"妊娠8か月の私に28人分のおせちを作らせた義母" 第3話
さらに、自己資200万円の内訳として、《兄・康平からの資予定100万円》《共同経営者・優奈の退職100万円》と記載されていた。私の退職は、産と当面の活に備え、夫婦の定期預へ入れてある。梨へす予定などなかった。
「これは、へもうしたんですか」
「相談会で見せただけ。正式な申請はけよ」
「私の署名は?」
「族で話がまとまってからもらうつもりだった」
梨は、勝に署名したわけではないから問題ないと調した。だが、域の創業支援員には私も参加予定だと説し、おせち販売の予約表を需実績として見せるつもりだった。今料理を完成させれば、既成事実がつ増える。
タクシー到着の通が鳴った。私は母子帳と保険証をバッグへ入れ、玄関へ向かった。千鶴子は追いかけてきたが、今度は止めず、「診察が終わったら戻ってきて」と言った。
「戻りません。料理も販売も止してください」
「もう代をもらっているのよ。あなたの都で28に迷惑をかけるの?」
私は返事をせずをた。は湿ったがり、の端にの塊が積もっていた。運転に産院名を告げ、部座席で康平へ音声メッセージを送った。
《族6分と聞いていた料理が、28分の料注文でした。お母さんたちは、私の名を製造責任者と創業計画へ無断でいています。
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血圧が152あり、今から病院へきます。波が戻ったら連絡してください》
メッセージは送信待ちの表示になった。康平の現はのトンネル付で、は連絡が途切れる。私は佐ではなく、同じ内にむ実姉の奈津美へ連絡し、診察に迎えを頼んだ。
病院では尿検査と血液検査、胎児拍の確認がわれた。幸い、すぐ入院が必な数値ではなかったが、妊娠血圧症候群の疑いがあり、自宅静を厳守するよう指示された。の調理は論で、痛や目のちらつきが再発すれば夜でも来るよう言われた。
戸医師は診断をいた。私は義母を説得するためではなく、今、誰が見ても状況を言い換えられないように受け取った。護師ので、料理をいられた経緯と事業へ名を使われたことも相談記録へ残してもらった。
午1、奈津美が病院へ来た。事を聞いた姉はったが、私を責めるように「なぜもっとく断らなかった」とは言わなかった。代わりに、今夜は自分のへ来ること、必な荷物は康平が戻ってから取りにくことを決めた。
ところが会計を待っている、梨のSNSが更された。の箱に伊達巻、老、煮しめが詰められ、《28名様分、を込めて準備》とかれている。写真の端には、ホテル代から私が使っている盛り付け用の箸が写っていた。
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私がをたあと、千鶴子たちは調理を続けていた。黒豆や栗きんとんはまでに私が族分として仕込んだものだが、煮しめはまだ完成していなかった。誰が作っているのか気になり、写真を拡すると、作業台の奥に販総菜のパックが積まれているのが見えた。
梨は部を買って詰め、すべて作りとして渡すつもりなのだろう。の問題だけではない。アレルギー表示も消費期限もない状態で、代を受け取って配ることになる。
私はSNSの画面を保し、注文者ので面識のある女性へ連絡した。責任逃れのために騒ぐのではなく、体調良で私は製造かられ、自分の名で全を保証できないとだけ伝えた。
女性はしばらく黙ったあと、なことを言った。
「優奈さんが作ると聞いたから、私は頼んだんですよ。梨さんから、ホテルの元料理が独する記のおせちだと説されました」
さらに彼女は、予約案内の画像を送ってくれた。そこには私のホテル代の経歴と顔写真が掲載され、《妊娠をに族で始める、母と子に優しい祝い膳》とかれていた。
顔写真は、3にホテルの社内報へ載ったものだった。
その社内報を保管していたのは、康平だった。
奈津美のへ向かう内で、私は康平が本当に関与している能性を考えた。
料理代12万6000円の返先を梨の座へ変えるには、側が本確認をどこまでったかによるが、カード決済者の承を求められたかもしれない。
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