言わない」

は資料を渡しながら言った。「父親になる準備を、今まで美緒と母さんに任せてたことが分かった」

美緒は資料を受け取ったが、して抱きしめたりはしなかった。夫が自分の役割を果たすのは、関係修復の切符ではなく発点だった。

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ち会いは、まだ決めてない」

「分かった。病院の登録は、美緒が希望するだけにして」

節子からは通のが届いた。便箋枚に、を守るため必だったこと、嫁なら分かってくれるとったこと、所で救急を呼ばれて恥をかいたことがかれていた。

に「私も言い過ぎたかもしれません」とあったが、鍵を掛けたことへの謝罪はなかった。

美緒は返事をかなかった。代わりにへ、に節子へ連絡しないよう求めた。産の面会も、美緒が決めるまでなしにした。

「孫なのに会わせないのか」と度だけ言った。

美緒が黙って見ると、彼は自分で言い直した。「ごめん。会える提で考えた。母さんには俺から伝える」

邦夫はの経営相談窓った。商会の担当者と原価を計算すると、注文は売こそ増えるが、臨員と注費を払えばほとんど利益が残らないことが分かった。節子は「族が無償でやれば利益がる」と主張した。

担当者は、「無償の族労働を提にしないと成しない価格なら、その注文条件はの体力にっていません」と淡々と言った。

邦夫は来季の数量を減らし、商品の種類をつからつへ絞る案をした。節子はを利かなかったが、の駅との交渉には同席した。

すべてを失うか、以のまま守るか。

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その択しかないとっていたのは、節子だけではなかった。族全員が、彼女の恐怖へわせて選択肢を狭めていた。

ある夕方、美緒はスーパーで節子と偶然会った。節子はれた所から腹を見て、「きくなったわね」と言った。

「はい」

「体は?」

「今は定しています」

節子は買い物かごを握り、「あの、転ぶとはわなかった」と言った。

「転ばなければ、鍵を掛けてもよかったんですか」

節子は答えなかった。美緒も答えを待たず、会釈してレジへ向かった。

許すかどうかより先に、曖昧にしないことが必だった。

その夜、節子は邦夫へ「謝ったのに、まだ孫を見せないつもりね」とこぼした。邦夫は、謝罪を面会券のように扱うなら、謝ったことにはならないと言った。い結婚活で初めて、彼は妻が黙り込んでも作業へ逃げなかった。

分ほど言い争った。節子は、孫がまれれば美緒も母親の苦労を理解すると信じていたと言い、邦夫は、自分たちの苦労を理解させるために同じ苦労を渡す必はないと返した。結論はなかったが、翌朝もは別々に朝を作り、けた。

美緒はその会話をらない。節子がし変わったのは、孫の顔を見た瞬へ目覚めたからではなく、自分の方法では夫も息子もかなくなった現実と、毎活ので向きわされたからだった。

予定夜に破した。

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