"消えた写真屋の父が残した一本のビデオ" 第4話
父がを本戻すために写真を撮ったとって、由美は初めて自分の以にも失踪によって答えを失ったがいると分かった。そのたちの証言を求めるなら、自分の族の秘密だけを守る態度ではいられない。
由美が役所の閲覧へくと、職員は図を枚ねて机に置いた。旧案と変更案は目にはほとんど同じだが、商を通る部分だけ弓のように膨らんでいる。定規で測るとわずか数ミリ。その数ミリのには、写真館の暗、魚の裏庭、独り暮らしの女性が毎朝けるさな雑貨があった。
雑貨の女性、岡部さとが当の説会を覚えていた。交通量の調査員が自分ののにっていたは、祭りで通りが混んでいた。それなのに発表された数字では、通るが例よりない。さとが異議を唱えると、役の担当者は「専が確認した数字です」と答え、それ以取りわなかった。
信吾は、さとので祭りの写真を見せられた。写真には、数を数える調査員と、そのを通る子どもの列が写っていた。信吾は自分の撮した別の写真とわせ、同じ刻に複数の点で何通ったか比べ始めた。の線が変だという直は、そこから証拠を揃える仕事へ変わった。
由美はさとへ、父がどうして写真を撮ったのか尋ねた。
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「最初は商の祭りの記録だったよ」とさとは言った。父は珍しい事件を撮るためにカメラを持ったのではない。いつもの町を撮り続けた写真に、役の数字とのい違いが映っていた。そのため由美は、父の写真箱を隅から見直した。
瀬が写真館の借をっていたことにも理由があった。計と写真館は、祭りの飾り付けで共同の座を使い、領収を互いのへ届けていた。信吾が返済のため計を切り詰めているのをり、瀬はそれを交渉のみと見た。しかし帳簿を読めば、返済が滞っていないことも分かったはずだ。瀬は都のよい部分だけを町のに話した。
瀬計は営業を続けていた。義男は歳を過ぎ、で古い目覚まし計を分解している。由美が映像のことを告げると、を止めず、「父親が残した物は何でも本物に見えるだろう」と答えた。
瀬は、失踪当の午、信吾を自へ乗せて産業者と会いにたという証言を変えなかった。どこで会ったか尋ねると、隣町の喫茶だと言う。支払いの伝票は残っていないが、同席した産業者なら覚えているはずだと名刺を渡した。
業者の古川は、の面談を覚えていた。ただし信吾とは会っていない。瀬がで来て、写真館のもまとめて売れると話した。
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信吾は署名をためらっているが、奥さんが説得する、と言っていたという。
「昔のことですから、私の記憶違いかもしれません。ただ、この件は契約にならなかった。図面のが途で曲がりすぎていて、買ったとしても何に使えるか分からなかったんです」
先に閲覧した都計画図では、昭61のは駅からまっすぐへ延び、瀬のを通っていた。翌の案ではがさくへ曲がり、写真館を通る方、計を避けている。
正式決定に案が変わることはある。しかし変更の理由を記した議事録には、《交通量再評価》とあるだけだ。付属資料の交通量調査票を見せてもらうと、数か所の観測点で数字のき方が違う。元の数字のから濃くき直した頁もあった。
父が「町のに見せる」と言ったのは、その原資料だろうか。由美は写真館で保管していたネガの箱を調べた。婚礼、、卒業写真の封筒に混じり、《・現》とかれた箱があった。には交差点を撮った写真が枚。につ通と、元の計数器を押す調査員が映っている。
撮を示すきのと、役所の調査票の付を比べると致した。だが役所では、写真にはるい差しがあり、歩者の装もとほど違う。調査自体を別のにしたのか、役所の数字をから付け替えたのか。
どちらにせよ、父の写真は資料の正しさを疑う証拠だった。
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