"夜逃げ社長に捨てられた4人" 第4話
翌には、筒井から別のの紹介まで入った。
さな仕事が次の仕事へつながる。
まだ活できるほどではない。それでも、何もなかった所に細いが本できたような覚があった。
奈は業続きをめるため、号の候補を調べていた。が「結」という字を提案すると、真希が「とを結ぶ板だから?」と尋ねた。
「それもある。俺たち4も、板の仕事がなければ緒にいることはなかったからな」
凛がさく笑った。
「板『結』、いいですね」
そのの夜、奈がパソコンへ向かったまま突然かなくなった。
「……沢さん」
声がいつもと違った。
「どうした?」
奈は画面を指さした。
号の複を調べている途、板業者の検索結果に見覚えのある施写真がてきたという。
そこには黒田芸代、が制作した板が並んでいた。
凛が学を卒業して初めてデザインした舗板もあった。
しかしページの番に表示されている会社名は、黒田芸ではなかった。
《K-CRAFT SIGN 代表 黒田 剛》
会社概の設を見た真希の顔から、表が消えた。
黒田が夜逃げした、わずか4だった。
「待ってください」
奈はさらに画面をスクロールした。
「この会社……規業じゃありません」
取引実績の欄には、黒田芸で使っていた顧客名がいくつも並んでいた。
たちへ3か分の料を払わず、会社にはがないと言って消えた男が、4には別名義の板会社をちげていた。
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そしてその会社は、4が作った仕事を自分の実績として掲載していた。
翌朝、真希は法務局で確認できる報や業界関係者への聞き取りを始めた。K-CRAFT SIGNは黒田本が代表となり、黒田芸が事実能しなくなった直に事業を始していた。登記の所は隣県のさな事務所だったが、営業範囲にはたちの町まで含まれていた。
さらに筒井からも、気になる話がた。
「黒田から話なら来たぞ」
はわず聞き返した。
「いつですか?」
「おらの会社がなくなったすぐだ。『職が勝に辞めて会社を潰されたから、しい会社でやり直す』って言ってた。あいつに頼む気はないから切ったけどな」
4とも言葉を失った。
自分たちは料を払ってもらえず、突然職を失った側だった。それなのに黒田は、では「社員が辞めて会社を壊した」と説していた。
真希はそので鳴るようなことはしなかった。ただノートへつずつ記録し、「まず事実を集めます」と言った。
奈は黒田芸の経理を担当していたため、会社が苦しくなっていたことはっていた。しかし夜逃げ直まで、複数の顧客から入があったことも覚えている。
「全部を未払い料へ回せたとは言いません。でも、本当に円もなかったわけじゃないです」
相談先の専からは、会社財産の移や未払い賃については正式に確認していく必があると言われた。
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すぐにを取り戻せる話ではないため、4は活の再建と並して資料を理することにした。
には悔しさがあった。
黒田がただ逃げたのなら、まだ理解できたかもしれない。会社が本当にちかなくなり、恐ろしくなって全てを放りしたなら、許せなくても事だけは像できる。
しかし実際には、自分だけ次の会社を準備していた。
社員を残し、料を残し、借だけ残して、しい名刺を作っていた。
「追いかけますか?」
凛が尋ねた。
はし考えた。
「追いかける。でも、今番先にやるのはそっちじゃない」
3を見る。
「俺たちまで黒田のことで止まったら、またあいつの都でを使うことになる。未払いのことは続きを続ける。記録も残す。でも『結』もめる」
真希が頷いた。
その判断は結果に正しかった。
居酒の板を見た商の主から、さな依頼が続いた。魚の価格板、の営業プレート、古い喫茶の入サイン。どれもがんで受けるような仕事ではなかったが、4には件件がありがたかった。
はと施、凛はデザイン、真希は営業、奈は経理と発注管理を担当した。黒田芸では部署が分かれていたためらなかったが、4の仕事は驚くほど相性がよかった。
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