"夜逃げ社長に捨てられた4人" 第8話
「恥ずかしいのは、払うべき料を払わなかったですよ」
し考えたあと、彼女は笑った。
「それに私たち、共同活を始めた最初の週に全員同じ鍋から3連続うどんべてますからね。今さら恥ずかしさの庫ないですよ」
凛がさく笑い、真希まで肩の力を抜いた。
は3を見た。
「分かった。ただし黒田を叩くためには話さない。事実だけだ」
翌、記者へ連絡した。
追加取材では、4が黒田芸で働いていた頃の勤務状況、3か分の与未払い、社が突然消えたこと、その直に別会社を設していたことを系列で話した。
の駅の件についても、真希が保していた資料と関係者の証言を示した。
記者はそので記事にせず、関係者への確認をった。
黒田本にも取材を申し込んだという。
返答はなかった。
1週、方に記事が掲載された。
見しは、4が予していたものよりずっと静かなものだった。
《未払いから再発 さな板「結」が町とを結ぶまで》
記事のは黒田への批判ではなく、4がどのように共同活をし、仕事を取り戻したかという内容だった。ただし半には、旧会社で与が未払いになったこと、会社設の経緯、元社による取引妨害についても確認できた事実として記されていた。
記事がた翌から、話が増えた。
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「聞読んだよ。うちも頼めるか」
「今度を改装するから、度見に来てほしい」
それまで「さすぎる会社」と断っていた取引先からまで問いわせが入った。
方で、K-CRAFT SIGNについては業界内で急速に警戒が広がった。
黒田が夜逃げした過をらなかった取引先もかった。
たちは黒田を追い落とそうとしたわけではない。
ただ、今度は黙らなかった。
それだけだった。
聞記事から2週ほど経った頃、真希の携帯話への駅のオーナーから連絡が入った。以契約を打ち切った相だったため、真希は最初こそい声で対応していたが、話がむにつれて何度かの方を見た。
話を切ると、真希はく息を吐いた。
「の駅、もう度うちに頼みたいそうです」
奈が驚いた。
「今さらですか?」
「黒田から聞かされていた話が事実と違っていたと分かった。契約を切ったことについて正式に謝罪したいそうです。それから、最初にしたデザイン案をまだ使いたいって」
はすぐに返事をしなかった。
度契約を切られた相である。
また同じことが起きない保証はない。
真希もそこは理解しており、今回は着、キャンセル条件、制作物の権利関係まで契約へ確に入れることを提案した。
「と同じ条件なら受けません」
真希は言った。
「私たちも、あのとは違います」
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全員で話しった結果、条件を見直したで仕事を受けることにした。
の駅の案件は、以買った資材を無駄にしなかったというでもきかった。あのの隅へ積まれたままになっていた材が、ようやく本来の形へ変わっていった。
完成までには2かくかかった。
凛は施設全体のサインを再設計し、は施業者とも連携しながら現へ何度もを運んだ。真希は途変更を全て面で確認し、奈は資材の追加発注から件費まで細かく管理した。
オープン当、入へ設置されたきな製板ので、4はしばらくっていた。
奈が言った。
「これ、あのキャンセルされたやつなんですよね」
「そうだな」
「度ゴミになりかけた材料ですよ」
は板の表面を見げた。
無駄になったのではない。
使われる所へ届くまで、し回りしただけだった。
その頃、黒田の会社は急速に仕事を失っていた。未払い料についての請求も続いており、旧会社から会社への資産移について確認がめられたことで、以のように自由に営業できる状態ではなくなった。
未払いだったが全額戻ったわけではない。
4が失った数かも戻らない。
それでも黒田が「何もなかったように次の会社を作る」ことだけはできなくなった。
にとって、それで分だった。
さらに「結」の経営にも変化が始めた。
の駅の実績を見た別の自治体から問いわせが入り、商再備の規模案件も受注した。
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