"廃屋を買った兄妹と、床下に眠る父の秘密" 第6話
倉田は空をまっすぐ見た。
「証拠がい状態で相へぶつけたら、次に消されるのは証拠です。あなたではなく、まず記録が狙われる」
父がやっていたことと同じだった。
相を責めるに、残す。
空はく頷いた。
「何をすればいいですか」
「まず、健さんのおのきを調べます」
「叔父の?」
「事故のに、自然な入がないか」
その言葉で、空はついした。
葬儀の。
健は廊で話をしていた。
《来週のゴルフ、俺がす》
借に追われていたはずのが、急にへ奢ると言っていた。
健の通帳を正面から見せてもらうのは無理だった。
そこで倉田は、勝にへ入ったり盗み見たりしないよう空へく言った。
「違法な段で取った証拠は、あとであなた自を苦しめます」
空は別の方法を考えた。
父の葬儀費用の精算に、健が「自分がて替えたがある」と主張していた。ならば、その振込先と細を正式にしてもらえばいい。
倉田から面を送った。
《替の請求根拠と入記録を提示してください》
健はった。
「内を疑うのか!」
空は話で答えた。
「払ってほしいなら、細をして」
。
健は自分に都のいい部分だけをコピーして送ってきた。
それで分だった。
事故翌。
父母がまだ病院の霊にいたの午分。
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健の座へ百万円が入されている。
振込名義は、
《ミナト企画》
瀬がを見て顔をげた。
「ってる」
架空請求に使われていた会社のつだった。
代表者は実するが、浜ロジスティクス副社・圭介の学代の。
「これで健と会社側がつながった」
倉田は言った。
ただし百万円が殺の報酬だとはまだ証できない。
何のか。
健は「借りた」と言うかもしれない。
取引代だと言うかもしれない。
必なのは、そのと父のを結ぶ記録だった。
瀬は正送のデータを見直した。
そこで別のことに気づいた。
父の事故。
ミナト企画から別の備会社へ万千円が支払われている。
名目は《緊急両備》。
その備会社は、父の勤務先とは取引がない。
「この会社、調べられますか」
空が聞くと、倉田はすぐには答えなかった。
「正式な捜査が必です」
ここまで来れば、元交番ではなく県警の相談窓へ資料を持ち込む段階だった。
倉田が窓を選び、瀬本も同した。
度は失踪者として扱われたが、きて現れた。
しかも監禁所と正送資料がある。
県警の反応はかった。
父母の事故も、廃処分されるに保管記録が残っていた。
再鑑定が決まった。
数。
倉田に本の話が入った。
ブレーキホースには、事故衝撃だけでは説しにくい為な傷があった。
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空は受話器越しにその話を聞き、しばらく言葉がなかった。
疑いではない。
父のには、誰かが触っていた。
そしてその翌。
今度は健の方から空へ会いたいと連絡してきた。
「お、変なこと嗅ぎ回ってるだろ」
声から優しさは消えていた。
「話がある。だけで来い」
空は断った。
すると健はく言った。
「陽斗が学から何に帰るか、俺はってるからな」
空のが止まった。
反撃が始まった。
空はで健に会わなかった。
倉田の助言で、陽斗の学へ事を説し、当面は空か千代以へ引き渡さないよう頼んだ。さらに県警にも脅しの話を報告し、録音データを提した。
「げさにしたくない」
以の空ならそう言ったかもしれない。
今は違う。
相が陽斗をにした瞬、迷いが消えた。
弟を守るためなら、全部表へす。
健はその翌も話してきた。
「内の話を警察に持ち込むなんて、おどうかしてるぞ」
「お父さんとお母さんのに細したの?」
沈黙。
空は続けた。
「百万円、何のお?」
「何の話だ」
「ミナト企画から入ってる」
話の向こうで呼吸が変わった。
「お、俺の通帳見たのか」
「替請求の証拠として、おじさんが自分で送ってきたコピーに載ってた」
健は何も言わず話を切った。
同じの夜。
潮見のの庭へのついた布が投げ込まれた。
幸いがりでが湿っており、きく燃えなかった。
空はすぐ通報した。
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