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"同じ部署の社員が月30万〜50万円もらう中、私の月給だけは18万円だった" 第20話

912分のしい

型更から1か細が届いた。支額の欄には、俸1200万円を12かで割った100万円が記されている。

や社会保険料が引かれるため、振込額がそのまま100万円になるわけではない。それでも、4から変わらなかった18万円の細とは、基本の桁が違った。私は何度も見直さず、細をデータ保管箱へ保した。

数字を見た瞬に浮かんだのは、価な物ではなかった。賃6万8000円の部で、技術を買う費を削っていた自分と、600円のカフェラテを机に置いて署名を迫った佐藤のだった。

100万円は、私が急に5倍以優秀になった証ではない。17積みげてきた経験を、責任と権限のある仕事として評価された数字だ。同に、結果をせなければ役職を失うさも含まれている。

私は細を閉じ、朝の会議へ向かった。刻は午912分。ちょうど1か、18万円の更を置かれたのと同じだった。

窓のある会議には朝のが入り、机の央には誰かへ署名を迫るではなく、12が追記できる報告が置かれている。私は座へ座らず、画面が全員から見える位置を選んだ。

会議では、型更の最終報告を顧客部へ提するに、12で内容を確認した。処理待ちが4800件へ増えた原因、26分で復旧した経緯、次回までに直すべき順が具体かれている。

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ページをめくる途、私は1か所でを止めた。改善用の監画面を作った若社員の名が、実作業者欄から抜けている。

「この欄を直してください。実際に作ったの名を残しましょう」

担当者がすぐに修正し、若社員は驚いたように私を見た。

さな修正ですし、部の指示で作っただけです」

「指示したと、作ったは別です。両方を記録すればいいんです」

かつて私も、同じように《補助しただけ》とかれていた。仕事のきさを決めるのは肩ではなく、誰が何をしたかという事実でなければならない。

修正された報告を確認すると、若社員の表しだけ変わった。げさにんだわけではない。ただ、自分の名の横へ《監画面改修》と入ったを、席へ戻るにもう度見ていた。そのさなきを見て、記録に名を残すを私はっているとった。

昼休み、森本から写真が届いた。都システム発でしく発されたプロジェクト体制表に、《移担当責任者 森本織》と印字されている。186ページのは4で更され、次の説会には8が参加したという。

武田もしい会社への転職が決まった。訂正された障害報告を面接で見せ、夜保守の経験を自分の実績として説できたらしい。

私は机の引きしから、署名しなかった18万円の更のコピーを取りした。

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捨てずに残しているのは、りを忘れないためではない。どれだけ声のきない値段を付けられても、それが自分の価値になるわけではないと覚えておくためだ。

420万円の解決で買った子は、自宅の机にきちんと収まっている。3冊の技術には付箋が増え、休には仕事の着信を待たず、学びたい章を自分の速度で読めるようになった。

私はすぐに広い部へ引っ越したり、価な鞄を買ったりはしなかった。変わったのは、夕の値段を見て技術を棚へ戻す必がなくなったことと、夜の通が鳴らないに罪悪を抱かなくなったことだった。

俸1200万円のうち定額は、資格取得や部研修にも使うと決めた。44歳だから遅いのではなく、17の経験がある今だから理解できることもある。来は、チームの若3緒にしい研修へ参加する予定だ。

、次の改善案件が始まった。私は12へ役割を割り振り、自分の担当欄にも名を入力する。

もう、顧客への責任を理由に黙る必はない。誰かの仕事を奪う必も、1で全部を背負う必もない。

画面には、作業に関わる全員の名が並んでいた。

そのに、《野美咲》と確かに記されていた。

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