"娘がいない夜も、足音がした" 第4話
「それを管理会社はっていたんですか」
「担当者が交代しており、写真だけがフォルダに残っていました。報告への記載も分でした」
藤は謝罪したが、会社として責任を認めるとは言わなかった。私はりをじた。管理会社が2に確認していれば、咲が4かも音を恐れることはなかったかもしれない。
理事会はようやく音響・設備調査を承認した。ただし森田は、503号へのち入りを拒んだ。妻の体調が悪く、見らぬ業者を入れられないという。
その頃、私は森田の妻・久恵が自宅にいないことをった。エントランスで会った森田の娘が、母は半から介護施設に入所していると話したのだ。森田は「妻が音で眠れない」と、最も私へ説していた。
娘の真理子は父の苦についてらなかった。「母は脳梗塞の遺症で、音よりも階段のない活が必になったんです。父は暮らしです」
私は彼女へ父を説得してほしいとは頼まなかった。族を交渉材料に使えば、森田が私へしたことと似てしまう。だが、妻の健康を理由に私たちを責めていた説が事実ではないことは、とともに記録した。
管理組の顧問マンション管理士から、ち入りを制するには順が必だと説された。まず規約に基づく点検協力を面で求め、拒否理由を確認する。
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緊急漏ではないため、鍵で勝に入ることはできない。
2度目の請、森田は娘の同席を条件にち入りを認めた。調査当、浴点検をけると、排管周囲の隙がいモルタル状の材料で埋められ、換気ダクトの部が管と接触していた。通常、振を伝えにくくするための柔らかい支持材が必な箇所だった。
調査員は階と隣接戸のを順番に流し、音と振を測った。午1043分の再現はできなかったが、7階の器洗浄が排した、て管がわずかにき、503号のダクトへ当たってい音がた。
「から聞こえる音でも、発している所がとは限りません。構造体や配管を通ると、方向覚は当てにならないことがあります」
調査員の説を聞いても、森田は認めなかった。「それは昼の音だ。夜の音とは違う」
調査会社は1週、503、603、605、703号へ同記録器を置くことを提案した。703号の民も協力し、器洗浄の使用刻を記録することになった。
7分のデータは、午1043分の衝撃音が703号の予約運転終刻と致することを示した。音は603号より503号できく、配管くで最初に検されていた。
私と咲の歩ではなかった。
報告には、断定できる範囲とできない範囲もかれていた。午1043分の規則音は設備振とい確率で致するが、過4かのすべての音が同じ原因だったとは証できない。
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には子どもの音や具音も測定され、集宅として通常あり得る程度の活音は603号からもていた。
私は、その記載を削ってほしいとは言わなかった。咲が度も音をてなかったという物語を作れば、次に玩具を落としただけで全体が嘘のように扱われる。問題は活音がゼロだったかではなく、特定刻の音を調べず、子どもだと決めつけて威圧したことだった。
修繕見積もりはつでは済まなかった。503号の井をけ、ダクトを支持し直す事、共用管周囲のい充填材を撤して防振材を入れる事、内装復旧。それぞれ誰の所範囲かで費用負担が変わる。最初の業者は全額を管理組負担とし、別の業者は専部事が原因だから森田負担とした。
マンション管理士は、く直したい気持ちと費用責任を分ける案をした。管理組がいったん発注して音を止め、その、規約と過の事記録に基づき森田・管理会社との負担を協議する。私は賛成したが、森田は自分の部を壊されると反対した。そのも音は鳴り、咲は原因が自分ではないと分かっていても、午10半になると体を固くした。
調査報告がた翌朝、エントランスの掲示板に《騒音問題に関するおらせ》が貼られた。発源は複数の活音であり、子育て世帯を含む全民が配慮するよう求める内容だった。
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